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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第621回

FidelityFXは古いGPUの延命にかなり有効 AMD GPUロードマップ

2021年06月28日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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FSR対応ゲームは7タイトルだが
実質的には4タイトルのみ

 では他の機種は? ということでRadeon RX 6900 XT、Radeon RX 6800 XT、Radeon RX 6700 XT、Radeon RX 6800M、Radeon RX 580、それとGeForce GTX 1060の結果が示されている。

Radeon RX 6900 XTですらGodFallは重すぎるので、FSRのお世話になるという恐ろしさ

これは先ほども出てきたもの。どうせならRadeon RX 6800の結果にすればよかったのに

そもそもRadeon RX 6700 XTで4K Max Quality:DXRT Onが無茶だとは思うのだが

さすがに1440pでもGodFallはやや重かった模様

さすがにターゲットは1080p。GodFallはMax Qualityをあきらめた方が良さそう

こちらも1080pの結果。Performance ModeもGodFallは厳しい

 ところでこのFSRだが、DLSS同様に「ゲーム側の対応」が必要であって、FSR未対応のゲームはどうやっても高速化できない。したがって問題はタイトルになるが、6月22日の発表時に公開予定だったのは7タイトルであるが、実質的には4タイトルのみ対応しているというのが正確なところである。

ANNO 1800、Evil Genius 2、Mystといった具合に、あまりFPS系でないものが多い印象。FPSもFarCry 6は入っているが

FSR対応ゲーム
22 Racing Series 現時点でまだリリースされず
Anno 1800 FSR対応版リリース済
Evil Genius 2 FSR対応版リリース済
GodFall FSR対応版リリース済
Kingshunt 現時点でまだリリースされず
Terminarot Resistance FSR対応版リリース済
The RiftBreaker 現時点でまだリリースされず

 一応多くのスタジオパートナーがFSRへの対応を表明しているので、今後はもう少し増えてきそうな気もするが、やはりDLSSに比べるとまだ少し物足りない感はある。このあたり、DLSSとFSRの両対応というのは(不可能ではないにせよ)色々面倒そうであり、当面はDLSS未対応のゲームタイトルをどれだけ取り込めるか、という感じである。

UnityEngineにFSRのサポートが入ったらすごいことになりそうではある

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