開発秘話から今後の展開までとことん追求!

7月1日についに正式サービス開始!進化する『ユージェネ』の新たな魅力をインタビューで直撃

2021年06月28日 19時10分更新

文● ASCII

VR対応は企画初期から考えられていた!?

――『ユージェネ』は初めからARに対応し、この6月からはVRにも対応しましたが、それぞれに対応しようと考えたきっかけを教えてください。

福重:これはきっかけというより、企画の初期から対応しようと思っていました。なぜなら、コンテンツの軸としてはゲームがあって、ゲームのキャラクターがライブ配信をしてくれるっていうのが『ユージェネ』の生い立ちですが、それとは別軸で、ゲームのキャラクターであれば、リアルタイムレンダリングで配信できるのではないかというのが技術的な軸としてあったんですね。

 ストリーミングではなくてリアルタイムレンダリングということは、キャラクターがモデルとしてその端末の中にいるということが表現できるので、すなわち、ARにもできるし、VRにもできるよねっていう発想があったんです。

 とくにVRに関しては、もともと弊社にVRの開発チームがありましたので、そこに対するノウハウがもありました。『ユージェネ』ではとにかく新しい試みを取り入れていきたいという思いもあり、開発当初からAR、VRはやることが決まっていました。

――ちなみに、部屋がごちゃごちゃしすぎなせいかARでキャラクターがうまく表示されないのですが、丁度いい感じに表示するコツってあったりしますか?

福重:ARはAndroidやiOSに元々搭載されているARポジショントラッキングの機能を使っていますので、廊下であったり、できるだけ広い平面の場所でまずは呼び出して、そこからピンチインやアウトでキャラクターの大きさを調整していけばいいかと思います。

――技術的な仕様として、縦はどれくらいの幅があればだいたい表示できるっていうのはあったりするのでしょうか? 

福重:これはトラッキングする床の状況などもありますので一概に言えませんが、自分の経験上、1~2mぐらいの空間があれば問題なく表示できると思います。

――スマホでもVRができると思うんですけど、今回VRで遊ぶのにOculus Questを選んだ理由を教えてください。

福重:さまざまな観点から考慮した結果、Oculus Quest/Quest 2になりました。スマホやYouTubeなどにあるVRの動画ですが、あれがなんでスマホでVRが観られるかというと、ご存知かと思うんですけど、左目用と右目用の映像を作って同時に流すことでVRで立体感を出しています。

 『ユージェネ』のシステムの場合、ストリーミング映像ではありませんので、左右の目に対しそれぞれレンダリングすることで端末への描画負荷がかなり上がってしまいます。そういった問題も当初からありましたのでVRを作る場合、VRヘッドマウントディスプレイを使用したコンテンツになる、と考えていました。

 そして、Oculus Quest/Quest 2になった理由は、開発環境が適しているっていうのがありますね。Oculus QuestはAndroidベースなので移植や開発コストを極力抑えることができ、ストアの体制もしっかりしています。

 また、通常のヘッドマウントディスプレイはPCにつないで視聴するものが一般的でしたが、ワイヤレスな状態でヘッドマウントディスプレイだけでVRを観られる、純然たるVRを体験できる専用環境として『ユージェネ』の開発中にOculus Questがいち早く登場したことも理由ですね。

Oculusの「App Lab」で配信している『ユージェネVR Live β』。VRで、よりアスタリスタたちとの距離が近づく!

――『ユージェネ』は基本スマホでプレイすることを考えられていると思うんですけど、ゆくゆくはPCでもプレイできるというようなことは考えてらっしゃるのでしょうか?

福重:できるといいなとは思っているんですが、現実的な問題として乗り越えなければいけないハードルも多いと思います。まず配信するプラットフォームの問題がありますし、ゲームパートをどうするのかという問題もあります。

 小さな課題ですと、例えば『ユージェネ』は配信システムをスマホ向けで開発しているので、アスペクト比が16:9の縦型です。PCで視聴するとなったら、16:9の横型にする必要がありますが、見え方が違うカメラをどう配信側で対応していくかなどがあります。どちらかで見にくい状況になっても困りますから。

 スマホ版の『ユージェネ』がうまくいって、要望が多ければ、検討したいという感じですね。

――近々HTCからVIVEの新型なども発売されますが、そういった機種への対応のご予定は?

福重:そうですね。今のところ前向きには検討していますが、今回のVR版の反響次第だと思っています。

――最後に『ユージェネ』のユーザーの皆さんや、まだプレイしたことのない方にメッセージをお願いします。

福重:すでにプレイされている方に関しては、運営チームにもそうですし、アスタリスタたちに対しても、すごく温かい声が多くて。開発チーム全員が、励みになっています。配信後のアンケートに「配信を観て元気になりました」っていうような声がすごくあるんですけど、逆にそれを読んで開発側も元気をもらっています。

 すごく温かくプレイしていただける状況にあるので、引き続き、アスタリスタたちがより魅力的になるような努力をしていきたいなって思っていますので、ご期待いただければと思います。

 まだプレイしたことのない方々に対しては、ぜひともコロプラ社が技術の粋を集めて作った新しいゲーム体験、新しいエンターテインメントに触れていただけると嬉しいなと思います。

 一般の方々からしたら、本作はまだ知名度もありませんし、知っていたとしてもどんなゲームなのか? みたいなところで止まっている状態だと思うんですよ。実際遊んでみたら「とてつもなく新しい体験で楽しいんだ」って感じていただける自信はありますので、ぜひインストールしてプレイしてみてください。

『ユージェネ』に対して熱く語る福重氏。新キャラクターを出す際は、ユーザーの皆さんに愛されるキャラクターを作りたいとも語った

【ゲーム情報】

タイトル:ユージェネ
ジャンル:Live Playing Game(LPG)
配信:コロプラ
プラットフォーム:iOS/Android
配信日:配信中(2021年4月21日)
対応スペック:
 Android 9.0以降
 iOS 13.1以降(iPhone/iPad/iPod touch)
 ※AR非対応機種は一部インストールに制限があります。
価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)

※本ゲームは新しい技術を多数含んでいるため、配信開始から数ヵ月はテストを兼ねたβ運用を予定しております。

タイトル:ユージェネ VR Live β
価格:無料(ユージェネVR Live βよりアイテム課金を行なうことはできません)
プラットフォーム:Oculus Quest/Oculus Quest 2

 

※本作にて「#ライブ」をご視聴いただくには、スマートフォン版『ユージェネ』とのアカウント連携が必要となっております。 ※本ゲームは新しい技術を多数含んでいるため、配信始から数ヵ月はテストを兼ねたβ運用を予定しております。

※画面は開発中のものです。実際とは異なる場合があります。
※コロプラおよびコロプラロゴは、コロプラの登録商標です。
※iTunesは、米国およびそのほかの国で登録されたApple Inc.の商標です。
※App Storeは、米国およびそのほかの国のApple Inc.の登録商標です。
※Androidおよび、Google Play、Google Playロゴは、Google LLCの商標です。
※そのほかすべての商標は、各々の所有者の商標または登録商標です。
※対応スマートデバイスの購入および通信料はお客様のご負担となります。
※アイテム課金制です。
※20歳未満の方へ:アイテムを購入する際は、保護者から同意をもらうか、一緒に購入するようにしてください。

   
この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう