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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第273回

昭和レトロ感がすごい 懐かしいパタパタ時計が出てきました

2021年04月04日 17時00分更新

文● むきみ(@TK6506) 編集● ASCII

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懐かしいパタパタ時計が出てきました

 実家の物置を整理していたら、電熱器、魔法瓶、でっかいスピーカー、8トラックカラオケセットなど昭和レトロな物がいろいろと見つかりました。

 ドラマの昭和時代のシーンには持ってこいですけど、ほとんどが壊れていたし、実生活には役に立たないものばかり。それでも実用できそうな物をいくつかサルベージしてきました。

 そのひとつが置き時計。数字が書かれた板がパタパタと動いて時刻を表示する、昔懐かしい機械式のデジタル時計です。

モーターで動く機械式のデジタル時計。子どものころ、パタパタ時計と呼んでました

 このパタパタ動く表示装置って長いこと駅や空港の発着案内で使われてましたよね。すっかり見なくなりましたけど、まだ残ってるとこもあるのかな。イタリアのソラリーという会社が開発したそうで、元はそういった大型の装置だったのだとか。正式には反転フラップ式というそうです。

 パタパタ時計は昭和40年代にかなり流行ったように思います。どこの家にも1台はあるっていうぐらい。それが昭和50年あたりからLEDや液晶、蛍光管のモデルに置き換わっていって、すっかりデジタル時計の主流から外れてしまいました。

 ただ、その後レトロデザインが見直されるようになって、今はまた雑貨屋さんなどで買うことができます。

ベーシックでシンプルなデザイン

 倉庫から出てきたのはコパルというメーカーの製品で型番はRP-207。コンセントに差して使う交流100V用の時計です。

ベーシックなAM/PM表示。分は2桁で秒はなし

 時間はAM/PMが書かれた12時間表示。時間の右下には時・分がわかりやすくするための「.」が付けられています。分は00~59の2桁で、秒の表示はなく時・分だけの非常にシンプルな表示です。

 メーカーのコパルは現在では日本電産コパルという社名に変更されているようです。車載機器や光学機器、医療機器、産業機械、家電などオプトメカトロニクスやモーターを中心に事業を展開していて、カメラ用シャッターでは従来から世界のトップシェアを誇っているとのこと。時計は昭和40年前後の一時期だけ生産していたみたいです。

とても大事な周波数切り替えスイッチ

 時計の底面には「60 50」と書かれたレバーがあります。

周波数を切り替えるレバーが底面に。東半分では50にします

 これは電源周波数の切り替えスイッチです。ご存知の通り日本の家庭用電源は、周波数が東西で異なります。境目は静岡県の富士川、新潟県の糸魚川あたり。それを境に東側は50Hz、西半分は60Hzになっています。

 交流の周波数は1秒間に何回プラスとマイナスが入れ替わるかという数字なので、50Hzの場合だと50回入れ替わると1秒分モーターが回り、60Hzの場合だと60回入れ替わると1秒分モーターが回るように作られています。

 60Hzにセットして50Hz地域で使うとどうなるかというと、実際には50回入れ替わった時点で既に1秒経っているのに、60回入れ替わって初めて1秒分モーターが回転するということになります。

 1秒で5/6秒分しか動かないため1分では10秒遅れ、1時間では10分、1日では4時間も遅れてしまい、使い物になりません。その誤差を修正するためのスイッチがこれで、100Vの電気時計にはなくてなならない存在です。

 現在ではテレビやパソコンなど多くの機器は50/60Hz両用なので切り替えスイッチはついていません。掃除機やドライヤー、扇風機などは切り替えスイッチがありませんが、50Hzだと性能がダウンします。洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどは切り替えスイッチがあったり、一部を交換する必要があったりします。

照明のライトがいい感じ

 コードが固くなっていたり被覆が敗れていたりすることもなく、特に問題はなさそうだったのでさっそくコンセントに差し込んでみました。

盤面下にぼんやりと光るライトが暖かそうでいい雰囲気

小さい窓の中の縞々が左右に動きます

 時刻表示の下に電球色のライトが灯りました。たぶんネオン管だと思います。このあたりも昭和テイスト満点。LEDの明るい光と違ってぼんやりとしていますが、それがまたいい雰囲気を醸し出しています。

 右の小窓の中には縦線があり、それが左右にゆらゆらと動きます。そういえば動作しているというインジケーターとしてこんなのが付いてたっけと懐かしい気分に。時計に耳を近づけると小さくブーンという音が聞こえてきました。

アラームもちゃんと付いています

 盤面の左にある目盛りはアラームの設定時間のようです。横にあるダイヤルを回すと目盛りが動きました。

左の目盛りはアラームの設定時間

アラームは横のダイヤルを回してセットします

 目盛りは20分単位になっていますが、設定ダイヤルはカチカチとクリック感があり、目盛りと目盛りの中間にも止まるようになっていました。そりゃ「○時半」にセットできないんじゃ困りますもんね。

 アラーム時刻を合わせて本体の上についているボタンを引っ張り上げればセット完了です。

小さいツマミは時間修正用

 試しに50分にセットして、時間修正ツマミで時計を進めてみたところ、ちゃんと動作しました。ただし鳴ったのは45分という中途半端な時間。もしかして目盛りの間だと正常に動かないのかなと思いましたが、10時ジャストにしてみても鳴り出したのは9時54分。どうやら5、6分前から鳴るみたいです。

 アラーム音はピピピピみたいな電子音ではなく、劇場の開演を知らせるブザーのようなビーッという音でした。アラーム設定は鳴り始める時間を指定するだけのようで、自動的には止まらずボタンを押して止めるまで鳴り続けます。

普段使いしようと思ったら、壊れてました……

 アラームもちゃんと使えることがわかり、これなら普段使いできると喜んだのも束の間、まだ落とし穴がありました。

 時間を正しく合わせて待つこと1分。なにも変わりません。さらに1分待っても同じ。何分経っても表示はそのまま。なんと肝心の時計機能が壊れていたのです。ショック~。

 古い物だし捨てちゃってもいいんですけど、動作表示の縦線は動いてるし動作音もしてるので、諦めきれません。

 というわけで修復を試みてみました。以下次回! 

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