Y!mobileの人気で「SoftBank」回線が急減
携帯以外の事業は好調なソフトバンクですが、累計契約数のグラフに気になる変化がありました。これまで一貫して増加を続けてきたSoftBankブランドの契約数がはっきりと減少に転じています。
ソフトバンクはブランドごとの詳細な内訳を公開していないものの、過去の決算で示されたグラフを振り返ってもこれほど明確な減少はなく、異例の事態といえます。その裏でY!mobileの契約数が急増しており、全体の契約数は増加しています。
Y!mobileは8月からデータの繰り越しにも対応するなど、さらにお得感が増しています。今後もSoftBankブランドからY!mobileへの移行が続くかどうか注目です。
NTTドコモは日本電信電話(NTT)の完全子会社となったことで単独での決算会見はなかったものの、通信は前年同期比でやはり減益。3月末に始まったahamoは契約数が180万を突破しており、povoの約100万、LINEMOの50万未満という数字を大きく上回っています。
ドコモの5G契約数は3月末から226万の増加、LTE回線は104万の減少となり、本格的な5Gへの移行が始まりました。しかしその内訳はahamoや5Gギガホ プレミアなどよりお得なプランへの移行とみられることから、通信収入を引き下げる要因といえます。
ドコモはdカードやdポイントなどのスマートライフ事業でカバーするはずでしたが、新たな施策を打ったことで減益となりました。今後取り返せるかどうか注目です。
この連載の記事
-
第270回
スマホ
iPhone値上げ、Pixel躍進──2022年のスマホを振り返る -
第269回
Apple
アップル「iPad(第10世代)」なぜ値上げ? -
第268回
iPhone
iPhone「mini」ユーザーはどこへ向かうのか -
第267回
Apple
アップル「M2 MacBook Air」M1ユーザー視点でレビュー -
第266回
スマホ
iPhone値上げ 高コスパAndroidにチャンスはあるか -
第265回
Apple
アップル製品の「壁」を取り払う新機能に注目 #WWDC22 -
第264回
スマホ
メガネをかけると大画面? 「Nreal Air」を試した -
第263回
ビジネス
在庫不足のアップル、コスト増のアマゾン──GAFA決算、各社の課題浮き彫り -
第262回
PC
出張用のPCやモバイル回線を見直した -
第261回
Apple
アップル「Mac Studio」Mac miniから買い換える価値はある? -
第260回
スマホ
楽天モバイル「Apple Watch」は新たな強みになるか - この連載の一覧へ