びっくりするくらい軽いが、富士通らしく機能面も充実
13.3型で脅威の634g。軽さの面から考える「LIFEBOOK WU-X/E3」のメリット
2021年07月06日 09時00分更新
感動する軽さの13.3型ノート「LIFEBOOK WU-X/E3」
いやあ、軽い軽い。びっくりするくらい軽い。
「LIFEBOOK WU-X/E3」は、富士通WEB MARTで販売中の13.3型ノートパソコンだが、その重量はなんとおよそ634g。
634gといえば、500mlのペットボトル1本+鶏卵1個程度の軽さで、体感としては、ほとんど500mlのペットボトルと同じくらいに感じる。
驚いたことに、LIFEBOOK WU-X/E3のサイズはおよそ幅307×奥行き197×高さ15.5mmと13.3型ノートパソコンとしては標準的か、やや小さめ程度。
見た目は普通なのに、持ってみるとあまりにも軽い、このギャップが、LIFEBOOK WU-X/E3の軽さをより一層際立たせている。
まず、参考までに、他社の13型クラスのノーマルなノートPCの現行モデルを3台ピックアップし、その重量を平均してみた。その重量の平均はおよそ1.219kgだった。
およそ1.219kgという数字は、13.3型ノートパソコンの重量として、かなりノーマルに感じる。決して重くはない。「軽い」というのは、ノートパソコンを持ち歩く機会が多い人にとって、何にも勝る「機能」だと思うし、そこから得られるメリットも大きい。
およそ634gという数字から、LIFEBOOK WU-X/E3の魅力に迫ってみよう。
荷物が多いときほどうれしい、この軽さ!
記者や編集者の仕事は、けっこう持ち歩くものが多い。たとえば、取材へ行けば写真も撮るし、原稿も書くといった場合で考えてみよう。
第一にカメラが必要だ。最近はコンパクトで高性能なモデルも多いが、私の場合、会場で物撮りはもちろん、パネラーやプレゼンター、ゲストの写真を撮る機会が多く、ある程度の連写性能を持った一眼レフカメラは不可欠。
メーカー名、モデル名は伏せるが、普段から持ち歩いているカメラの重量は800g前後で、ここに広角から望遠まで対応できるズームレンズの500gを足すと、カメラだけでおよそ1300gとなる。
ここに(ICレコーダー兼モバイルルーターとしての)スマートフォンの重量160g、メモを取るためのノート、ボールペンの重量を足すと、さらに150g前後が加算される。ここまでで、およそ1650gだ。
取材会場で、担当者に大量に名刺を渡すことも多いので、名刺入れには、常に50枚程度の名刺を入れている。重量はおよそ80g。加算すると、1730g。すでに1700gを超えてしまった。
500mlのペットボトルでも買おうものなら、合計の重量は2200gとなり、2kgを超える。
さて、ここに13.3型クラスのノートパソコンを入れるとどうなるだろう。はじめに示した、13型クラスのノーマルなノートパソコンの現行モデル3台の平均値1.219kgで考えてみよう。その重量は2200+1219=3419gとなる。3kgの米袋と、500mlのペットボトルを同時に持ち歩いていることと同じだ。
通りで、取材から帰ってくると体力を消耗しているはずだ。3kgの米袋と500mlのペットボトルを持って電車に往復で1~2時間程度乗り、また、それらを持ったまま会場内を歩き回るのと同じことなのである。
可能であれば、200gでも、300gでも軽い方がうれしい。では、ノートパソコンとしてLIFEBOOK WU-X/E3を使った場合はどうか。2200+634=2863gで、3kgを超えない。これは荷物の多い職種の人にとって、とてもありがたいことだ。ノートパソコンを置き換えるだけで、500mlペットボトル1本分の軽量化ができるのだから。
LIFEBOOK WU-X/E3はなぜ軽い?
