物理キーボード付きスマホがクラファンに登場
プラネットコンピューターズの5Gスマートフォン「Astro Slide(Astro Slide 5G Transformer)」が日本のMakuakeでクラウドファンディングのキャンペーンを開始した。価格は早割りが限定50台8万9999円、定価は13万円(ともに税込)。
Astro Slideはディスプレーをスライドさせるとフルキーボードが現れる2in1型のスマートフォンである。今回は量産前の最終テスト品に触れることができたので外観を中心にレビューをお届けしよう。なお、製品版とは若干仕様が異なる可能性がある。また実機とカメラ作例の撮影はITジャーナリストの富永彩乃氏に協力していただいた。
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Astro Slideの基本スペックはSoCがMediaTekのDimensity 800、メモリー8GB、ストレージ128GB、バッテリーは4000mAh。OSはAndroid 11を搭載する。本体を閉じた状態では6.39型(2340×1080ドット)のディスプレーを搭載した普通のスマートフォンとして使うことができる。本体はスライド機構のギミックを持つため若干厚みがある。本体サイズは172.4x76.5x17.8mm、重量は約300g。
側面を見ると左側(横にしたときは手前側)にボリュームボタンとアプリ起動をカスタマイズできるプログラムキーを備える。右側(同奥側)には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンと、SIMカードスロットを搭載。なお、右側で本体に食い込んでいるように見えるパーツはディスプレーをスライドかつ立ち上げるためのヒンジだ。写真ではわかりにくいが、上下それぞれにUSB Type-C端子を1つずつ搭載する。
スライドさせればノートPCのような角度で使える
ディスプレー部分は本体部分と「RockUp Slider Hinge」と呼ぶスライド型のヒンジで接続されている。ディスプレー表面の左右あたりを両手の親指でゆっくりとスライドさせると、ディスプレーが左へスライドしていく。そして完全に開いたところでディスプレー部分を指先で立ち上げると、ノートPCのようにちょうどいい角度で固定される。
この特殊なギミックを横からの写真でも見てみよう。開いたディスプレーはRockUp Slider Hingeに支えられて約150度に開く。
スライドするディスプレーの裏側にはヒンジがスライドするガイドがある。このおかげでスムーズなスライドを実現していることがわかる。ヒンジはディスプレーを開くと背面とツライチの位置で止まり、机の上に置いた時にヒンジ部分が邪魔になることはない。
キモとなるキーボードは
かなりしっかりした打鍵感
今回レビューしたモデルは日本語かな配列のキーボードを搭載する。キーボードは一つ一つが大きく台形で上側が狭くなっている。キーの幅は14mmと、このサイズの端末としてはかなり大きい。それぞれのキーは指先で押しやすく隣のキーを誤タッチしにくい。とはいえ狭いスマートフォンの本体にこの大き目のキーを搭載するため、キー配列の右側部分はかなの配置が特殊だ。一部の記号などはFnキーとのコンビネーションで入力する。
実際にキータッチしてみるとストロークが意外と深く、1つ1つのキーをしっかりと押せる。机の上に置いて左右の人差し指と中指でタッチタイピングも十分可能だ。また手に持った時は両手で本体を保持しつつ、左右の親指を使ったタイプも十分できる。キーボードはバックライトがあるので暗い場所での入力もはかどりそうだ。
さてSIMカードトレイはnano SIM 2枚とmicroSDが1枚、合計3枚のカードが入る構造だ。microSDを使ってもSIM 2枚が使えるは便利だろう。さらにeSIMにも対応する。
スナップ撮影は十分こなせるカメラ
カメラは4800万画素が1つ、かなり割り切った設計だ。今回は数枚のみの撮影テストしかできなかったが、屋外、室内ともに日常的なスナップ撮影は十分こなせるだろう。詳細なカメラの撮影テストや本体のベンチマーク、また全体の使用感など、より細かいレビューはAstro Slideの製品版が届き次第、あらためてレビューする予定だ。
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