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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第176回

3大キャリアの月20GBの新料金プラン、乗り換え&プラン変更時の注意点をまとめた

2021年04月18日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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auの既存プランから同じauのpovoに乗り換える

 auの既存プランからpovoにプラン変更する場合は、基本的にSIMの差し替えや設定変更などは無く、そのまま移行できる。その場合の注意点はサイト上で公開されている。セルラー版Apple Watchで必要なナンバーシェア、タブレットデータシェアなどは関係してくる人も多いだろう。

●auからpovoへの移行時のご注意
 https://povo.au.com/procedure/caution/

タブレットで通信量をシェアするプランに入っているとタブレット側のプラン変更する必要が生じる

 ただ、利用不可になるサービスの詳細一覧はないため注意が必要だ。子供用ケータイについては、povoの回線から居場所を探す「安心ナビ」の利用に必要な「パートナー登録ができなくなる可能性があります」とされており、ハッキリしてない点が気になるところ。

 povoの申し込みにはau IDが必要となるが、持っていない場合は同時に申し込んで進めることができる。ネットワーク暗証番号を忘れてしまっていると、ドコモと同様に電話で申し込んで郵送で照会するか、auショップに出向いて再設定するしかない。

 また、povoでは端末は販売していない。必要ならauの既存プランに加入しているうちに機種変更として購入しておくか、SIMフリー機などを別途入手するといいだろう。

auからahamo/LINEMO に乗り換える

 ahamo/LINEMOに乗り換える場合はauを解約することになるが、解約金が1万円強の旧プランの場合は、解約金が1100円の現行プランに一度変更したうえで乗り換えれば節約可能。電話でMNP番号を申し込むと案内されることもある。

 ahamo/LINEMOの契約はauでMNP番号の発行を受けた上でそれぞれのウェブサイトで契約する。ahamoを契約する場合はSIMの到着を待たないと完結しないが、LINEMOはeSIMにも対応しているため対応端末を持っていれば即日利用開始することも可能だ。

ソフトバンクの既存プランからLINEMOに乗り換える

 ドコモやauとは異なる要素を持っているのが、ソフトバンクの既存プランからLINEMOへの乗り換えで、ハードルも若干高い。というのもSIM交換が必要で、ソフトバンク端末で利用する際にもSIMロック解除が求められるためだ。さらに通信設定も変更が必要で、iPhoneで利用するには「構成プロファイル」をインストールしたり、Androidスマホでは手動でのAPN設定の作業がある。

 LINEMOもeSIMでの契約が可能で、対応端末を持っていれば即日の利用開始も可能。ソフトバンクの既存プランからLINEMOに切り替えるにあたって、利用できないサービスの情報は公開されている。

●LINEMOでご利用できないサービス
 https://www.linemo.jp/support/faq/view/27365

通話系のサービスや端末保証オプションなどがメインだが、意外にも「ソフトバンクWi-Fiスポット」に非対応

 具体的には子供用ケータイの場所を検索する「位置ナビ」が利用ができなくなるので注意が必要だ。また、LINEMOもスマートフォンなど端末販売をしていない。

 残念なのは、ソフトバンクやY!mobileにある、Yahoo!プレミアムの無料化や各種クーポンなど、Yahoo!やPayPayでの特典が利用できなくなる。こうした特典を活用しているユーザーだと、LINEMOで料金が安くなった分以上のマイナスが発生する場合もあるので注意が必要だ。

ソフトバンクからahamo/povoに乗り換える

 LINEMOからahamoやpovoでの乗り換えでも、他の例と同じくMNP番号の取得や契約時に個人確認の作業が必要となる。また、2年契約の解約金が1万円強の旧プランを契約している場合は、いったん現行プランに変更のうえで移行すれば、2年契約や解約金がないため節約が可能だ。

UQ/ワイモバや格安SIMの人が新料金プランにする際の注意点

 サブブランドやMVNOの格安SIMからの場合だが、3大キャリアと異なり、ほかで代替がきかないようなオプションサービスもほとんどないため、ahamo/povo/LINEMOに乗り換える際に注意することは少ない。

 実際には決済サービスや、ほかのサービスと連携しての割引などを確認しておく程度となる。また一部で2~3年契約が残っていて、解約金がかかってしまうケースもある。念のため事前に確認しておきたい。

 1つだけ注意するのはMNP番号の発行だ。サービスによってはMNP番号の発行に数日かかる場合もあるため、すぐ乗り換えられないこともある。計画的な手続きが必要だ。

使えなくなるサービスを確認しておけば
すぐ移行することもできそう

 20GBの新料金プランへの移行時の注意点を、現在の回線別に考えてみたが、ドコモの人がahamo、auの人がpovoに移行する場合、オンラインの手続きが問題ないなら、比較的簡単に移行できそうだ。一方でソフトバンクの人がLINEMOに移行するのは少々ハードルがある。

 また、ドコモの人がLINEMOを契約するように、キャリアをまたいで別のところと契約する場合には、通常の加入手続きが必要となるが、リアルなショップに比べれば時間がかからない。オンライン加入をしたことない人もこの機会にぜひチャレンジしてみてほしい。

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