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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第299回

モトコンポにミリタリーなステッカーを貼りたい

2021年10月03日 17時00分更新

文● むきみ(@TK6506) 編集● ASCII

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トップカバーにはガチな注意書きも

 カウル以外にもステッカーが貼られているところがあります。それはトップカウルの開口部にフタをするトップカバー。これをはめ込むことで上面がフラットになります。ハンドルを引き出した時は前半分を内側に折り畳むようになっています。

開口部を隠すトップカバーはキーロック付き。ガチな注意書きが貼られています

 ここには大きく分けて2種類のステッカーが貼られています。ひとつはカウルと同じように英字で書かれたデザイン優先っぽいもの。もうひとつはガチな注意書きです。

 英字の方は白で「FOLD HERE」「OPEN HERE」「NO STEP」が2枚。黄色で「PARKING LOCK」と「HELMETHOLDER」。いずれも切り抜き文字ではなく黒地に文字が書かれたステッカーです。

 「FOLD HERE」と書かれたところには金属製のツメが付いていて、折り畳んだ時にロックされるようになっています。「OPEN HERE」は外す時に引っ張る部分なのかな。「NO STEP」は「乗るな」という意味ですが、このカバーはもちろんのこと、カウルもそれほど丈夫ではないので乗るのはシートだけにしておいた方がよさそうです。

 「PARKING LOCK」は左側に内蔵されているワイヤーを支柱やガードレールなどに通して、ここに差し込めということ。キーでロックできるようになっています。

 「HELMETHOLDER」も同じで、アゴ紐の金具をこの溝に入れるとキーでロックできます。

 ガチな注意書きは3つ。ひとつは搭載時の注意。車載する時の注意事項が書かれています。2つ目は走行前の注意。展開状態にするという機構のためハンドルやシート、バックミラーが正しくセットされているかなどの注意喚起です。最後は点検整備のチェックポイントとオイルの指定、タイヤの空気圧とサイズ、そしてヘルメット着用などの安全に関する注意書きです。

 日本語じゃそれっぽくないですし不要な項目も多いので、これはいらないかな。トップカバーのスペースは広いので、ハンヴィーの車内の注意書きを真似たステッカーをいろいろと作ってみても面白いかもしれません。

 ただ、ひとつ問題があって、トップカバーが1個しかないんですよね。純正赤バージョンを作る時にはオリジナルのトップカバーが必要だから、これはこのまま残しておきたい。かといってミリタリーバージョン用にもうひとつ調達しようにも新品は廃盤だし、ダメになることが多いのか中古品がめっちゃ高いっていう。

 いつも手が届かない値段になっちゃっていつまで経っても買える気がしないので、いっそカバーも自作しようかな。それにカバーの表面に革を模した加工がされていて、ステッカーのところだけ真っ平らになっているのも気になるところです。革っぽさは必要ないしステッカーの形も限定されてしまうので、その点からも自作がいいのかなと思います。

イラレでデータ作り

 普通のステッカーは専用用紙にプリントするだけなので自作できますが、切り抜き文字はどうしよう……と思っていたら、友人がカッティングマシンを持っているので作ってくれるとのこと。持つべきものは友という感じです。ありがたく実費+αでお願いすることにしました。

 データはIllustratorで作ります。

イラストレーターで作った切り抜き文字ステッカー用データ。文面を米軍っぽく変えています

 HONDAは「NO STEP」に。高さを同サイズにしています。その右の「CAUTION」はマフラーの注意書き。WARNINGよりCAUTIONの方が合うかなというのと、「熱いで!」というのを強調してみました。

 「GASOLINE ONLY」は米軍の燃料注入口にある「DIESEL ONLY」を真似たものです。ガソリンなのは当たり前なのでいらないんですが、まぁそれっぽいかなということで。

 6Vはバッテリーが収納されているところに貼ります。これもモトコンポ的には全く不要なんですけど、軍用車ではバッテリーの位置に24Vと書かれているので、そのマネです。

 「CARRYING POINT」は「SLING AND TIE-DOWN」にしてみました。SLINGは釣り上げ、TIE-DOWNは固定。ハンヴィーのボンネットにある金具はヘリで釣り上げる時のためなのでSLING、フロントの金具は固定時のものなのでTIE-DOWNですが、リアの金具はどちらにも使うためSLING AND TIE-DOWNと書かれています。モトコンポのこの部分も持ち上げる時だけじゃなくて固定にも使うのでピッタリです。

 「TP25」「TP18」のTPはTire Pressureの略でタイヤの空気圧のこと。単位は国際単位を気にしないアメリカならではのPSI。Pound per Square Inchの略で、1平方インチにかかる圧力をポンドで表わします。

 モトコンポではkg/cm2で表示されていますが、この表現は昔のものでその後kgf/cm2になり、現在では国際単位のkPaと併記されることが多といようです。モトコンポの前後輪は輪は1.25kg/cm2、後輪は1.75kg/cm2で、PSIに換算するとそれぞれ約18、25となります。

 クルマの場合はタイヤのすぐ上にTP25のように記され、バイクでも前後のフェンダーに書かれています。その通りに貼ろうと思ったらやっぱりフロントフェンダーも塗装が必要ですね。

忘れていたものがありました

 ちょっと失敗だったのは線が細すぎるところがあったのと、文字をアウトライン化していなかったこと。Futureというフォントを使ったんですけど友人のところになくて、わざわざ探してもらったりと手間を取らせてしまいました。どう考えてもアウトライン化してから送るべきですよね。

作ってもらったステッカーが届きました

 そして待つこと数日、ステッカーが届きました。が、ここでまた新たなうっかりに気づきます。「UNTOUCHABLE!」が抜けてるし、MOTOCOMPOのロゴの代わりに海兵隊のUSMCロゴにしようと思っていたのに、すっかり忘れていたのです。どうしましょう……。

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