クラウド型タクシー配車システム電脳交通(R) 地域の需要に合せて柔軟に乗合タクシーを運行できる「デマンド交通運行管理」機能を搭載
株式会社電脳交通
~移動が不便な地域を支える乗合タクシーの運行をサポート~
株式会社電脳交通(代表取締役社長:近藤洋祐、本社:徳島県徳島市、以下電脳交通)は、同社が提供するクラウド型タクシー配車システム「電脳交通(R)」にデマンド交通運行管理機能を実装し提供開始いたしました。導入企業として北海道旭川市と愛媛県松山市のタクシー事業者にて運行開始しております。 今後は、日本全国のタクシー事業者及び地域住民へ利便性の高い交通サービスを提供したい自治体・民間団体への導入を推進してまいります。
交通空白地域の拡大と、タクシーが持つ可能性
一部の大都市部を除き、日本国内では人口減少により公共交通機関の路線廃止や運行本数の削減が進んでいます。2019年国土交通省の発表では国内のバス事業者のうち約7割が赤字であり、特に赤字経営が9割を超える地方では廃線や運行本数の減少により、交通空白地域の拡大傾向があります。
こうした地域では日常的な移動手段にも困る交通弱者が多く住んでおり、ピンポイントで移動可能なタクシーが重要な生活の足となっています。
タクシー事業者の実務経験と、実証実験を積み重ねた知見から生まれた、「デマンド交通運行管理機能」
電脳交通(R)のデマンド交通運行管理機能は、タクシー会社での実務経験を元にした配車室・ドライバーに使いやすい配車システムと、2019年から全国各地で積み重ねてきた実証実験から得たデータと知見を元に開発されました。
既に日本全国ではタクシー事業者が地元自治体・民間団体などと連携し自らデマンドバス(乗合タクシー)を運行するケースが増えている一方で、通常のタクシー運行とは異なるため運行管理が煩雑になり事業者側の負担軽減が大きな課題となっていました。
電脳交通のクラウド型タクシー配車システムの「乗合機能」は、乗車依頼を受けたオペレーターがシステム上で顧客の乗車位置と乗車順を設定するだけで、ドライバーの端末に順序およびルートが送られます。これで配車指示とサービス提供にかかる設定や手間が飛躍的に軽減され、業務効率および移動効率の大幅改善が見込まれます。
今回の乗合機能の提供開始と同時に、愛媛県松山市の祝谷タクシーと北海道旭川市の旭川中央交通で導入され、運行が開始されました。今後も電脳交通は、タクシー事業者へのサポートを通じて地域交通のインフラを維持・存続していくことを第一に、デマンド交通運行のサポートにも取り組んでまいります。
電脳交通(R)のシステムによるデマンド交通運行管理機能
通常のタクシー運行管理画面から、そのまま乗合予約の作成や編集・追加、配車時の運転手指定や変更が可能。急な変更・キャンセルにも迅速に対応可能
運転手は普段使用しているタブレットをそのまま使用可能。詳細な乗車・降車位置を地図上で把握でき、運行が完了した後は特別な操作無く通常のタクシー運行に戻ることができる
導入事業者について
・祝谷タクシー(愛媛県松山市)
1967年創業、愛媛県松山市を拠点に地域密着型で営業。2021年3月にこれまで地区住民の生活を支えていたバス路線が廃線となり、その代替手段として予約制乗合タクシーを運行開始。
公式ウェブサイト: https://iwaidani-taxi.com
・旭川中央交通(北海道旭川市)
1965年創業、北海道旭川市に本社を置き小型タクシーから大型バス、寝台福祉車両まで扱い幅広い移送ニーズに応え続けている。東旭川米飯地区と東旭川駅周辺を結ぶ「のり。タク」を運行中。
公式ウェブサイト: http://www.chuuo-hire.com
■株式会社電脳交通の概要
会社名 :株式会社電脳交通(英語表記:Dennokotsu Inc.)
所在地 :徳島県徳島市幸町3丁目101リーガルアクシスビル4F
設 立 :2015年12月
代表者 :近藤 洋祐
従業員 :125名(2021年3月時点)
資本金 :1億円(2021年3月時点)
主要株主:三菱商事、阿波銀行、いよぎんキャピタル、JR東日本スタートアップ、JR西日本イノベーションズ、Mobility Technologies、第一交通産業グループ、エムケイ、NTTドコモ・ベンチャーズ、ブロードバンドタワー(敬称略、順不同)
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社電脳交通
広報担当:波多野・江刺家
メールアドレス:pr@dennokotsu.jp