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【DMM GAMESプレイ日記】 第41回

2019年よりSteamで発売された高評価サバイバルホラーが日本語化!

”それ”に見つかったら終わり……「ソング オブ ホラー」は絶望的な恐怖が詰まった探索型サバイバルホラーだ

2021年08月25日 18時00分更新

文● イチえもん 編集●ASCII

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精神を蝕む、極限の恐怖
"それ"に見つかったら終わり……

 ソング オブ ホラーをプレイして興味深く思ったのは、古典的なホラー作品を連想させるストーリーと世界観だ。ゴシックホラーはもちろんのこと、TRPGでおなじみの「クトゥルフ神話」のエッセンスも色濃く反映されている。幽霊でもゾンビでもない、名状しがたい存在。不気味なメロディーを奏でるオルゴール。そして常識が通用しない怪奇現象の数々……。ホラー作品へのオマージュが込められた恐怖演出はとても恐ろしく、かつ懐かしい。

邸宅に足を踏み入れたプレイアブルキャラクターに襲いかかる魔の手

 本作の怪奇現象は、何の前触れもなく突然発生する。なんでも、怪奇現象の発生条件はすべてAIが制御・実行しているらしく、いつどのタイミングで発生するかは基本的にランダムとなっている。いいかえると、AIのいたずらによって、怪奇現象がいつ発生するかは誰も予測できないということだ。ホラー作品の登場人物になりきって、謎だらけの物語に没頭できる点も本作の強みといえるだろう。

 加えて、未知なる恐怖に浸食された邸宅など、ホラーファンの心を躍らせるシチュエーションが存分に盛り込まれている。先述したが、ソング オブ ホラーの舞台は雰囲気が絶妙で、歴代のホラー作品へのリスペクトが感じられる出来だった。静寂と暗闇に包まれた空間を歩き、そこで突然物音が鳴ったり、怪奇現象が起きたりすれば心拍数は激しく上昇する。まるでお化け屋敷を歩いているような感覚をゲーム内でしっかり味わえるのだ。なので、部屋の電気を消してヘッドフォンを装着した状態で本作をプレイすることをオススメする。

プレイヤーの危険な好奇心を刺激する選択肢。「はい」か「いいえ」か。その選択が、1人のプレイアブルキャラクターの運命を決める

探索型サバイバルホラーの真骨頂! 日本語版を出してくれたDMM GAMESに感謝

 2年の時を経て、ついに日本語訳が実装されたソング オブ ホラー。筆者が個人的に楽しみにしていた本作は予想を上回る出来だった。ストーリー、舞台の雰囲気、予測できない怪奇現象、往年の探索型サバイバルホラーへのリスペクトなどが印象的で、間違いなくホラーゲームファンを歓喜させることだろう。日本語ローカライズの質も良いため、本作のストーリーを心ゆくまで楽しめるはずだ。

本作の日本語ローカライズの質はかなり高めだ

 1つのチャプターで使えるキャラクターが全員死んだらチャプターの最初からやり直しになる仕様は、人によっては苛立ちを覚えることだろう。しかし、個人的にはこういう仕様も悪くないと感じている。1周目のゲームオーバーで得た知識は2周目以降の攻略に役立つほか、その分キャラクターの生存確率もぐっと上がるからだ。こういうシビアなゲーム性は息苦しい緊迫感を生む要因になっており、かえって新鮮味があると感じた。

かなりシビアなゲーム性だが、何度もプレイしたくなる面白さがあった

 さて、今回取り上げたソング オブ ホラーは8月26日より発売となる。背筋が冷える恐怖体験を味わいたい、懐かしの探索型サバイバルホラーをプレイしてみたい人は、ソング オブ ホラーに触れてみてはいかがだろうか。

【ゲーム情報】

タイトル:ソング オブ ホラー
発売日:8月26日
ジャンル:サバイバルホラーアドベンチャー
開発:Protocol Games/Raiser Games
プラットフォーム:PC(DMM GAME PLAYER)、PlayStation 4、Xbox One(近日配信予定)
価格:4378円
CERO:D(17歳以上対象)

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