フォトロンは1月31日、パブリックインターネットだけで高品質・低遅延で映像を伝送/共有し、リモートプロダクションにも活用できる映像伝送/共有クラウドサービス「Photron Live Cloud Service」のサービス提供を開始した。
同社は放送/映像関連機器の開発・製造・販売・輸出入を手掛ける。これまでクラウドサービスを利用した映像制作の現場では、ネットワーク自体に高いクオリティーが求められコストが上がってしまう、ネットワークルーターなど周辺機材のセットアップが煩雑になるといった課題があったという。
同社はIPプロトコルである「SRT」や、ブラウザーベースでの利用に特化している「WebRTC」に注目してPhotron Live Cloud Serviceを開発。シンプルかつ低コストで日常的な運用が可能なことに加え、シンプルな映像伝送だけでなくリモートプロダクションに必要な複数の映像ストリームの同時転送にも対応。
SRTのストリームをクラウド上でルーティングできるアクセスポイントをサービスとして提供することで、ユニキャストであるSRTのストリームを分岐したり、送信先デバイスへのストリーム情報を管理することが可能。Photron Live Cloud Serviceの利用により、エッジデバイス側(エンコーダーやデコーダーなど)にグローバル固定IPアドレスが不要となり、より簡易なネットワーク環境でSRTを利用することが可能になる。また、WebRTCを利用することで、拠点の映像信号を遠隔地にいる担当者にも低遅延で共有でき、ブラウザーで視聴可能なためPC・モバイルなど再生デバイスを選ばない。
導入のハードルを下げるために初期コストを抑え、使いたい時に使いたいだけ提供できるプランを用意(1週間、1ルートから利用可能)。SRT伝送に必要な情報は暗号化デコード鍵(PassPhrase)を含めて、日本語で簡単に設定/利用できる。
同社では2月1日15時~15時30分、Photron Live Cloud Serviceリリースイベントとしてライブでの映像伝送・リモートプロダクションでの活用にフォーカスして紹介するウェビナーを開催する。参加費は無料(要事前申込)。
※申込ページ:https://www.photron-digix.jp/info/2022/101869.html