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モニターを中心にした作業環境構築のススメ

漫画家に優しく、作業効率を上げる4K HDRモニターBenQ「PD2725U」

2021年07月05日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII

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カラー原稿は最終的に2つの色味で読者に届く

―― DualView機能で画面の左右を異なる設定にして表示できます。

筆吉 今回、既存のカラー原稿で試してみたところ、色味の違いが一目瞭然でこれは便利そうです。

 漫画のカラー原稿はクリスタのCMYKモードで作業するのですが、最近はRGBの色味(電子書籍)で読者に届くことも多くなりました。つまり、「自分の環境で彩色した原稿」「その原稿を元に印刷された紙」「電子書籍としてスマホに表示された画像」ではそれぞれ色味が微妙に異なるのですね。

 私はそれほど気にするほうではありませんが、自分の世界をきちんと見せたい作者や、特定のカラー認証を指定されるようなジャンルのお仕事をされているクリエイターの方々にとっては手放せなくなる機能かもしれません。ホットキーパックG2の機能割り当ては、まさにそういった方々に重宝されるのでは。

漫画はCMYKで表現される紙版と、RGBで表現される電子書籍版が同時発売されることが多い。どちらの色味に合わせるか、そしてもう片方の色味の違いをどこまで許容できるか。その境界線を本気で探るには正確な色再現が欠かせない。「PD2725U」の真価が発揮されるのはそんなときだ

「PD2725U」のDualView機能。1つの画面で2つの異なる画面モードを表示できる

モバイルPCを母艦にした作画環境構築が楽に

―― 「PD2725U」はThunderbolt 3に対応しています。

筆吉 初めてPCとモニターをThunderbolt 3のケーブル1本で接続したのですが、ずいぶんスッキリするんですね。

 これまではモニターのほかペンタブレット、マウス、キーボード、スキャナー、デジカメなど、PCに接続しなければならない機器が多すぎてインターフェイスが渋滞を起こしていたのですが、手に近いペンタブ、マウス、キーボードを「PD2725U」側に接続して集約することで、机上の配線に気を回すことが減りました。

周辺機器が増えがちなので、「PD2725U」のThunderbolt 3対応とUSBハブ機能は大きなメリットだという

筆吉 PCに給電できるのも利点です。現在はデスクトップPC環境ですが、これならMacBook Proのような高性能ノートに代えることもできますね。ちょうどMac専用の画面モードもありますし。どちらにせよ、次に作業環境を整える機会があれば、Thunderbolt 3対応は重要な条件だと思いました。

 また、ネームを切るなど作画に入る前の作業を外出先で行なう漫画家さんも少なくありませんし、対面の打ち合わせにノートPCを持ち込むことも珍しくないので、室内から動かさない周辺機器を「PD2725U」側に接続して、そのほかをノートPCにつなぐようにすれば、持ち歩けるノートPCを母艦にした作画環境を構築できますね。

 「PD2725U」のThunderbolt 3とUSBハブ機能で環境構築の選択肢が広がった感があります。

モニターを長時間見つめる漫画家の「眼」に優しい

―― 眼にも優しいのが「PD2725U」の特徴です。

筆吉 仕事場は北向きの部屋で、窓にカーテンを付けず日中の自然光でちょうどいい明るさになるような環境に整えているんです。ちょっと薄暗いぐらいが作業に向いているので。

 でも、そういった環境で作業をしていると、画面の輝度が高すぎると眼がとても疲れるんですね。それに漫画の作画作業中はどうしても白黒の画面を見続けることになるので、コントラストが強すぎてもやっぱり疲れる。

 明るすぎずコントラストが強すぎない、でも視認性は高くて眼が疲れにくい、作業時のストレスが少ない。それが「PD2725U」を使って感じたことですね。フリッカーレスでちらつきが少ないのも貢献しているのかなと思いました。

北向きの仕事場で、カーテンを使わずに自然光で作業する筆吉氏。画面の明るさは外光と同じ程度に抑えられているようだ

―― ブルーライトカット機能はいかがでしょう?

筆吉 これに関してだけは、オンにすると色味が変わってしまうのは否めないので、作業中はオフにしていました。

 とはいえ、使い道がないわけではなく、仕事用とは別のPCを「PD2725U」に接続して、作画参考用にWebサイトや動画を見るときには適宜表示を切り替えてブルーライトカット機能を利用する、といった運用が可能でした。

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