Core i7-11800H・16GBメモリー搭載で、今なら18万6780円から!
動画・写真編集の初心者からプロまでオススメできる、15.6型で約1.73kgのRTX 3050搭載高コスパクリエイター向けノートPC「DAIV 5P」
第11世代Coreになり性能もかなり向上
今回試用したDAIV 5Pはベーシックな構成で、CPUにCore i7-11800H、ディスクリートGPUにGeForce RTX 3050 Laptopが搭載されている。メモリーは8GBx2枚で16GB、デュアルチャネル動作だ。ストレージには512GBのSSDが搭載されている。なおこの構成で、18万6780円からとなっていて、かなりお買い得感を感じる。
Core i7-11800Hは8コア/16スレッドで動作し、ベースクロックは2.30GHz、ターボブースト時には最大で4.60GHzまで上昇する。インテルの第11世代Coreは、用途ごとに現状4つに分類される。また、Core i7-11800Hは「Tiger Lake(H45)」に属するCPUで、Core i7シリーズの中ではハイエンドクラスのCPUになる。
CPUプロセスは従来の14nmから10nm SuperFinに切り替わり、CPUコアのマイクロアーキテクチャーも「Willow Cove」へ進化したことで、第10世代までに比べ大きくパフォーマンスの向上が期待できるCPUだ。
GPUのGeForce RTX 3050は、ゲーム界隈ではノートのRTXシリーズとしてエントリークラスに相当するのだが、本機はクリエイター向けであり、必要十分な性能を持っている。そもそもRTX 30シリーズはハイエンドゲーマー向けのGPUであり、4K表示(3840×2160ピクセル)やフレーム単位での即応性を求めるFPSユーザーならともかく、フルHD表示(1920×1080ピクセル)で遊ぶならGeForce RTX 3050でも十分楽しめる性能は持っている。
CPUに第11世代のTiger Lakeを採用しているということでPCIe 4.0に対応しているものの、今回の試用機であるベーシックモデルのストレージはPCIe 3.0接続になっている。ただし、BTOではCドライブをPCIe 4.0接続に変更することが可能なため、よりストレージを高速にしたい場合は、カスタムするといいだろう。
また標準の512GB SSDでは容量に不安な場合には、最大で2TB SSDに変更することもできる。内蔵ストレージが1つではちょっと……と思う人は、セカンドストレージを追加するという選択肢もある。こちらはPCIe 3.0接続になるが、最大1TB SSDを追加できるので大容量ファイルをたくさん運用し、毎度外付けストレージを持ち歩いているような人にはうれしい仕様だろう。
メモリーはBTOで最大64GBまで搭載可能。標準の16GB構成だけでなく、選択肢にある32GB、64GBでもデュアルチャネルで動作するので、余裕があるなら増やしておきたいところだ。クリエイティブ系のソフトを使う場合、メモリーが少ないとパフォーマンスの低下につながり困る場合もあるが、多く積んでおけば有り過ぎて困ることはない。
そのほか、DAIV 5Pには本体の設定を行なうユーティリティーソフト「Control Center」が付属しており、パフォーマンスの設定では動作モードを「静音モード」「バランスモード」「パフォーマンスモード」に切り替えることができる。さらに、手動でファンを動作させる「ターボモード」を動作させることも可能だ。
ベンチマークテストと実際のソフトを使った検証では、「パフォーマンスモード」を選択、さらにWindows 10の電源モードも「最も高いパフォーマンス」に設定して検証した。
まずは、CPU単体の性能をマルチ動作とシングル動作とでチェックできる「CINEBENCH R23」をチェック。今回は、標準で設定されている連続10分動作後のスコアを測定するモードを使用した。スコアはマルチが10516ptsで、シングルが1517ptsとなった。
ノートパソコン用のCPUで5桁に届くのには驚いた。第10世代のハイエンドデスクトップ向けのCPUに迫るスコアで、電力制限を受けるノートパソコンでこれだけのスコアが出るなら十分すぎるだろう。シングルのスコアも極めて高く、処理能力に不満を感じることはないだろう。
「PCMark 10」は、パソコンの様々な動作をエミュレートして測定し、総合的な性能をチェックするベンチマークテスト。CPUやGPUの単純な性能だけでなく、処理項目ごとの性能を確認できる。
総合スコアは「6323」でこちらもノートパソコンとしてはかなり高いスコアだ。詳細をみるとアプリケーションの起動スコアは「13447」と高く、表計算でのスコアも「10397」と5桁に達している。
3D描写能力を測定する「3DMark」もチェック。今回はその中でも一般的なDirectX 12で動作する「Time Spy」を使用しGPUの性能をチェックした。結果は、総合スコアが「5298」で、内訳はGPUが「4958」でCPUが「8667」と、どちらかというとCPU性能が抜き出ている。とはいえ、フルHD表示でゲームをするなら十分なくらいの性能を持っているのがわかる。