コロナ禍で、在宅勤務が増えた昨今、ジムなどに行く習慣もなかった僕は不健康な生活を送っております。
通勤・通学がどれほどいい運動になっていたことを改めて感じるご時世ですね……。
これじゃいかんと思い、ランニングでも始めようと思ったのですが、残念ながら僕はApple Watchなどに代表されるウェアラブル機器を持っていません。いや、なくてもいいのですが、あったほうがはかどりそうじゃないですか。
そんなとき、アスキー編集部に届いた完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Amazfit PowerBuds Pro」。見た目はただのワイヤレスイヤホン。ちなみに、Amazfitはウェアラブルデバイスを展開するブランドです。
しかし、ふとパッケージの側面を見ると普通のイヤホンでは見慣れない文言が多々あったのです!
イヤホンで心拍数管理!?
本製品の大きな特長の1つに、心拍数モニタリング機能というものがあります。
「外耳道心拍数モジュールとより多くの光学センサー光を通過させるカスタムイヤプラグにより快適さは維持しつつ、より正確な心拍数モニタリングを実現」(公式サイトから引用)とあります。
なんのこっちゃという感じですが、要するに、本製品はAmazfitの専用アプリ「ZEPP」と連携することで、ランニングやウォーキング中の心拍数を計れる完全ワイヤレスイヤホンなのです!
半信半疑のまま、アプリ連携をして自宅周辺をランニングをしてみたのですが、自分の心拍数が一目瞭然。心拍数だけでなく、消費カロリーや歩数、平均歩行速度なども計れるようです。
こうした機能はApple Watchなどのスマートウォッチしか搭載されていないと思っていたのですが、いまやイヤホンで心拍数が計れる時代なのだと知って驚きました。
ちなみにイヤーピースもS、M、L、XLと4種付属しているので、しっかりと自分の耳にフィットするサイズを選べば、ランニング中に外れたり、落としたりする心配も少ないかと思いました。
頸椎姿勢リマインダー機能とはなんぞや
本製品のもう一つの特徴的な機能として「頸椎姿勢リマインダー機能」というものがあります。
こちらはイヤホン装着時の首の角度を検出して心拍数モニタリングと同じくアプリ上に表示してくれるという機能です。
しかも同じ姿勢が続くと、姿勢の改善を促すリラックス音楽を流してくれるという親切設計(アプリ上のデフォルトはオフになっているので、オンにする必要あり)。
仕事に集中していると、悪い姿勢のまま長時間仕事をしていることがあるので、これは嬉しい機能だと思いました。
もちろん音楽を聴くデバイスとしても◎
ウェアラブル機器としての使い道があるのはわかったけれど、イヤホンの本来の使い方であるオーディオ機器としてはどうなんだ、というのは気になる点かと思います。
ちょうど、このレビューを書こうと思っていた時期にYouTubeで「FUJI ROCK FESTIVAL ’21」の中継があったので、本製品で試聴してみました。
結論からいうと、かなり「没頭」できました。
総じてクリアに聴こえる音質が特徴で、とくにバスドラムやベースギターなどの低音域がよく出ていた印象を受けました。そのため、臨場感たっぷりにLIVE中継を楽しめました。
また最大40dBのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も、十分に周囲の音は遮断できていたと感じます。
生活音で例えると、ガンガンつかっているエアコンの音はほぼシャットアウト(意外と気になりませんか?)。また自宅がクルマ通りの多い道路沿いにあるのですが、外を走るクルマの走行音も気にならないほど遮断できていました。
外部音取り込みモードにすると周囲の音をかなり拾えるようになるので、先述したランニングやウォーキング中は重宝する機能だと思います。
そのほかにもZEPPアプリと連携し、「音楽イコライザー」の機能も使えるので、自分好みの音楽スタイルに合わせてカスタマイズできるのも音楽好きとしては嬉しいポイントでした。
まとめ~アプリと連携して使える機能が多彩~
シームレスな自動接続/耳に装着すると再生・取り外したら停止などイヤホン本体だけでも多彩な機能をもっていますが、Amazfit PowerBuds ProはZEPPアプリと連携して、初めて100%のパフォーマンスを発揮できるデバイスだと思います。
聴覚保護/タッチセンサーのカスタマイズなども可能で、専用アプリと連携して使用できる機能はかなり多い印象。
ZEPPアプリとの連携も数分とかからないので、もし購入した際には本体とアプリの連携を強くおすすめします。
心拍数も計れる完全ワイヤレスイヤホンというのがAmazfit PowerBuds Proの最大の特徴です。運動をする方や健康に気をつけている方は検討してみてはいかがでしょうか?