4月24日、恒例のヘッドフォン祭が今回もオンラインにて開催された。MCはフジヤエービックの根本氏とオーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏。また、今回も声優の小岩井ことりさんが参加した。主なトピックを紹介していく。
DACモジュールを交換できるAstell&Kern
アユート営業の斉藤氏と音楽プロデューサーの佐藤純之介氏が登場。まず新製品の「A&Futura SE180」を紹介した。DACとアンプの内蔵されたモジュールを交換してプレーヤー部分と合体できるという製品。SE200よりもやや厚みが増しているのが、動画からもわかる(SE200が左)。標準添付のモジュール(SEM1)はESSの「ES9038PRO」を搭載。4.4mmバランス端子が採用されているのも注目点。再生時間は10.5時間。モジュールはダンパーやロック付きで確実な「合体」ができるということ。
プレーヤーとしても、ナビゲーションバーが追加され、画面解像度がアップしているといった改良がある。またハードキーの操作がワンボタンになり、完全ワイヤレスの操作ボタンのように変化したのも興味深い。
Wi-Fiでファイル転送できる機能やBluetoothレシーバー機能も搭載されている。家でもポータブル機を使用する機会が増えるようにしたという。これには日本市場からの要求も反映されている。「4.4mm端子の搭載も含めて、AKがイノベーターからマーケットリーダーへと考え方を変えてきていることもある」と斉藤氏。サウンドとしては特にS/N比が高く、SE100を強力にしたようなものとコメント。佐藤氏は画面解像度の向上によって、エンターテイメント性が高まったとコメント。第3弾のモジュールを今冬か来春に投入する予定があるという。
SE180は5月21日の発売を予定している。
また、前回のヘッドフォン祭で飛び入り紹介したAcoustuneのフラッグシップ「Acoustune HS2000MX」のワーキングサンプルをAcoustuneの三枝氏と紹介。カラーリングは「勝ち色」(青緑)を採用している。シングルダイナミックのミリンクス複合構造振動板を採用予定。音はリビングルームでも楽しめる、長く聞いて分かってくるようなチューニングを試行しているとのこと。ユニークな特徴としてシェルはネジを簡単に外すだけでユーザーがチャンバーを交換できる(銀色の円筒がチャンバー)。標準のチャンバーはジュラルミン製で、オプションとしてチタンや真鍮などの素材が用意され、音の違いが楽しめるという。今夏発売予定で、価格は税込み20万円以内に抑えたいということ。
またサプライズで端子交換式のライトニングDACアダプター「Acoustune AS2000」も紹介された。端子は2.5mmや4.4mmも用意されている。こちらは一万円ちょっとで来月あたりに発売開始ということ。こちらも注目したい製品だ。
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