スタートアップエコシステム創出に向けて関西の産学官金41機関が手を組んだ 26の大学発新事業構想
KSAC Demo Day2022レポート
提供: 大阪産業局 KSAC事務局
京阪神スタートアップエコシステムの加速に向けて
最後に、KSACプログラム代表の京都大学 産官学連携本部 本部長 室田 浩司氏(以下、室田氏)より、閉会の挨拶が行われた。室田氏は生粋の江戸っ子であり、東京を中心とした関東圏への人材の集中を目の当たりにしてきたという。京阪神においても国内外から多様な人材が参集して地域のポテンシャルを発揮することを願っていると話す。
KSACは関西地域の産学官金41機関が参加するプラットフォームであり、大学を中心としたスタートップエコシステムの形成と発展に向け、起業活動支援、起業家人材の育成、起業環境の整備等を目的として設立された。大学シーズの社会実装という側面から関西の活力や魅力を発信するプラットフォームがKSACであり、Demo Dayはその成果発表の場となっている。
「Demo Dayに向け、2021年秋に内部での中間報告会があった。その時は非常に詳細で緻密な研究の発表ではあったが、その意図や事業化の道筋が一般の方やビジネスをしている方に伝わるのか不安だった。しかし、この2日間の発表は見違えるプレゼンに仕上がっていた。専門外の方にもわかりやすい形で明確なメッセージになっていた」(室田氏)
KSAC Demo Dayは来年以降も継続的に開催予定であり、新たなPJの事業化構想が発表されることになっている。やや停滞気味の日本経済を活性化していくためには、関東圏に次ぐパワーを持つ関西圏がそのポテンシャルを十分に発揮していくことが必要不可欠であることは論を待たない。KSACがその起爆剤となり、今後の関西スタートアップエコシステムがスムーズに回り始めることを期待したい。
(提供:大阪産業局 KSAC事務局)