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スタートアップの知財戦略構築を支援する「IPAS2021」 参加企業の公募を開始

採択社数は20社、支援期間は5ヵ月

 特許庁は6月14日から、同庁事業「知財アクセラレーションプログラム(IPAS)」において、2021年度の参加企業の公募を開始した。応募期間は7月19日まで。採択社数は20社。

 本プログラムは、スタートアップの成長を加速させるための知財戦略構築を支援するもの。IPASとは、IP Acceleration program for Startupsの略だ。

 革新的な技術やアイデアを基に創業するスタートアップにおいては、技術やアイデアなどの知的財産(知財)が主な財産であり、競争力の源泉となっている。そのため特許庁は、知財について権利化・ノウハウ化の方針や、他社との協業やライセンスに関する方針などを定めるといった、知財を戦略的に活用し成長につなげていくための「知財戦略」を構築することがスタートアップにおいて重要だとしている。

 しかし同庁によれば、知財に関する知識やノウハウを持っていなかったり、ビジネスの立ち上げに注力するあまり知財戦略の立案や権利取得にかけるリソースが不足していたりするスタートアップは少なくないという。このため、コアとなる知財が十分に保護・活用されず、技術やアイデアの流出・模倣品の出現などにより、収益化が図れず、競争に勝つための力を失ってしまうことが課題になっているとのこと。

 本プログラムでは、参加スタートアップの課題・支援ニーズに対応した知識やスキルを持つビジネス専門家と知財専門家からなる「知財メンタリングチーム」を組織する。知財メンタリングチームは、参加スタートアップとの約5ヵ月間のメンタリングを通じて、事業戦略を診断・ブラッシュアップし、事業戦略に連動した知財戦略の構築を支援する。

 これにより、スタートアップが知財を戦略的に活用して、競争力を失わずに成長を加速させていくことを全面的に後押しするとしている。

 IPASの詳細情報はIP BASEウェブサイトから確認できる。ウェブサイトでは、公募要領および応募フォームも入手可能だ。

 特許庁は、本プログラムの公募に関するオンライン説明会も開催する。開催日時は6月23日17時~18時。本説明会ではビデオ会議ツール「Microsoft Teams」を使用する。申し込み方法は、以下の要領でメールをすること。申し込みをした企業には、ウェブ会議の参加URLが送信される。申し込み期限は6月22日17時まで。

 宛先:ipas2021@nttdata-strategy.com
 件名:[IPAS2021説明会参加]
 本文:1.企業名、2.担当者名、3.担当者の所属・肩書、4.メールアドレス、5.電話番号(当日連絡がとれるもの)を記載

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