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次の飛躍的成長を実現するためには、アナンド・エスワラン氏インタビュー

VeeamがCEO交代、新CEOが語る「年間収益10億ドルからの成長戦略」

2021年12月20日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 Veeam Softwareは2021年12月16日、新CEOとしてアナンド・エスワラン氏が就任することを発表した。これまでCEOを務めていたビル・ラージェント氏は取締役会会長としてVeeamに残る。同日より新体制が始動し、エスワラン氏は「Veeamを次のレベルに引き上げる」と意気込みを語った。

Veeam Softwareの新CEOに就任したアナンド・エスワラン(Anand Eswaran)氏

 エスワラン氏はこれまで、クラウドベースの法人向け通信ソリューションであるRingCentralのCOO兼プレジデントを務めていた。それ以前には、Microsoft、SAPなどに勤務。MicrosoftではコーポレートVPとしてエンタープライズおよびパブリックセクター、カスタマーサクセス・デジタルとインダストリーソリューションを担当し、2万4000人規模のグローバルチームを統括した。

 Veeam創業時からのメンバーであるラージェント氏が2020年2月にCEOに着任して2年足らず。Veeamは2021年の年間経常収益(ARR)が10億ドルを達成したところだ。今回のCEO交代の背景には、さらなる成長を狙う戦略がある。

 Veeamの顧客数は4万社を超え、従業員数は5000人となった。仮想マシンからスタートしたデータ保護対象のプラットフォームも、物理マシン、クラウド、SaaS、そしてコンテナ(Kubernetes)へと拡大してきた。サブスクリプション型のビジネスモデルへの移行も進めている。こうした戦略が奏功して、13四半期連続で2ケタ成長を遂げている。

 エスワラン氏は、こうした現在のビジネス規模、つまり10億ドルというARRを2倍、3倍、そして10倍にしていく目標を担う。その先には、IPOも視野に入っている。

 今回ASCII.jpの取材に応じたエスワラン氏は、開口一番、「Veeamの将来に対しては強気に見ている」と述べた。「(前任の)ビルが作った成長の土台をベースに、これまでとは違う考え方で進める」。

 Veeamが提唱する「モダンデータ保護」では、旧来のバックアップ/リカバリだけでなく、ハイブリッド/マルチクラウド活用、ランサムウェア対策などの実現をうたっているが、「このカテゴリは『進化』しており、(そのほかにも)可能性は無限にある。再考していきたい」と語る。

 具体的な内容は明かさなかったが、エスワラン氏は「隣接しているものを探っていく」と語った。「中核であるバックアップとリカバリでもできることはまだある。またランサムウェア対策、SaaSなどの分野もまだまだ成長できる」。

 今後の成長に向けた市場戦略では「洗練」も必要だという。「特にエンタープライズ市場における市場戦略では洗練が必要、Microsoftでエンタープライズを率い、RingCentralでもエンタープライズにフォーカスしたことで成長を遂げることができた。この経験をVeeamでも活かしたい」。

 パートナー戦略も大きな鍵を握るという。「成長のレイヤーを複数持つことで、リニアな成長ではなく『指数関数的な成長』が可能になる。RingCentralでは、パートナーシップを多面的なものにすることで大きな成長を遂げた。Veeamでも、複数のレベルでのパートナーシップを展開していく」。

 こうした変革を考える一方で、Veeamが企業文化として持つ「顧客への執着」「ベンチャー気質」といったものは大切にしたいという。「“Day One(デイ・ワン)”カルチャーと、インクルーシブで人にフォーカスしたカルチャーの両方がある企業にしていきたい。Veeamには緊張感も、誠実さや真摯さもあると感じている。この2つをうまく融合させていく」。

 日本市場については「パートナーとの関係など日本市場の特徴は、MicrosoftとSAPに在籍していたので理解している。日本の顧客、日本のパートナーとも、Veeamの成長にとっては重要な存在だ」と語った。

 「Veeamは急成長している収益性の高い企業であり、顧客の成功のための素晴らしいロードマップとイノベーションがある。日本は重要な市場。日本の顧客、パートナーにいつかお会いできることを楽しみにしている」

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