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21:9+3K解像度、165Hzリフレッシュレート対応!

ファーウェイのウワサのゲーミングモニター「HUAWEI MateView GT」のゲームでの実力を確認

2021年12月07日 11時00分更新

文● 島 徹 編集● ASCII

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 各社から製品が多数リリースされるなど、競争が激しくなっているゲーミングモニターの市場に、ファーウェイが「HUAWEI MateView GT」シリーズをリリースした。中でも注目を集めているのが21:9の湾曲ディスプレーを採用した大画面34型モデルだ。

21:9+34型+3K解像度+曲率1500Rでありながら、6万円台で購入可能な本格的なゲーミングモニター「HUAWEI MateView GT」の実力を今回確認した

 HUAWEI MateView GTシリーズが採用する湾曲ディスプレーは、21:9という広い視野でプレイできるうえに、画面が曲面なので画面端を少しの目の動きでチェック可能なのが魅力だ。特に3Dアクションやレースゲーム、メタバース系アプリも視野を覆うかのような臨場感のある映像で楽しめることから注目を集めている。

 この記事ではゲーマー注目のHUAWEI MateView GTシリーズの気になる性能やゲームアシスト機能、実際の使い勝手について紹介していこう。

今年になってゲーミングモニター市場に参入したファーウェイ
実際の製品の実力とラインアップをチェック

 まずはHUAWEI MateView GTシリーズについて、最上位モデル「HUAWEI MateView GT 34インチ サウンドエディション」をもとにゲーミングモニターとしての特徴を紹介していこう。

 パネルは曲率1500Rで21:9のパネルを採用。一般的な16:9より横長で、対応3Dゲームをワイド画面で楽しめる。解像度は3Kに相当するWQHD(3440×1440ドット)で、リフレッシュレートもゲーミングに最適な最大165Hzを実現。ゲーミングモニターとしての性能をしっかりと備えている。

HUAWEI MateView GTシリーズの中でも、34型で21:9のパネルとサウンドバーを搭載した最上位モデル「HUAWEI MateView GT 34インチ サウンドエディション」

 発色周りは色域がDCI-P3カバー率90%(100% sRGBをカバー)で、最大10.7億色(10 ビットカラー)表示に対応。最大輝度が350cd/m2、コントラスト比は4000:1だ。もちろん、HDR(HDR10)にも対応。実際に見ても発色や黒の締まりは良好だった。気になる視野角だが、湾曲ディスプレーは画面端もユーザー側を向いているので、視線の先の画面の輝度や色の変化はほぼ気にならなかった。これは曲面ならではの利点と言える。

 今回はゲーム用途がメインでの紹介だが、ゲーム以外で使ってみても2画面環境のような画面の広さでクリエイティブやビジネスアプリを操作できるのは便利。シネスコサイズの映画を上下の黒帯なしに、大画面で再生できるのが魅力的だ。

21:9のディスプレーは、シネスコサイズの映画の大画面再生にも最適だ

合計3モデルとなった
HUAWEI MateView GTシリーズのスペックを整理

 ここであらためてHUAWEI MateView GTシリーズの3モデルについて紹介しておこう。大きく分けると34型で21:9と横に長い3440×1440ドットのモデルと、27型で16:9の2560×1440ドットのモデルの2タイプに分けられる。いずれも曲率1500Rの湾曲ディスプレーでリフレッシュレートは最大165Hzに対応する。

画面サイズは21:9の34型と、16:9の27型の2タイプの製品をラインアップ。画面の縦方向は同等で、横方向の長さと解像度が異なる

 冒頭に紹介した「HUAWEI MateView GT 34インチ サウンドエディション」は、34型モデルにステレオサウンドバー(5W×2)とマイク、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載し、USB Type-C(USB 3.2 Gen1)端子の映像入力にも対応した最上位モデルだ。このほか、DisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0×2の入力にも対応。市場想定価格は6万5800円だ。

 本機の特長であるサウンドバーはスタンド前方に搭載。スタンドの全面LEDバーをタッチして音量を変更できる。音質やLEDバーの表示パターンはOSDから変更可能だ。LEDの色の移り変わりは滑らかで普段の作業中もあまり気にならない。

