このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第296回
10億色に顕微鏡カメラ、OPPO新フラッグシップ「Find X3 Pro」は約12万でも満足度高
2021年07月27日 12時00分更新
10bitカラーカメラと顕微鏡カメラの使い勝手は?
続いてもう1つの特徴となっているカメラを確認すると、5000万画素/F値1.8の広角カメラと、5000万画素/F値2.2の超広角カメラ、1300万画素/F値2.4の望遠カメラ、そして300万画素/F値3.0の顕微鏡カメラの4眼構成となっている。
中でも大きな特徴の1つは5000万画素の広角・超広角カメラで、共にソニー製のイメージセンサー「IMX766」を採用、ディスプレー同様10bitカラーでの撮影が可能となっている。
ただしその分情報が多くなることから全ての撮影で利用できる訳ではなく、写真の場合はカメラアプリの「写真」と「夜景」モードにし、設定で「10bitカラー」をオンにすることで撮影できる。またフォーマットもJPEGではなくHEIFに変更されることから、OPPO Find X3 Pro以外で利用する際には注意が必要だ。HEIFからJPEGに変換する機能も用意されているが、手間がかかるだけに手軽さや汎用性を重視するなら通常モードで撮影した方がいいかもしれない。
一方動画の場合「動画」モードでは10bitカラーでの撮影はできない。「その他」から「映画」を選び、「LOG」「HDR」のいずれかを選んだ時だけ、10bitカラーでの撮影が可能になるようだ。
また望遠カメラについては、最大倍率が光学で5倍相当、デジタルズームでも最大20倍と、ペリスコープ構造で光学10倍相当の倍率を実現していたOPPO Find X2 Proと比べるとスペックダウンしている。以前はスマートフォンメーカーの望遠倍率競争が非常に激しかったが、最近は望遠よりも画質を重視する傾向が強まっていることも、性能変化には影響しているといえそうだ。
そしてもう1つ、特徴的なカメラとなるのが顕微鏡カメラだ。これは文字通りマクロカメラではなく“顕微鏡”で、カメラを大幅に近づけることで肉眼では見ることのできないミクロでの撮影ができるものだ。
最大60倍での撮影が可能なことから、色々な被写体を撮影してみると、これまで見ることのできない世界が楽しめるのは確かだ。ただ実際の撮影は結構シビアで、手で持って外で撮影するのはかなり難しい。被写体にOPPO Find X3 Proを一度ベタ置きし、下部を少し持ち上げて撮影位置とピントを調整するというのが最も撮影しやすいようだ。
なお、フロントカメラは約3200万画素/f値2.4。OPPO Find X2 Proと同等の性能ではあるが、フロントカメラとしての性能は高く、ビューティー機能も充実しているので困ることはないだろう。
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