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コロナ禍は人々のネット利用をどう変えたか? SimilarWebの「Digital 100」から探る

2021年04月12日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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部屋に閉じこもってもアウトドア情報を探すのは万国共通

 一方、ペットの首位はブリーダーナビで243%増、金融サービスではMoneytreeの180%増、自動車ではSUBARUの80%増で首位を獲得。フード/ドリンクでは、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」公式ブランドサイトであるSAKAE HUNDREDが5000%増となり、10カテゴリーのなかで最大の伸び率になった。

 「ペットでは、緊急事態宣言をきっかけに、ペットと過ごす生活への新たな関心が高まり、2019年の同時期と比較してボリュームが約80%上昇した。ペットに関心が高いのは女性。種類では、犬と猫がトラフィックの半分を占め、魚と鳥が続いた。金融サービスでは滞在時間が8分30秒と長く、『投資』のキーワード検索が大幅に増加している。また、自動車では、若年層は手が届く価格帯の車を探したり、初回の購入計画を立てたりする一方、年齢が高くなると最新モデルを探したり、買い替えを想定した売却にも興味を持っている。フード/ドリンクでは、外食関連のモバイルでのアクセスは増加していないものの、レシピサイトのアクセスが上昇している」とした。

 また、アウトドア/レジャーは荒ますつり船の511%増が首位。通信関連ではiTSCOMの133%増、物流/配送ではハマキュウレックスの149%増がそれぞれ首位となった。

 「部屋に閉じこもっているのにアウトドア情報を探すのは、万国共通であり、日本も同様であった。このカテゴリーは、上位10サイト平均で152.7%増という高い伸びをみせている。また、通信関連では携帯電話の最新プランをチェックするよりも、速くて信頼性の高いインターネット回線を探す人が多かった。インターネットとブロードバンドによる検索が多く、Zoomをスムーズに利用することに関心が高まったといえる。物流/配送では、クリスマス頃に、トラフィックが明確な上昇傾向を示すが、その後もまったく下がることはない状況が見られた」という。

 同社では、250カテゴリーを対象にデータを収集しており、今後も対象カテゴリーを変えながら、日本のサイトを対象にしたDigital 100を継続的に発表する予定だという。

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