スタンドの前面にはステレオスピーカー内蔵のサウンドバーを搭載。LEDバーのタッチ操作で音量を変更できる

 スピーカーの音量はサイズの割に比較的大きく、高音から低音まで良好だ。特にサウンドモードをムービーして映画を再生すると、ずっしりとした重低音を楽しめた。このほか設定をゲームにすると高音域も強調され、たとえば銃声がよりハッキリと聞こえる。通話は特にわかりやすく、人の声の帯域が強調され喋っている内容を聴き取りやすくなる。いろいろな用途に活用できそうだ。

 市場想定価格は6万2800円と安価な「HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードエディション」は、表示に関する仕様は34インチ サウンドエディションと同じ。違いはUSB-C端子の映像入力とステレオサウンドバー、マイク、3.5mmヘッドフォンジャックが非搭載で、接続端子はDisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0×2のみとなる。スタンドはスリムな形状で、ディスプレーの下のスペースも有効に使いやすいというサウンドエディションにはないメリットもある。

こちらはサウンドバーが省略されている「HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードエディション」

 27型で16:9のモデルが「HUAWEI MateView GT 27インチ スタンダードエディション」だ。画面解像度は2560×1440ドットで約1670万色(8ビットカラー)表示となる。湾曲ディスプレーという点以外は一般的なQHDモニターに近い仕様と言える。接続端子はDisplayPort 1.2×1、HDMI 2.0×1となる。市場想定価格は4万9980円。

より一般的な16:9の27型モデル「HUAWEI MateView GT 27インチ スタンダードエディション」

 接続端子の注意点として、リフレッシュレート最大165Hzで利用するにはPCとの接続にDisplayPortかサウンドエディションのUSB Type-C端子を用いる必要がある。HDMI端子では最大100Hzまでに制限されてしまう。

「HUAWE MateView GT 34インチ サウンドエディション」のインターフェース。左端のUSB Type-Cは電源供給用。映像入力はHDMI端子×2とDisplayPort×1、USB Type-Cを利用できる。このほか、3.5mmヘッドフォン端子も搭載する

 OSDはディスプレーの底面中央に5方向ジョイスティックを搭載。直感的に素早く設定を変更できる。ゲームジャンルなど用途ごとのピクチャーモードや、ゲームプレイのアシスト機能として暗い部分を見やすくする「ダークフィールドコントロール」、FPSなどの照準の目印になる「十字線」といった機能を搭載する。

ディスプレーの中央底面に5方向のジョイスティックを搭載。指1本で、上下左右と押し込みによる直感的な操作が可能だ

OSDは日本語にも対応。ゲーム向けのアシスト機能も搭載する

  HUAWEI
MateView GT
27インチ
スタンダード
エディション
HUAWEI
MateView GT
34インチ
スタンダード
エディション
HUAWEI
MateView GT
34インチ
サウンド
エディション
画面サイズ 27インチ(16:9) 34インチ(21:9) 34インチ(21:9)
パネル VA VA VA
解像度 2560×1440 3440×1440 3440×1440
リフレッシュレート 165Hz 165Hz 165Hz
コントラスト比 4000:1 4000:1 4000:1
輝度 350ニト 350ニト 350ニト
表示色 8bitカラー
(1670万色)
10bitカラー
(10億7000万色)
10bitカラー
(10億7000万色)
色域 90% DCI-P3
/100% sRGB
90% DCI-P3
/100% sRGB
90% DCI-P3
/100% sRGB
映像入力端子 HDMI 2.0×1、
DP 1.2×1
HDMI 2.0×2、
DP 1.4×1
HDMI 2.0×2、
DP 1.4×1、
USB Type-C×1
サウンドバー ○(5W×2)
本体サイズ 約613×546×224mm 約809×542×220mm 約809×542×220mm
重量 約7.8kg 約9.34kg 約9.55kg
市場想定価格 4万9980円 6万2800円 6万5800円

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