今回試用しているモデルのカラーバリエーションは「ピクトブラック」で、艶消しのブラックの上から、光沢感のあるブラックをマーブル状に吹きつけたカラーで、石材やコンクリートのような硬質な雰囲気を感じさせる。
塗装の下、LIFEBOOK WU-X/E3の筐体を構成している素材は、カーボンファイバー樹脂だ。やはりというべきか、さすがというべきか迷うが、カーボンファイバー樹脂は、ノートパソコンの素材としては非常に適切で、優れた素材である。
ノートパソコンに多い素材はアルミニウム合金、マグネシウム合金、ポリカーボネイトなどの樹脂素材だ。このうち最も比重が低く、同質量において軽いのはポリカーボネイトなどの樹脂素材で、アルミ合金と比べると、1立方cmあたりの軽さは、半分から、2/3程度になる。
しかし、樹脂素材には強度を確保するために、ある程度の厚みを必要とするという特性もある。ところが、カーボンファイバー樹脂は剛性に優れたカーボンファイバーを樹脂素材に組み込むことで、薄さ、軽さ、強さをすべて実現できるのである。
本機の場合、カーボンファイバーを採用するだけでなく、ほかの細かなパーツについても徹底して見直し、軽量化を実現しているという。
軽いのに、機能に妥協なし! ビジネスシーンでガンガン使える頼もしさ
それでいて、機能性にも妥協はない。LIFEBOOK WU-X/E3のキーボードはJIS配列の86キーで、キーピッチはおよそ19mm、キーストロークはおよそ1.5mmと標準的だ。
LIFEBOOK WU-X/E3のインターフェースの豊富さも魅力の1つ。右側面にUSB 3.2(Gen1/Type-A)端子、SDカードスロット、有線LAN端子を、左側面にUSB 3.2(Gen2/Type-C)端子×2、USB 3.2(Gen1/Type-A)端子、HDMI端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)を搭載しており、同クラスのノートパソコンとしては、インターフェースはかなり充実しているといえる。
Type-CとType-Aで2系統ずつ備えるため、たとえば、マウス、会議用マイク、スマホの充電ケーブルを接続しても、1系統が予備として余る。リモートワーク向けの環境も構築しやすいだろう。
はじめてこのモデルを見たとき、軽いという特徴が目立つから、機能的にどこかが欠けているのではないかと想像したが、それは完全に邪推でしかなかった。
同クラスの平均的なノートパソコンの重量と比較して、半分ほどの重さしかない“のに”性能は、同程度という点が、LIFEBOOK WU-X/E3の魅力だ。
価格に触れれば、LIFEBOOK WU-X/E3の標準スペックは、Core i5-1135G7、8GBメモリー、約128GB SSDという構成で、価格は18万7440円からだが、富士通WEB MARTで配布しているクーポンを適用すると14万9952円からで購入できる(7月5日時点)。
今回試用したLIFEBOOK WU-X/E3の主なスペックは、Windows 10 Pro(64bit)、Core i7-1165G7、8GBメモリー、1TB SSD、などで、価格は27万7840円。こちらもクーポンを利用すれば、 22万2272円で購入できる(7月5日時点)。
スペックから考えると、あるいは、同スペックのほかのモデルと比べると、少々の割高感を感じるかもしれない。だが、本機の「圧倒的に軽い」というメリットは、価格に対して十分に価値のあるものだ。
ノートパソコンを持ち歩く機会が多い人、荷物が重くて悩んでいる人には、ぜひ一度実際に触ってみてほしい。きっと、その軽さに驚くはずだ。
LIFEBOOK WU-X/E3の主なスペック | ||
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標準スペック | 試用機のスペック | |
CPU | Core i5-1135G7(最大4.2GHz)、4コア/8スレッド | Core i7-1165G7(最大4.7GHz)、4コア/8スレッド |
グラフィックス | インテル Iris X グラフィックス | |
メモリー | 8GB | |
ストレージ | 約128GB SSD | 約1TB SSD |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、ノングレア | |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Blueooth 5.0 | |
インターフェース | USB 3.2 Gen2 Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.2 Gen1×2、HDMI出力、マイク・ラインイン・ヘッドフォン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子、SDカードスロット | |
サイズ/重量 | およそ幅307×奥行197×高さ15.5mm/約634g | |
OS | Windows 10 Home(64bit) |