横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記 第7回

【連載】ハイイロアザラシ三姉妹のかわいい日常!!

文●山形えり子

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 みなさん、こんにちは!

 横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

 第7回は「アクアミュージアム」で主にアザラシやホッキョクグマなどの海獣類の飼育担当をしている山形えり子がお伝えします。

 前回の記事はこちら。

【連載】「おでこだけじゃない! シーパラの人気No.1・シロイルカの魅力」

※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記

 アクアミュージアムの1階で「かわいい♡」と毎日響きわたるお客さまの声。

 その水槽に展示されているのは、シーパラ生まれのハイイロアザラシ三姉妹「イロハ」、「ワカ」、「ツネ」。

ツネ(左)、イロハ(中央)、ワカ(右)

 この三姉妹は、父親ディーダルと母親ルーシャの子どもたちです。

ディーダル

ルーシャ

 イロハは日本初のハイイロアザラシの赤ちゃんとして2007年に誕生し、注目を集めました。今では、妹たちを温かく見守る優しいお姉ちゃんです。

イロハ

 ワカは2017年に誕生し、いつもアクティブでこの姉妹のボス的な存在です。

ワカ

 今年3月に誕生し、「生きもの日記」第1回でも紹介しましたツネ、最近ではお魚を上手に食べられるようになってきました。姉たちに負けないようにすくすくと成長しています。

ツネ

 アザラシは海で生活する哺乳類で、4つの肢をもつ鰭脚類(ききゃくるい・ひれあしるい)です。同じ鰭脚類にはオタリアやセイウチなどがいます。

オタリア

セイウチ

 鰭脚類のなかでも前肢が小さく、陸上を移動する時にお腹で這うのがアザラシの特徴です。時には、コロコロ転がりながら移動することも…。

 ハイイロアザラシは冬から春にかけて繁殖期を迎え、やがて換毛期に入ります。きれいな毛は灰色で、名前の由来になっています。オスはメスに比べ黒っぽく、馬面なのが特徴です。

 ちなみにシーパラでは、ハイイロアザラシのほかに、ふれあいラグーンでゼニガタアザラシを飼育しています。

白い銭型模様が特徴のゼニガタアザラシ

 ほとんどの時間を水中で過ごしていますが、ある時だけは陸上にすぐに上がってきます。 それは、給餌の時間。

 飼育員の気配を感じると、泳ぎを止めて、みんなで扉の方を見ています。

 かわいいのです。クリクリした目で、こちらを見ているのです。

頬張るツネ。健康管理のトレーニングも始めています

 そんなクリクリな目を閉じるのは夕方。早寝早起きの三姉妹も寝方はそれぞれ。陸上で眠ったり、長い間息を止められるため水中で眠ったりもします。昼と夕方では、アザラシたちの違った行動が観察できますよ。

パンダみたいな寝顔

 三姉妹の隣の水槽には、両親のほかにもオレオというオスの個体がいます。いつの日か、一緒に生活をして、三姉妹の子どもが誕生することを楽しみにしています。 今はこの3頭で社会性を育み、大きく順調に成長してほしいです!!

オレオ

 次回は11月を予定しております♪

 横浜・八景島シーパラダイス
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文/山形えり子

2005年入社。2児の母。動物も人と同じように、出産と子育ては愛情たっぷりです。そんな姿をずっと観察できることが、飼育員のやりがいのひとつです。