このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第298回
2万円台で5Gと日本仕様に対応のシャオミ「Redmi Note 10 JE」はauユーザーへ の福音だ
2021年08月13日 12時00分更新
シャオミが日本市場専用モデルとして投入した「Redmi Note 10 JE」は、2万円台のエントリーモデルながらFeliCaに加え防水・防塵にも対応するなど、日本向けのカスタマイズが徹底して施されたモデル。auだけでなくUQ mobileからも販売されるRedmi Note 10 JEの実力を、実際に触れて確認してみた。価格はauが一括2万8765円、UQ mobileは発売が9月上旬以降なので価格は未定だ。
低価格の影響が大きく出ているボディー
まずは本体について確認すると、ディスプレーサイズは約6.5型で、サイズは約76×163×約9mm、重さは約200g。同じRedmi Note 10シリーズの上位機種ともいうべき「Redmi Note 10 Pro」はディスプレーサイズが6.67型で、サイズも約76.5×164×8.1mm、重さは193gとなっており、それよりは大きく重いことが分かる。
フロントカメラはパンチホールにすることで画面占有率を高めてはいるが、ベゼル部分はやや太めな印象だ。やはりエントリーモデルということもあって、ボディーには低コスト化の影響が出ていると感じる。
実際ディスプレー素材がRedmi Note 10 Proは有機ELだが、Redmi Note 10 JEは液晶となっており、素材の変更がサイズ感にも影響している印象だ。ただ指紋センサーはRedmi Note 10 Pro同様側面に配置されており、デザインを損なわずに顔以外での生体認証ができる点は好感が持てる。
ちなみに側面には充電用のUSB Type-C端子とイヤホン端子を備えているが、やはり低コスト化のためかRedmi Note 10 Proにあったデュアルスピーカーも搭載されていない。
一方で背面を見ると、最厚部が10.3mmと本体より約1mm厚いこともあって、カメラ部分の出っ張りはやや気になる。背面自体は樹脂素材で、さらさらした手触りの高級感のある加工が施されているが、意外と指紋が付きやすい点には注意が必要だろう。
カメラは3眼構成、機能はスタンダード
続いてカメラを確認すると、背面のカメラは約4800万画素/F値1.79のメインカメラと、約200万画素/F値2.4のマクロカメラ、同じく約200万画素/F値2.4の深度測位カメラの3眼構成となる。超広角カメラがないのが惜しいが、低価格モデルで質を追求した結果、こうした構成となったようだ。
そうしたことから撮影の中心はメインカメラとなる。AIを活用してシーンを判別する「AIカメラ」や、夜景をきれいに撮影する「スーパーナイトモード」など、最近のスマートフォンでスタンダードな機能は一通り備えている印象だが、これらの機能は全体的に明るく鮮やかに写すことを重視する傾向にあるだけに、真夏の炎天下など非常に明るいシーンではAIカメラなどをオフにした方が自然に写せるように感じる。
もちろんマクロカメラを備えているので接写をきれいに撮影することも可能なほか、深度測位カメラを用いて背景をぼかしたポートレート撮影も可能。4800万画素をフルに活用しての撮影もできることから、特殊な機能は備わっていないがエントリーモデルとしては機能豊富といえる。
動画に関しても、性能が影響してか、4K撮影や、最近搭載機種が増えている前後のカメラを用いたデュアルビデオ撮影などの機能は備わっておらず、スタンダードな内容となっている。ただ、ほかのシャオミ製端末でいう「VLogモード」ほど派手な演出はないものの、フィルターなどを活用して工夫を凝らした短時間の動画を気軽に撮影できる「ショートビデオ」機能が搭載されているのは特徴的だ。
一方のフロントカメラは約800万画素/F値2.0と、このクラスではスタンダードな内容。ディスプレーをライトとして活用する「スクリーンライト」や、手のひらでシャッターを切ることができる「手のひらシャッター」、そしてAIを活用したビューティー機能などもしっかり備わっており、セルフィー撮影には十分な機能が備わっている。
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