このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

コロナ禍は人々のネット利用をどう変えたか? SimilarWebの「Digital 100」から探る

2021年04月12日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 SimilarWeb(シミラーウェブ)は、2020年において、国内でアクセス数が増加したウェブサイトをランキングした「DIGITAL 100」を発表。コロナ禍において、オンラインによる消費行動が増加したり、ウェブから情報を入手したりといった動きが活発化していることが明らかになった。

 Digital 100は、家電、リテール/eコマース、ニュース/メディア、ペット、金融サービス、自動車、フード/ドリンク、アウトドア/レジャー、通信関連、物流/配送の10カテゴリーにおいて、年間訪問数が10万以上のサイトを対象に、2019年のサイト訪問者数と、2020年のサイト訪問者数を比較したもので、最も高い伸び率となったのは、フード/ドリンクの SAKAE HUNDRED(sake100.com)の5000%増となった。

コロナ禍でのネット利用動向の変化を探る資料に

 成長率ランキングであるため、分母となる2019年の訪問者数が少なかったサイトが上位に入る傾向が強いが、高い成長率のサイトは、2020年に大きな注目を集めたことを示すともいえる。また、家電ではビックカメラが79%増、自動車ではSUBARU(スバル)が80%増となり、それぞれの分野で首位を獲得。業界大手が上位に名を連ねるカテゴリーもあった。

 Digital 100は、同社が収集しているデータ※をもとにして集計したもので、日本での発表は今回が初めて。コロナ禍でのサイトへの訪問者数の変化を捉えることができるランキングといえる。SimilarWeb Japanの田中晃ゼネラルマネジャーは、「250カテゴリーのデータがあるが、そのなかから、関心が高いものを、幅広く選んだ。コロナ禍において、どんなことに関心が高まっているのかを浮き彫りにするとこができた」とした。

編注:提携アプリ/ブラウザーツールなどを通じて取得したユーザー行動データと、各サイト/アプリの管理者から直接提供を受けたGoogle アナリティクスなどの解析データを照らし合わせて推測したもの。ユーザーの行動情報を得る際、どのようなアプリ/端末から、どのような形態で取得しているか、またそれをどう取り扱っているかなどの詳細は、SimilarWebに情報がわたっていると提携先がユーザーに開示しているかどうかを含めて非開示。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