現代は、腕時計がなくてもスマートフォンで時間がわかる時代。だが、ビジネスシーンにおいて腕時計はスーツスタイルの一翼を担う“身だしなみ”の一部でもあり、不可欠のツールととらえる面もまだある。腕時計は最低限の動作で瞬時に時間を確認できるため、相手に“時間を気にしている”などといった印象を与えるリスクも少ない。
しかしビジネスパーソンにふさわしい時計は、なにも高級モデルに限らない。本特集では手頃な価格ながら、実力を持った最旬モデルを紹介する。
ソリッドな機能美が映える、“シンプル3針”!
ティソ/ティソ PRX クオーツ
大胆なデザインや凝ったディテールなど、華美な“装飾性”は腕時計の魅力の一部だが、実質的な堅実さが重視されるビジネスシーンではデメリットとなる場合も多い。あくまで機能性に特化した、簡潔な佇まいであることがビジネスウオッチの大前提なのだ。かといって凡庸では着用者の品格を下げかねないわけで、そこがビジネスウオッチ選びの難しさと言えるが、創業168年を誇るスイスの人気ブランド・ティソが今春発表した「ティソ PRX クオーツ」は、見事なまでにそのポイントにかなった会心作だ。
このモデルは、ティソが1978年に発表したクオーツ式のスポーツモデルを現代的にリファインしたもので、最大の特徴は、フラットな薄型のトノー型ケースから水平リンクのブレスレットへと続くシームレスなフォルム。一切の無駄を削ぎ落としたデザインは高度な人間工学の結晶でもあり、知的な洗練を醸すだけでなく、装着性も抜群。初代モデルの意匠を受け継ぐ繊細なバーインデックスには長時間に渡って高輝度が持続する最新のスーパールミノバ夜光がセットされ、視認性もすこぶる高い。
さらに、突然の雨等にも屈しない10気圧防水や傷のつきにくいサファイアクリスタル風防など、耐久性の面も上級機種に勝るとも劣らない。ネーミングの由来はPrecise and Robust(高精度、かつ堅牢)を略した「PR」と10気圧防水を示す「X」の融合だ。言わずもがなこれらの機能性や機能美によって仕事のパフォーマンスは向上し、“ティソ PRX クオーツ”は頼もしいパートナーとなるだろう。
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