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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第303回

ライカのスマホ「LEITZ PHONE 1」はモノとしての魅力が満載のスマホ機能付きカメラだ!

2021年09月01日 12時00分更新

文● 友納一樹 編集●ASCII

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ライカならではの
2つの独自機能に注目

 LEITZ PHONE 1の最大の特徴は、やはり背面のカメラ。約2020万画素の1インチ大型センサーと、それを活かす7枚構成のズミクロンレンズ(広角19mm、F値1.9)を搭載します。

1つのセンサーとレンズを採用した

 LEITZ PHONE 1には他機種と大きく違う点が2つあります。1つが「ブライトフレーム」というズーム方式。画面に白枠が表示され、倍率によってその内側/外側の範囲を撮影します。通常のスマホでは倍率に合わせて表示範囲が変わり、表示範囲=撮影できる範囲となりますが、本機は撮影する範囲の周囲を同時に確認できます。

 このブライトフレームにより、自然と“画角の外”にも意識が向きます。「どこを切り取るのか」「どれだけ余白を残すか」といった点で工夫がしやすいと感じました。

「1.0×」で撮影されるのは白枠の範囲。ディスプレーには「0.7×」倍率で映っており、「0.7×」に切り替えても表示範囲を変えずに撮影できる(白枠は消える)

 撮影時は「AI」機能をオンにするとシーンを自動で認識。風景や食事などに合わせて、自然な風合いに撮ることができます。明るさや周囲のぼけも自動で調節してくれるので、とても撮りやすいのが印象的でした。またシャッター音にもこだわっており、いわゆるスマホカメラの電子的な音ではなく、フィルムカメラのシャッターを切ったような音なんです。こうした細かいところにもライカのこだわりを感じますね。

0.7×で撮影

食事と認識された

「ナイト」モードで撮影

 LEITZ PHONE 1のもう1つの特徴が「LEITZ LOOKS」。ライカの代名詞であるモノクローム写真を、スマホカメラの手軽さで撮れる機能です。素人なりにさまざまなシーンで試してみました。以下の作例をご覧ください。

 モノクロ写真は色彩の鮮やかさを見せられず、コントラストや光が重要になります(撮っていて気づきました)。LEITZ PHONE 1は、明暗差の大きいシーンでも被写体の影やそこに差す光をきれいに表現できているように思います。写真全体に優しくやわらかな雰囲気を感じます。撮っていて非常に楽しかったです。

 ただしカメラ機能で気になるのが、シャッターを押してから撮影するまでにややタイムラグがあること。ふとしたシャッターチャンスを逃さないようにするには、慣れが必要かもしれません。また、連写も難しいので一気に何枚も撮ってベストな1枚を選ぶ、というやりかたには向いていないと感じました。

 インカメラにも触れておきましょう。約1260万画素で、「小顔」「美肌」など補整効果を調節できます。

補整効果を調節可能

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