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Core i7-1195G7とCore i5-1155G7

インテルが第11世代Coreの追加モデルでRyzen 5000シリーズを撃破、NUC 11 Extreme Kitもチラ見せ

2021年05月31日 11時30分更新

文● ジサトライッペイ 編集●ASCII

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今回追加されたのは第11世代Core Uプロセッサー

 2021年5月31日、インテルはCOMPUTEX 2021で第11世代Coreプロセッサー・ファミリーに新製品を2モデル追加した。新モデルは開発コードネーム:Tiger Lake-Uの「Core i7-1195G7」(4コア/8スレッド、最大5GHz)と「Core i5-1155G7」(4コア/8スレッド、最大4.5GHz)だ。

Core i7-1195G7とCore i5-1155G7を新たに追加

Ryzen 5000シリーズキラーになる2モデルを追加

 Tiger Lake-Uは従来のノートPC向けCPU内蔵GPUを凌駕する3D描画性能を備える「Intel Iris Xe Graphics」を採用したシリーズで、主に薄型軽量ノートPCや2in1 PC向けのCPUとなる。これまではCore i7~Core i3まで16モデルあったが、Core i7-1195G7はCore i7の最上位、Core i5-1155G7はCore i5の最上位として追加し、合計18モデルとなった。

 Core i7-1195G7もCore i5-1155G7もCPUの動作クロックと内蔵GPUの動作クロックが高く、ハイエンド然としたスペックだ。とはいえ、サポートメモリークロックやL3キャッシュの容量はこれまでのモデルと同様となる。

 今回はCOMPUTEX 2021に先駆けて行なわれた、メディア向けオンライン説明会で判明した性能面を中心にレポートする。スライドはCore i7-1195G7搭載PCと、競合であるAMDのノートPC向けCPU「Ryzen 7 5800U」(8コア/16スレッド、最大4.4GHz)搭載PCの比較となる。なお、Ryzen 7 5800UはCES 2021にて、AMDがTiger Lakeを上回る性能として大々的に発表したモデルで、今回のインテルの発表はそれに対する半年ぶりのカウンターということになる。

Core i7-1195G7搭載PCとRyzen 7 5800U搭載PCのゲーミング性能比較

 いずれのゲームにおいてもCore i7-1195G7搭載PCがRyzen 7 5800U搭載PCより上の性能を示している。もちろん、これはインテルが提示したデータなので、勝利したデータしか示していない可能性が高い。しかしながら、「Fortnite」や「Apex Legends」といった超人気タイトルが入っており、多くのゲーマーの心をつかむデータになっている点が興味深い。

3DMarkのSampler Feedback feature test

 3D描画テストの定番ベンチマークソフト「3DMark」を用い、DirectX 12 Ultimateの新技術「サンプラーフィードバック」(Sampler Feedback)に関する比較も紹介した。サンプラーフィードバックとは、ざっくり言えばテクスチャーサンプリングの情報をフィードバックし、メモリー使用量を下げて結果全体のパフォーマンスを上げるというもの。なお、3DMarkにおけるサンプラーフィードバックテストは今年後半に正式実装すると予告されていたものだが、近く正式に実装されるのかもしれない。

Core i7-1195G7搭載PCとRyzen 7 5800U搭載PCで、サンプラーフィードバック機能有効時と無効時の比較

 Core i7-1195G7搭載PCはサンプラーフィードバックを有効にすると1.23倍フレームレートが上がっている。対して、Ryzen 7 5800U搭載PCは変化がなく、サンプラーフィードバックに対応していないとアピール。それもそのはずで、AMDもRDNA2ベースのGPUではDirectX 12 Ultimateをサポートしているものの、Ryzen 7 5800Uは世代が古いVegaのまま。ゆえに、薄型軽量ノートPC向けのCPU内蔵GPUは性能においても新技術への対応力においても「インテルが強い」ということなのだろう。

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