ハイスペックながら29万8980円からと30万円以下で買える価格も魅力的
最新RTX 3070 Ti&Ryzen 7搭載で4K・レイトレ・高リフレッシュレートとゲームプレイに死角なしの高コスパBTOPC「ZEFT R37C」
2021年07月09日 13時00分更新
ハイスペックを誇りながらも30万円を切る価格が魅力的な、セブンアールジャパンのゲーミングパソコンの「ZEFT R37C」。GPUにNVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 3070 Ti」(以下、RTX 3070 Ti)を採用している点が最大の特徴だが、はたしてゲームにおけるパフォーマンスはどの程度なのだろうか。
前回はZEFT R37Cの仕様を紹介したが、本記事ではZEFT R37Cのパフォーマンスについて、実際にテストを行ない確かめてみたい。
ZEFT R37C
https://pc-seven.co.jp/spc/13794.html
直販価格29万8980円(7月7日現在)
ZEFT R37Cの主なスペック | |
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CPU | Ryzen 7 5800X(定格クロック3.8GHz~最大クロック4.7Hz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量32MB |
CPUクーラー | SilverStone Technology PF240-ARGB-7R |
グラフィックス | ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Ti AMP Holo(GeForce RTX 3070 Ti)マザーボード |
マザーボード | ASRock B550M Pro4(AMD B550チップセット) |
メモリー | PC4-25600 32GB(DDR4-3200 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 500GB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN550、NVMe)、1TB HDD(東芝 DT01、Serial ATA 6Gbps) |
PCケース | CoolerMaster MasterBox CM694 TG |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
電源ユニット | SilverStone ET750-G(定格出力750W、80PLUS GOLD認証) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
4Kでも快適なパフォーマンスを発揮
レイトレーシング性能も十分高い
まずは、定番ベンチマークソフトである「3DMark」(Version 2.19.7225)の結果からだが、Fire Stirkeを見て行くと、さすがにテスト解像度が4KとなるFire Strike Ultraは1万を割ってしまうものの、Fire Strike Extremeで1万7000台、Fire Strike“無印”で3万弱と、かなり高いスコアを発揮。
DirectX 12のテストとなるTime Spyでも、ZEFT R37CはTime Spy“無印”で1万を大きく上回るなど、良好な結果を残している。これだけ高いスコアを叩き出していることから、ゲームパフォーマンスもかなり期待できそうだ。
ということで、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、オプションからグラフィックス自動設定で「レイトレーシング」を選択して、ゲームをプレイ。その間のフレームレートをGPUOpenの「OCAT」で取得している。なお、ここでは最小フレームレートの代わりに、全体の1%となる1パーセンタイルフレームレートを採用し、グラフ中含めMinimum(1%)と表記することをここで断っておく。
その結果だが、ZEFT R37Cは3840×2160ドットでも、Minimum(1%)が60fpsを大きく上回るフレームレートを発揮。レイトレーシングを有効にした状態で、4k解像度でも常時60fpsを超える点はかなりインパクトが大きい。レイトレーシングを有効にしても、ZEFT R37Cであればバイオハザード ヴィレッジを快適にプレイできるのは、誰の目にも明らかだ。
続いて「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定し、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。その結果だが、ZEFT R37Cは3840×2160ドットで、常時120fpsに迫る勢いをみせている。
2560×1440ドット以下の解像度であれば、200fpsを切る場面はまったくなく、高リフレッシュレートのディスプレーと組み合わせることで、有利に立ち回れることは間違いない。そのため、コアなプレイヤーでも納得がいくパフォーマンスといっていい。
さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果も見ておこう。ここでは、描画負荷が最大となるよう最高品質に設定してベンチマークを実行している。その結果だが、ZEFT R37Cは3840×2160ドットでも1万3000弱という非常に高いスコアを発揮。
スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上が最高評価とされているが、それを踏まえるとZEFT R37Cは4K解像度でも快適にプレイできるといえそうだ。スコアの詳細を見ても、ZEFT R37Cは、3840×2160ドットにおける平均フレームレートは86.3fps、最小フレームレートは32fpsとプレイに問題はなさそうだ。
ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。そこで、システム全体のパフォーマンスをチェックできるベンチマークソフトの「PCMark 10」(Version 2.1.2519)の結果を見てみよう。ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。
その結果だが、ZEFT R37Cは総合スコアが6800台とまずまずのパフォーマンスをみせた。スコアの詳細をみてみると、デジタルコンテンツ制作のパフォーマンスをみる「Digital Content Creation」が10966と非常に高いスコアを残している。つまり、ZEFT R37Cであれば、写真のレタッチや動画ファイルの編集なども、かなり高いパフォーマンスが期待できるということになる。
そこで、「FFmpeg」を用いたトランスコード性能も確認しておこう。ここでは、実際にファイナルファンタジーXIVをプレイした、MotionJPEGフォーマットで6分半ほどの動画ファイルを用意。これをFFmpegを用いて、H.264/AVCとH.265/HEVCへとトランスコードする際に要する時間を測定した。
その結果だが、ZEFT R37Cは、H.264/AVCには11分ほどで終了。負荷が大きなH.265/HEVCでも、36分ほどを要しているが、それでも実用的な結果が得られているといっていい。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.2)を用いて、SSDのパフォーマンスをチェックしておきたい。ZEFT R37Cが採用するSSDは、Western Digital製WD Blueシリーズの500GBモデルで、PCIe 4.0には対応しておらずNVMe接続ではあるが、シーケンシャルアクセスはリードとライトともに2000MB/秒前後のパフォーマンスを発揮。
ランダムアクセスは、それよりもパフォーマンスは低下するものの、RND4K Q32T1のリードでは480MB/秒ほど、ライトでは350MB/秒ほどと良好な結果を残しており、ゲームのロードなどでストレスを感じることはあまりない。
幅広い層が納得するパフォーマンス
30万円以下から購入できる価格は費用対効果は申し分なし
以上のテスト結果からも明らかなとおり、ZEFT R37Cのパフォーマンスは非常に高い。4K解像度でも快適なプレイを実現するほか、フルHDで高フレームレートがほしいコアなプレイヤーの需要にも対応できるポテンシャルを備えている。
それでいて価格は29万8980円からと費用対効果は申し分のない内容だ。これからゲームを始めたいという人や、すでにゲームをプレイして、より快適にプレイできるマシンがほしいという人にとって、このZEFT R37Cは、有力な選択肢であるといって間違いない。