このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

ASUSのZ690マザーボード3製品をレビュー! 強化された性能とデザインにも注目

2021年12月09日 11時00分更新

文● 松野将太 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

DDR4メモリーを使用可能、貴重な選択肢の「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」

「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」。実売価格3万4100円前後

VRM電源回路は14+1フェーズで、従来よりもフェーズ数が増えている

発光機能こそないが、大型のヒートシンクを備える

8pin+4pinのCPU電源補助コネクタを採用

 「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」は、堅牢さを特長とするASUSのゲーミング向けシリーズ「TUF GAMING」のマザーボード。14+1フェーズのVRM電源回路を採用し、8pin+4pinのCPU電源補助コネクタを採用するなど、こちらも従来シリーズ製品から性能を強化。また、後述するようにDDR4メモリーに対応するため、すでに持っているメモリーを活かして組みたい、といった場合には貴重な選択肢となる製品だ。CPUソケットは他の製品と同じくIntel LGA1700で、第12世代Coreプロセッサーのみに対応する。

型番末尾の「D4」が示す通り、メモリーはDDR4をサポートしている。市場にある豊富なメモリーモジュールを選択できるのは大きなアドバンテージだ

 メモリースロットは4本で、対応メモリーはDDR4となっている。最新のDDR5メモリーは使用できない反面、すでに市場に溢れているDDR4メモリーを使用できることから、過去に使用していたメモリーを使いまわしたい、DDR5メモリーが手に入らないが自作をしたい、というユーザーにはうってつけだろう。最大容量は128GBで、動作クロックはDDR4-5333(OC)までサポート。従来はDDR4-5133までのサポートだったため、こちらも若干ながら機能向上していると言っていいだろう。

M.2スロットは計4本で、中段のM.2_2スロットのみヒートシンクが用意されていない

SATAポートは側面に2つ

加えてボードの下部にも2つで、計4つ用意されている

 ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×4に加え、最大4本のM.2 SSDを搭載可能。スロットの内訳は、M.2_1、M.2_3、M.2_4がPCIe 4.0 x4、M.2_2がPCIe 4.0 x4またはSATA接続対応となる。普及価格帯の製品ながら、「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」と同じく4本のM.2 SSDを利用できるのは嬉しいポイントだ。

拡張スロットは最上段のみがPCIe 5.0x16スロット。

 拡張スロットはPCIe 5.0x16スロット×1(x16動作)、PCIe 3.0 x16スロット×1(x4動作)、PCIe 3.0 x4スロット×1、PCIe 3.0 x1スロット×2を用意。こちらも、セーフスロットは最上段のPCIe 5.0x16スロットのみだ。

プリマウントのI/Oパネルを採用することで、カジュアルユーザーの自作しやすさにも配慮。USBポートは上位製品に比べると少ないが、HDMI 2.1対応の映像出力ポートを用意し、無線LANにも対応するなど、ポテンシャルは高い

 ネットワークは2.5ギガビット有線LANとWi-Fi 6E無線通信を両方カバー。インターフェース類は、USB 3.2 Gen2x2(Type-C)ポート×1、USB 3.2 Gen 2ポート×2、USB 3.2 Gen 1ポート×5(うち1つはType-C)を用意。また、映像出力端子はDisplayPort 1.4のほか、HDMI 2.1に対応する。実売価格は実売価格3万4100円前後と、Z690マザーボードとしてはかなり安価である点も大きな魅力となっており、DDR4メモリーを使用することで全体のコストを抑えられるため、安価に第12世代Coreプロセッサー搭載PCを組みたいユーザーにおすすめだ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