ハイブリッドクラウドソリューション EverFlex from Hitachiを提供開始
株式会社 日立製作所
クラウドなど複数の拠点に散在しているデータを、透過的に連携
株式会社日立製作所(以下、日立)は、企業内システムとパブリッククラウド間を連携するハイブリッドクラウドにおいて、複数の拠点に散在しているデータを、場所を意識せず透過的*1かつ高信頼に連携することで、お客さまの安全・安心かつ自在なデータ利活用を可能にするハイブリッドクラウドソリューションEverFlex from Hitachiの提供を、本日から開始します。
本ソリューションは、グローバルで多くの基幹システムを支えてきた日立のストレージの仮想化技術をはじめとするデータ管理・運用技術を企業内システムからクラウドへと適用範囲を拡大し、ハイブリッドクラウド環境のさまざまな課題を解決するデータ連携基盤を容易に導入・利用することを可能にするものです。これにより、データの所在を意識せず、必要な時、必要な場所でデータを利活用することで、データドリブンな経営判断による事業拡大や業務効率向上などを加速できます。
*1:複数の機器やソフトウェア、システムなどを連携して動作させる際に、システムなどを特別に意識することなく使用できる状態。
■EverFlex from Hitachiの特長
ハイブリッドクラウドソリューションEverFlex from Hitachiは、企業内システムでのクラウド活用、企業内システムからのクラウド移行、企業システムのクラウドネイティブ構築といったクラウドを連携する際の各シナリオにおいて、お客さまに適したハイブリッドクラウドのデータ連携基盤を容易に導入・利用することを支援するソリューションやそれらを支える製品群です。これらにより、お客さまは、ビジネスの状況に最適なハイブリッドクラウドのデータ連携基盤を、柔軟かつ適切なコストで利用できるとともに、企業内システムやクラウドに散在したデータの横断的な管理・運用が可能になります。
今回、以下の強化したソリューションおよび新製品の提供を開始します。
1.日立従量課金型データ基盤ソリューション
日立従量課金型データ基盤ソリューション日立従量課金型データ基盤ソリューションは、ストレージやサーバー、関連クラウドサービスなどの製品やサービスを、従量課金・月額課金などのサブスクリプション型から売切型まで、お客さまの要望にあわせた柔軟な利用形態で提供するものです。このたび、従来は企業内システムのみに適用していた日立のストレージの仮想化機能をパブリッククラウドまで拡張するデータ連携基盤として、新エンタープライズストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP) 5200、5600」と、新日立ソフトウェア・デファインド・ストレージ「Hitachi Virtual Storage Software for block(以下、VSS for block)」を追加します。これにより、機密性などの観点から、企業内システムのみの利用に限られていたデータを安全・安心かつ透過的にクラウドへバックアップすることや、クラウド上のアプリケーションから利用することが可能になります。
2.新エンタープライズストレージ「VSP 5200、5600」
VSP 5200、5600は、高信頼な基幹システム向けのエンタープライズストレージです。今回、ハイブリットクラウド環境での透過的なデータ連携を可能にし、データ移行作業の削減や、高速・高効率なデータ処理を実現します。
具体的には、長期的なデータ連携に伴う煩雑なデータ移行作業を削減するため、データへのアクセスを中断することなく、ストレージコントローラのみを日立のストレージ次機種のコントローラへアップグレードすることができます。これにより、システムの運用負荷が低減できるほか、記憶媒体を継続して利用し、廃棄物を削減することで、製品ライフサイクル全体にわたって環境に配慮します。
また、膨大なデータを高速かつ高効率に処理するため、圧縮時の処理性能を従来機*2に比べ約40%向上しました。さらに、圧縮率も向上し、記憶媒体の使用効率を高めることで、消費電力を約65%*3低減しています。
*2:VSP 5100、5500
*3:圧縮時と非圧縮時との比較。利用する電力会社により異なります。
3.新日立ソフトウェア・デファインド・ストレージ「VSS for block」
VSS for blockは、汎用サーバーであるx86サーバー上で稼働するソフトウェア・デファインド・ストレージです。長年グローバルで多くのミッションクリティカル業務を支えてきた日立のストレージから継承したデータ保護技術や独自アーキテクチャーにより、ミッションクリティカルシステムに匹敵する高信頼なデータ基盤を実現します。これにより、高い信頼性を確保しながらスモールスタートでの導入や、必要に応じた容量や性能の柔軟な拡張が可能です。今後、大規模なエコシステムの構築・拡大に伴うデータ連携に向けて、パブリッククラウド対応など順次、強化していきます。
■今後の展望
日立は、今後も、安全・安心・柔軟に企業内のシステムとクラウド間のデータ連携を可能にするハイブリッドクラウド向けソリューションを拡充することで、ますます多様化するデータ利活用のニーズに対応し、ビジネス環境の変化に即応できるデータドリブンな経営による企業競争力の強化に貢献します。
■背景
近年、多くの企業では、企業内の業務システムやクラウドに散在するあらゆるデータを横断的に利活用することで、新サービスを創出し、タイムリーに市場に提供することが求められています。しかし、機密性の観点から、企業内の業務システムのみの利用に限られるデータも数多く存在するほか、デジタル系のアプリケーションの開発や稼働はクラウドで行われるなど、複数の環境でデータが保存、管理されており、横断的に利用することが難しくなっています。そのため、業務システムやクラウドをまたがったデータを透過的に連携し、安全・安心に利活用することが重要です。
■EverFlex from Hitachiのソリューションや新製品の販売開始時期
*4:フラッシュドライブとディスクドライブを混在可能なHitachi Virtual Storage Platform 5200H、5600Hも同時販売開始。
*5:お客さまの環境によって異なるため、個別にお問い合わせください。
*6:ソリューション内容によって異なるため、個別にお問い合わせください。
■EverFlex from Hitachiのホームページ
https://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/hybridcloud/
■日立ストレージソリューションのホームページ
https://www.hitachi.co.jp/storage/
■商標注記
・EverFlexは、Hitachi Vanatara LLCの商標または登録商標です。
・その他記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。
■Hitachi Social Innovation Forum 2021 JAPANでの紹介について
本ソリューションは、日立が2021年10月11日(月)~15日(金)に開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2021 JAPAN」において、ご覧いただけます。
10月13日(水)10:50から開催する「新たなビジネス価値創出を支える次世代デジタルITインフラ」や、10月13日(水)16:40から開催する「DXをあきらめない!日立によるハイブリッドクラウドへのアプローチ」の中で紹介する予定です。
■Hitachi Social Innovation Forum 2021 JAPANオフィシャルサイト
https://www.service.event.hitachi/
■日立製作所について
日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。
詳しくは、日立のウェブサイト(https://www.hitachi.co.jp/)をご覧ください。
以上