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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第93回

テクニクスがLDAC対応で第2世代の完全ワイヤレス「EAH-AZ60/AZ40」

2021年09月14日 10時15分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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高いノイキャン性能、そしてテクニクスらしいHi-Fiサウンド

 実機を短時間体験できた。電車の音を実際にスピーカーで流してANC機能を試すデモでは、ANC機能の性能の高さがよくわかった。また、会場が静かになった状態では無音室にいるような感覚があり、業界最高クラスをうたうだけのことはあると感じた。

 また、JustMyVoiceテクノロジーの効果を示す通話品質のデモでは、騒音のある電話ボックスからの通話を想定して、受け側で聴いている音をスピーカーで会場内に流していた。聞いてみると確かに周囲のノイズが多派兄低減され、声だけがよく聞き取れることが分かった。

 EAH-AZ60は端的に言ってとても音質が高い。低音がやや抑えられた自然なサウンドで、よく整った帯域特性によりオーディオファイルに向いた音の特徴を示している。楽器音の歯切れが良く細かな音がよく聞き取れる。EAH-AZ60よりはやや甘いが、EAH-AZ40も近い傾向でいい音質だ。低音はややEAH-AZ60より多めだが一般コンシューマ向けというよりはオーディオファン向けの音とは言えるだろう。

 EAH-AZ70Wとも聴き比べてみた。EAH-AZ60と比べてどちらが高音質というよりは音の個性が異なるというべきだろう。EAH-AZ70Wはやや明るく軽快でこちらの方がわかりやすい音ではあるが、EAH-AZ60の方がより自然で落ち着いている。EAH-AZ60の方がいわゆるHi-Fiオーディオの音に近いように感じられた。

 最近ではユーザーがイヤーピースを交換して音を変えるマニアックな楽しみが浸透している。個人的にSednaEarfit XELASTECを持参し、交換してみたが、Lサイズでもギリギリケースに収められた。担当者に聞いてみると、イヤーピース交換についても考慮していて、設計時にイヤーピースの入る部分をやや深めにしてほしいという要望を出したそうだ。もちろんメーカーの保証外にはなるが、使う側として心強い。

 最後に各製品の位置付けについて記述する。EAH-AZ70WはEAH-AZ60よりモデル名の数字が大きく、上位モデルのようにも感じられるが、市場では発売から1年以上経過したEAH-AZ70Wの方が低価格で買える場合も出るだろう。担当者によると、両製品は好みの違いで選んでほしいとのことだった。ドライバー口径はEAH-AZ70Wの方が大きいのだが、EAH-AZ60は新規の振動板であり、サイズだけで優劣を付けるのは難しい。個人的にはEAH-AZ60の方が音質的に好ましいと感じられる面もあった。実質的にはツートップの構成であり、音の好みやLDACへの対応/非対応などで自分に合ったものを選ぶのがいいだろう。

 EAH-AZ40も音質がよく、テクニクスブランドの普及機として存在感がある。コンパクトで美しく高級感もあるので、人にプレゼントしえも喜ばれそうだ。高級ブランドの裾野を広げるという意味でともに注目の新製品だといえる。

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