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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第289回

2022年は3%の成長予想のスマホ市場、今年の予想されるトレンドをまとめる

2022年01月15日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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 2020年春から続くコロナ禍。昨年も結局は感染対策と付き合う1年になった。頻繁に空港に行き、飛行機で出張していたことが嘘のように感じる。それでも、だからこそ、スマートフォンは進化している。2022年の注目トレンドはどこにあるかを考えた。

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2022年のスマホ市場の予想値は前年比3%増

 昨年春、CESがリアル開催することが主催のCTAから発表された。CESは毎年年明けに米ラスベガスで開催されており、早期に開催を発表することで経済活動が元に戻りつつあることを印象づけたかったのだろう。だが、今年1月5~8日に開催されたCESは盛り上がりに欠けたものとなったようだ。理由はもちろんオミクロン株。米国内はともかく、国外の人が参加するにはリスクが大きい。

 いまだにコロナの収束が見えにくい中、半導体不足などサプライチェーン問題、米中関係などの要因が残っている――これが、モバイル業界が置かれている状況だ。こうした状況が続くことから、IDCはスマートフォンの世界市場の見通しを下方修正し、2021年は前年比5.3%増の1兆3500億台だったと予測している。2022年半ばまでは市場を取り巻く環境は改善せず、今年の成長は当初の3.4%から3%に下方修正している。

iPhoneまでパンチホール型ディスプレーを採用する?

 さて、今年はどのような技術に注目すべきか? ディスプレーではパンチホール型カメラの広がり。Androidスマホでは多くのメーカーが採用しているが、これまでノッチ型だったアップルもこれに追随すると見られている。

 ディスプレーではもう一つ。折りたたみ端末もさらに増えるかもしれない。サムスンが2019年に発表した「Galaxy Fold」以来、ファーウェイ、シャオミなども製品を出している。しかし、高価格ということもありなかなか普及していない。2022年は価格が下がり、選択肢が増えるかもしれない。

 高機能化が進むカメラにつちては、Instagram、TikTokなどの後押しもあり、スマホでは重要な機能であり続けている。3眼は珍しくなくなり、50メガピクセルなどの高画素センサーはさらに増えるだろう。それに対応すべく、クアルコムやMediaTekなどのチップでIMPがさらに高機能化している。

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