HUAWEI MatePad 11 実機レビュー その3
ファーウェイの高性能タブ「HUAWEI MatePad 11」の実力を各種ベンチマークで数値化する
2022年01月18日 10時00分更新
ファーウェイの約11型タブレット「HUAWEI MatePad 11」は、SoCにSnapdragon 865を採用しています。そしてメモリーは6GB、ストレージは128GBというスペックです。Snapdragon 865は主に2020年に発売されたフラッグシップスマートフォンに採用されていたSoCですが、現在の最新スマートフォンと比べてどのくらいの性能となるのでしょうか? 今回「AnTuTu Benchmark V9」「Geekbench 5」「3DMark」という主要ベンチマークソフトで計測を実施してみました。
結果は、「AnTuTu Benchmark V9」の総合スコアは627633、「Geekbench 5」のCPUのMulti-Core Scoreは3360、「3DMark」のWild Lifeは3813となりました。記事執筆時点のAnTuTu Benchmark V9のランキングトップのスコアは858734なので、「HUAWEI MatePad 11」はその約73%のスコアということになります。
ただし、「HUAWEI MatePad 11」には、電力消費が増え、デバイスの温度が上がりますが、処理能力を最大化する「パフォーマンスモード」が用意されています。
パフォーマンスモードを有効にすると、AnTuTu Benchmark V9は659778、Geekbech 5は3256、3DMarkのWild Lifeは3811となりました。改めて、AnTuTu Benchmark V9のランキングトップとスコアを比較すると、約73%から約77%へとパフォーマンスの差が縮まりました。
パフォーマンスモードでも高負荷時の発熱は背面で最大28.5度だったので(室温22.2℃で測定)、発熱についてはさほど問題ではないですが、バッテリー駆動時間はある程度短くなることは避けられません。この程度の処理性能向上であれば、無理にパフォーマンスモードを有効にする必要はないでしょう。
というわけで、「HUAWEI MatePad 11」は、現時点のフラッグシップスマートフォンと比べても約73~77%のパフォーマンスを備えていることになります。ディスプレーのリフレッシュレートも120Hzと高速ですし、快適な操作感を得られることは間違いありません。さて、次回はいよいよ最終回。独自アプリストア「HUAWEI AppGallery」を体験してみましょう。
ファーウェイ「HUAWEI MatePad 11」の主なスペック | |
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ディスプレー | 約10.95型IPS液晶 |
画面解像度 | 2560×1600 |
サイズ | 約254×165×7.25mm |
重量 | 約485g |
CPU | Snapdragon 865 (1×2.84GHz+3×2.4GHz+4×1.8GHz) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | HarmonyOS 2 |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | リア:約1300万画素/イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 7250mAh |
生体認証 | 顔認証 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | アイルブルー、マットグレー |
市場予想価格(税込) | 5万4780円 |