なぜ後発なのにゲーミングディスプレー市場で人気なのか

「すべての面で万全を期す」GIGABYTE製4Kディスプレーの秘密

文●ジサトライッペイ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「GIGABYTE」と「AORUS」、併走する2つのブランド

ーーディスプレーブランドはなぜ「GIGABYTE」と「AORUS」で分かれているのでしょうか?

GIGABYTE ブランドを分けているのはそれぞれの目標が異なるためですね。GIGABYTEブランドはコスパ最強を目指した製品ラインで、AORUSブランドはなるべく妥協しない製品ラインになります。

ーーどちらも「ゲーミング」でもコンセプトが違うんですね。

GIGABYTE GIGABYTEブランドは、ブランドの確立されたトーンを維持し、最高品質で最も実用的な機能を提供します。パネルのスペック、実用的な機能、コストパフォーマンス、いずれも最高のものを提供することで、プレイヤーが大事なところにお金を使えるようにしています。現在、この製品群の下には2つのサブプロダクトライン(GシリーズとMシリーズ)があり、いずれも実用性を重視したミドルレンジのゲーミング製品を提供しています。対して、AORUSブランドはプレミアムゲーミングブランドで、最高水準のハードウェアデザインと最新の研究開発技術を採用しております。そのため、アクティブノイズキャンセリング機能やカラフルなRGBといった外観へのこだわりなど、GIGABYTEブランドよりもコストをかけております。「AORUS FO48U」ではサウンドバーに匹敵する大型モニター用の2.1チャンネルスピーカー(15W×2+20W)を導入し、かなり音にこだわっております。

47.53型OLEDのゲーミングディスプレー「AORUS FO48U」。2021年10月発売で、実売価格は19万4700円前後

ーー4Kモデルだと現在5製品ありますが、それぞれのターゲットを教えてください。

GIGABYTE HDMI 2.1対応4Kモデルは28~31.5型の一般的な作業机で使うサイズのものと、40型オーバーでリビングでも使いたくなるようなサイズの製品があります。前者の話からすると、GIGABYTEブランドの「M28U」は最低価格でUHDゲーム体験を求める方向け、「M32U」はそこからさらに大きなサイズで楽しみたいエントリーゲーマー向けになります。AORUSブランドの「FI32U」はデスクトップ用途で最も充実した仕様を求めるこだわりのゲーマー向けという位置付けです。

28型IPSのゲーミングディスプレー「GIGABYTE M28U」。2021年6月発売で、実売価格は8万8900円前後

31.5型IPSのゲーミングディスプレー「GIGABYTE M32U」。2021年9月発売で、実売価格は11万4400円前後

31.5型IPSのゲーミングディスプレー「AORUS FI32U」。2021年11月発売で、実売価格は14万3000円前後

ーー28~31.5型は価格帯の異なる製品ラインアップが3モデルもあって、HDMI 2.1対応4Kディスプレーの主戦場なのかなと思いました。

GIGABYTE そうですね。一方で、40型オーバーの2モデルはいずれもAORUSブランドで、「FV43U」は大きなサイズと高輝度を必要とするゲーマー向けで、「FO48U」は最新かつ緻密な画質を求めるハイエンドゲーマー向けになります。リビングでの使用はもちろん、2台目の大画面ディスプレーとしても想定しています。前者は量子ドット技術を用いたVAパネルで完璧な色性能を実現しています。DisplayHDR 1000規格とマッチングし、光と影の変化で映像が鮮やかになり、洗練された美しさを提供できます。後者はOLEDパネルならではの繊細で鮮やかな色がウリになります。

43型VAのゲーミングディスプレー「AORUS FV43U」。2021年6月発売で、実売価格は17万8200円前後

ーー40型オーバーはテレビの代わりになるサイズ感ですよね。リビング利用を想定するにあたり、ほかにこだわった部分はありますか?

GIGABYTE 両モデルともに音と映像に力を入れており、独自の「SPACE AUDIO」や「HDRモード」では、音声や映像の内容に応じて様々なモードを切り替えて、異なる画や音の効果を最大限に発揮できるようになっています。また、弊社は各国の異なる文化を考慮して製品を設計しています。例えば、DisplayHDR 1000などのハイスペックを実現できるデスクトップ用として最大になるパネルが43型なので、「FV43U」はデスクトップ運用も想定して作っております。とはいえ、デスクトップ運用が難しい住宅事情も当然想定しておりますので、その場合はリビングでテレビの代わりに使ってもらっても快適に使えるよう設計しているのです。また、昨今の4Kテレビのような鮮やかな発色を求める方はOLEDがオススメなので、「FO48U」を選んでもらえればなと思っております。

ーー40型オーバーの製品は4Kテレビを購入するよりも安く導入できる点がいいですよね。

GIGABYTE そうですね。ちなみに、実際に購入されたお客様からは「もう元には戻れない」という声も多数寄せられています。やはり大画面の視覚的な没入感がまったく違うものになる点が大きいのかなと。ゲーム専用の部屋を作って、ゲームプレイの画や音の効果を大迫力で楽しむ方も多いようです。

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月