本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「IoTデータの可視化サービス「SORACOM Lagoon」、アップデート提供を開始」を再編集したものです。
SORACOM Lagoon(以下、Lagoon)はIoTデバイスから送信されたデータを可視化、共有、アラート通知する機能を備えたダッシュボード作成・共有サービスです。
Lagoonは本日 2021年4月27日に大型アップデートをして皆さまへ提供開始しました。
Lagoonを利用いただくと、お客様は IoTデバイスからSORACOMプラットフォーム宛にデータ送付さえすれば、外部ソフトウェアやサーバー環境の準備をすることなく、ダッシュボードを作り共有することができます。
IoTデータの可視化サービスSORACOM Lagoon
IoTプロジェクトは取り組み開始から成果が見えるまでのスピードが求められます。「ダッシュボード作成にソフトウェアやクラウドサービスを別途用意する必要がない」、「データの可視化からアラート通知まで画面設定のみで実現できる」という特徴を評価して、多くのお客様がLagoonを活用しています。
SORACOM Lagoonアップデートの新機能
今回のアップデートでLagoonは、いままでよりも手軽に操作性をお試しいただけるようになりました。アップデートによる新機能はこちらで、テーマ別に解説しています。併せてご覧ください。
IoTデバイスが無くともLagoonを試せる「サンプル データソース」
これまでLagoonの操作感を試すには、IoTデバイスからSORACOMプラットフォーム へデータを送る仕組みを構築する必要がありました。IoTプロジェクトがすでに進行している場合は特に問題になりませんが、IoTプロジェクトをこれから検討中の方には少しハードルが高いです。
これからはLagoonのお試しにIoTデバイスの準備は不要です。まず、SORACOMユーザーコンソールのアカウントを作成してください。そしてユーザーコンソールの「データ収集・蓄積・可視化」メニューからLagoonの利用開始を選択してください。Lagoonにログインしていただくと、予め用意されたサンプルのデータソースを使って可視化やアラート設定の機能を試していただくことが出来ます。
SORACOMユーザーコンソールのアカウント作成
Getting Started : SORACOMアカウントの登録
https://users.soracom.io/ja-jp/guides/getting-started/create-account/
Lagoonのはじめ方
Getting Started : サンプルのデータソースを使用して Dashboard を作成する
https://users.soracom.io/ja-jp/docs/lagoon-v2/create-dashboard/
可視化、アラート設定を含めたダッシュボード作成の流れを動画にしてみました。Lagoon のサンプル データソースは IoTデバイスから送信された時系列のデータというシナリオになっています。時系列のデータになっているため可視化だけでなく、アラート機能を試すことも出来ます。この動画では表示デザインを整えるための柔軟な設定ができる点もご確認いただけます。
そしてこのデモデータ機能は LagoonのFreeプランを含めた全てのプランでお試しいただけます。IoTにおける可視化までのプロセス、操作性も含めて気軽にお試しください。
可視化による気づきと改善アイデア
現場のデータが見えるようになると、様々な気付きと改善のアイデアが生まれます。
Lagoonで可視化した結果として「無駄な作業を特定して、人の生産性を向上させた」「気がついていなかった故障箇所を発見、機械の稼働率を上げた」「無駄な電力を削減した」など、具体的な成果につながる事例は数多くあります。こちらは、群馬県主催「IoT活用人材育成講座(令和2年度)」の成果発表会で教えていただいた事例になります。
中⼩製造業による「はじめてのIoT活⽤」着手のポイントと効果を事例で紹介 ~群⾺県IoT講座レポート~
https://blog.soracom.com/ja-jp/2021/04/21/first-step-of-iot-for-manufacturing-in-gunma/
IoTの事例から学べる「可視化やデータ活用の取り組み」勉強会イベントのご案内
はじめて可視化の取り組みを進める方も、既に可視化の取り組みを実践している方も、勉強会で他社の取り組みを聞くことで、新たな発想を得られることがあります。5月13日に「現場のデータ活用」をテーマにした勉強会を企画しています。このオンライン勉強会では現場のデータを集めて活用している事例を複数の方から共有いただきます。ぜひご参加ください。
イベント名:SORACOM IoT Meetup ~ 現場のデータを集めたその先へ ~
開催日時 :2021年5月13日(木)19時~21時
開催方法 :Zoomウェビナー(オンラインセミナー)
対象 :IoTのデータ活用や可視化に関する事例を知りたい方、
これからIoTプロジェクトを検討されている方、
IoTデバイスから得られたデータ活用を考えている方
事前申し込み制・参加費無料/こちらのページからお申込みいただけます
私も勉強会に参加します。皆さまの取り組みから Lagoon をより良いサービスにしていくヒントを発見できることを楽しみにしています!
― ソラコム ビジネスプロダクトマネージャー 伊佐(ニックネーム:martin)
この連載の記事
-
第522回
デジタル
ソラカメにタイムラプス動画作成機能が登場!! -
第521回
デジタル
IoT × GenAI Labがプロフェッショナルサービスを提供開始、Sigfoxを採用したIoTゲートウェイを提供開始、他 ほぼ週刊ソラコム 03/29-04/11 -
第520回
デジタル
4/23-25 Japan IT Week 春展に出展:最新IoTソリューションや事例をご紹介 -
第519回
デジタル
データ送信の頻度を削減できる「一括書き込み」機能に SORACOM Harvest Data が対応 -
第518回
デジタル
IoTシステム開発を立ち上げる!ワークショップ型支援のご紹介 -
第517回
デジタル
ソラカメ導入でユーザー参加型天気予報の精度を高めたウェザーニューズ -
第516回
デジタル
ストリーム型のプロトコルである TCP を SORACOM Beam が HTTPS に変換する際に使う技術とは? -
第515回
デジタル
IoTのニーズを完全網羅 ソラコムの通信サービスはこう選べ -
第514回
デジタル
ソラコムがKDDIとIoT分野の協業に関する包括契約を締結、ユビ電がEV充電にSORACOMを採用、他 ほぼ週刊ソラコム 03/08-03/28 -
第513回
デジタル
「RS-LTECO2」が値下げ!温湿度・CO2濃度の遠隔監視がより身近に
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
ソラコム、Android OS搭載で車両管理や貨物管理を簡単にできるIoTエッジデバイス「Acty-G3」を発売 -
デジタル
ソラコム、SIM1枚からパケットキャプチャーを利用できる新機能を提供開始 -
デジタル
ソラコムのエッジ処理カメラでAIアルゴリズムが選択可能に -
デジタル
SORACOM Arcによるプライベート接続で、クラウドやオンプレミスのサーバーとIoTデバイスをD2D(Device to Device)で接続する -
デジタル
SORACOM Harvest Filesにアップロードされた大量のファイルをまとめてダウンロードする方法 -
デジタル
SORACOM Lagoonで最新のダッシュボードを共有する新しい方法