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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第174回

引っ越しシーズンの春、格安SIMなどのモバイル回線を暫定的に固定回線的に使う方法を考えた

2021年03月21日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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ルーターは中古機の活用を検討する
使用後の売却まで視野に入れると○

 これらのデータ回線の活用には、楽天モバイル以外は、組み合わせるモバイルルーターが必要になる。固定回線的に利用するなら、主要キャリアに対応するアイ・オー・データ機器の「WN-CS300FR」がおすすめで価格は1万5000円程度。

新品で買うならアイ・オー・データ機器の「WN-CS300FR」

 しかし、短期利用のためにこの金額を支払うのは厳しいので、使い終わったら売却するほか、そもそも購入時に中古機を選ぶことでコストを下げられる。

 中古でよければ、各キャリアに対応しているSIMフリー機だと、NECプラットフォームの「Aterm MR04LN」が中古で6000円~8000円程度で入手でき、使い終わった後に状態が良ければ4000円程度で買い取ってもらえる。

 また、とにかく安く済ませたいならキャリアモデルも狙い目だ。たとえばドコモ機なら、SIMロックがあってもドコモのネットワークを使った格安SIMなどで使える。たとえば、ファーウェイの「Wi-Fi STATION HW-02G」は少し古い機種になるが、有線LANも使えるクレードルが付属して3000円程度から。そのほかにもキャリアモデルの中古機には魅力的な価格のものがある。利用できる機種と中古相場を調べてみるといいだろう。

ドコモで販売されていた「Wi-Fi STATION HW-02G」

その日にすぐ使いたいのなら店頭契約

 ここまで紹介した回線は、いずれもネット上で契約でき、早ければ翌々日くらいには届いて使い始められるが、場合によっては1週間ほどかかる場合もある。それでは待てないというのなら、オンライン専業のpovo以外であれば店舗に向かう方法がある。

 格安SIMも店頭契約ならその場でSIMが発行される。以前のように店頭でSIMが入ったバッケージを購入し、アクティベーションしてすぐ利用できるものは少なくなったが、大きな家電量販店なら少し時間はかかるが格安SIMの即時発行にも対応していることが多く、当日の開通が可能だ。

 また、前述のモバイルルーターの中古についても、秋葉原や日本橋のような中古店が多くあるようなエリアなら、その場で入手して使い始められる。

レンタルの利用や3大キャリアのシェアプランなども考えられる

 このほか、固定回線開通まであと数日という短い期間なら、レンタルのモバイルルーターを使う方法もある。品質にバラツキがあることと、利用期間が長引いてしまった場合は割高になりやすい点には注意が必要。

 3大キャリアの回線を使っていて、通信量に余裕があるならば、約1000円程度の追加でモバイルルーターやタブレット用として、通信量をシェアするプランも用意されている。ドコモなら「データプラス」「5Gデータプラス」、ソフトバンクは「データシェアプラン」となる。auはタブレット限定の「タブレットシェアプラン」が登場したが、モバイルルーターには利用できない。

ドコモではモバイルルーターやタブレットのサブ回線用として「データプラス」というプランが用意されている

 また、1枚のSIMを使うのではなく、容量の余ったSIMを切り替えながら使う方法もある。その場合、Aterm MR04LNやAterm MR05LNはSIM2枚を挿入できて切り替えて利用できるので便利だろう。

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