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理解度を証明できますか? Pythonエンジニア認定試験を受けるべき理由

2022年02月22日 10時00分更新

文● 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志 編集●MOVIEW 清水

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 こんにちは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会(以下、当協会)の代表理事の吉政忠志です。前回「求人数が6万件を超えたPython 中高年のエンジニア未経験からPythonプログラマーに挑むには」というコラムを書きました。今回はもう少し掘り下げて私見を書いてみます。興味がある方はあくまで自己責任でご参考ください。

未経験でもしっかり勉強をしたという証明を示す

 前回は中高年の方が未経験でPythonプログラマーとして仕事を得るには多少なりともハードルがあるという話をしました。そして一つの案として、今まで培ってきた業務ノウハウを軸足にしたうえでPythonも書けることをアピールする展開がよいとも書きました。これはこれで実際のニーズにも合致している話なのです。

 たとえば、実際にPython未経験の求人を見てもPython以外の専門性をそれなりに期待されており、Python以外の何らかのノウハウがしっかりあれば、Pythonは未経験でも採用したいという企業があるのも事実です。Pythonを使ったデータ分析でもAIでも業務の自動化でも現場の土地勘がないと、いいプログラムを書けないですよね。そういうことだと思います。

 しかし一方で現場の土地勘やノウハウがしっかりしていても、Pythonの基本的な文法をまったく知らなかったり、そもそもコードを一行も書いたことがないというのでは、さすがに企業もプログラマーとしては雇用できないです。未経験とはいっても独学や学校で学んで、業務プログラミングが未経験でも、それなりにかけないと、就職や副業はかなり厳しいと思います。

 そこで、宣伝っぽく聞こえてしまうかもしれませんが、未経験でもしっかり勉強して、最後にその理解度を証明するべくPython 3 エンジニア認定試験に合格されるようなことも必要なのではないかと思います。仕事をするうえでPython 3 エンジニア認定試験の合格は前提ではないですが、未経験の場合は、合格しておいた方がプラスになります。ぜひ試験にもチャレンジしてみてほしいです。

学習したモノを机上の知識にとどめないための工夫

 そして合格した後は、その成果を机上の学習にとどめてしまわないことが大切です。知識だけ頭に入れても仕事に使えるノウハウにはならないと思うのです。Pythonを一つのツールとして活かすためにはやはりコードが書けないといけません。そして、課題を解決するためにはどのようなコードを書くべきかなどの感覚を身に付けるべきです。では、学習したものを机上の知識にとどめないための方法を以下に紹介します。

方法1:写経
 写経はご存じの通りお経を書き写すことです。たとえば、ネットなどにプログラミングコードが公開されていますが、自分で作った環境にひたすらコードを書き写すのです。写経はプログラミングスキルを向上させる方法として一つの有効な手段です。

方法2:コミュニティイベントに多く参加する
 最前線で活躍するプログラマーが何を考え、どのような知識やノウハウを持ってプログラミングをしているかを知ることで、コーディングのノウハウや感覚が得られると考えています。たとえば、毎年国内のPythonイベントとしては最大級の国際カンファレンス「PyCon JP」があります。「PyCon JP」では数日間にわたってテクニカルなスピーチが数多くなされます。ここに参加すると、Pythonの最新動向や今の課題やノウハウなどを得ることができ、とても有意義です。参加して興味があるスピーチを聞いていくのがよいでしょう。

 ほかにも私が実際に参加したり登壇したりしてみて、楽しかったコミュニティイベントがあるので、その一部を紹介します。興味がある方はぜひ参加してみてください。

PyCon JP

Python Bootcamp

Start Python Club

BP Study

 今回も個人的な意見を書きましたが、いかがでしょうか? 郷に入っては郷に従えということもある通り、まずは郷を知る必要もあると思うのです。そういう意味でもコミュニティイベントに参加するのは効果的だと思いますよ。それでは今回はこの辺で。

執筆者:吉政忠志

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事。その他、PHP試験、徳丸試験、KUSANAGI試験、Rails試験、Pythonによるネットワークの自動化試験を主宰。その他、大手企業を中心にマーケティングアウトソーシングを提供する吉政創成株式会社の代表取締役を兼任

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