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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第262回

約2万円で販売の5Gスマホ、シャオミ「Redmi Note 9T」はスマホの価格破壊!

2021年03月08日 12時00分更新

文● 中山 智 編集●ASCII

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メインカメラは高画質だが
望遠や超広角がないのは物足りない

 カメラは背面が三眼のマルチカメラタイプ。ただし組み合わせはメイン(約4800万画素、f/1.79)、マクロ(約200万画素、f/2.4)、深度(約200万画素、f/2.4)となっており、望遠や超広角といった最近のトレンドとなっている画角に対応したカメラは搭載していない。そのためレンズを変えて凝った撮影をしたいユーザーにはやや物足りない。

背面カメラはメイン、マクロ、深度の3眼仕様

 ただし、メインカメラはセンサーサイズが1/2型で、1.6μm 4in1 スーパーピクセルと高性能。AIでの補正も自然な感じでより効果的に仕上げてくれるので好印象。またマクロは焦点距離4cmで、ぐっと近づいて撮影したい場合に便利だ。

インカメラは約1300万画素でf/2.25

AIとHDR機能をオンにして撮影すると、仕上がりが良い

マクロは設定メニューからオンにすると、カメラが切り替わる

 下記はRedmi Note 9Tで撮影した作例。キャプションで説明がない限り、基本的にはAI機能とHDR機能をオンにして手持ちで撮影。これは前述のようにAI補正機能の効果がかなり高いためだ。また、夜景撮影時の手ぶれが若干気になるので、暗い場所での撮影は三脚などで固定したほうが良さそうだ。

AI、HDRどちらもオフで撮影。白飛びが気になる

AI、HDRをオンにして撮影。発色が鮮やかになっている

デジタルズームは最大10倍

AI、HDRどちらもオフで撮影。風景とは逆に明るさが足りない

AI、HDRをオンにして撮影。AIが料理と判断しておりホワイトバランスなどの調整もしっかり行なわれている

マクロで撮影。マクロの場合HDRは自動でオフになる

アウトカメラでのポートレート。疑似絞りf1.0でビューティー機能も最大(100)にしている

インカメラでのポートレート。こちらも疑似絞りf1.0、ビューティー100設定

手持ちで撮影。夜空のノイズなどが若干気になる

 動画に関しては、手ぶれ補正をオンにするとある程度効いているので、アクションカムのような効果までは期待できないが、気をつけて手ぶれしないように端末を持って移動すれば、問題ないクオリティーで撮影できていた。

MediaTekのSoCがかなり優秀

 プロセッサーはMediaTek製のDimensity 800U(最大2.4GHz、オクタコア)。クアルコムのSnapdragonでは700番台に相当するミッドハイモデルに位置するモデルだ。メモリーは4GBでストレージは64GB。ストレージはmicroSDの使用である程度カバーできるものの、メモリーの4GBはミッドハイのモデルと考えるとやや物足りない。このあたり2万円という価格をどう捉えるかという感じ。中国版には6GB版もラインアップしているので、ゲームなどが目的のユーザーには「もう5000円高くても6GBを」というニーズはありそうだ。

 Antutuベンチマークアプリでの計測結果は下記のとおり。Snapdragonの最新800番台と比較すると物足りないが、普段使いには十分。画面のスクロールやアプリの切り替えなどももたつくことはない。ちなみにGeekbench 5は計測終了後アプリが落ちて計測結果が残らず、3DMarkは端末側の仕様により計測できなかった。

Antutuベンチマークの計測結果

Antutuのストレステストを5分ほどしたあと温度を計測すると、カメラ左側が40.9度だった

 シャオミのスマートフォンとしては始めてFeliCaを搭載し、おサイフケータイにも対応しているのはポイント。シャオミの製品を使いたかったが、おサイフケータイがないので躊躇していたユーザーも安心して購入できる。

カメラの左下にFeliCaマークがある

 FMラジオも搭載しており、対応周波数も76.1MHzから94.9MHzの日本国内仕様で、日本のラジオ局をしっかりと選局できる。以前シャオミから端末を借りてレポートしたSIMフリーモデルの「Redmi 9T」は、対応周波数がグローバル版で、日本の周波数とはズレていた。キャリアモデルだけでなく、SIMフリーモデルもきっちりと日本市場に合わせたカスタマイズを期待したい。

「FMラジオ」アプリは日本向けに周波数がカスタマイズされている

【まとめ】コスパの良さはトップ
それでいて普段使いは問題ナシ

 価格面からカメラやメモリーなど、コストを抑えた仕様はあるものの、総じて「ミッドレンジ」として十分活用できるクオリティー。おサイフケータイにも対応し、現状国内で発売されているミッドレンジとしては最もコストパフォーマンスが高いモデルと言える。

 ソフトバンクブランドの料金プランで使うのはもちろん、ここ最近の施策により端末のみでも購入可能なので、5Gに対応したY!mobileや5G対応予定のLINEMOで使えば、初期費用も運用コストも抑えられてオススメだ。

ソフトバンク「Redmi Note 9T」の主なスペック
メーカー シャオミ
ディスプレー 6.53型液晶(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 約77×162×9.1mm
重量 約200g
CPU Mediatek Dimensity 800U
2.4GHz×2+2GHz×6(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 10
5G最大通信速度 測定中
5G対応周波数 サブ6
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ アウト:約4800万画素(標準)
+約200万画素(深度)
+約200万画素(マクロ)
/イン:約1300万画素
バッテリー容量 5000mAh
連続通話時間 約2200分
連続待受時間 約450時間(5G)/約450時間(FD-LTE)
/約430時間(AXGP)
FeliCa
防水/防塵 ×/×
生体認証 ○(指紋、顔)
イヤホン端子
USB端子 Type-C
カラバリ ナイトフォールブラック、デイブレイクパープル
 

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