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モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第38回

チゲ味噌ラーメンの魅力は、“親近感”である:

日向坂46・齊藤京子が大好きな日高屋「チゲ味噌ラーメン」の“ゆるい”おいしさ

2021年02月27日 16時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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今日も元気な日高屋メンバーです

「チゲ味噌ラーメン」
日高屋
640円
https://hidakaya.hiday.co.jp/hits/ja/menu/1/detail/801.html

過去のその全てはチゲ味噌のためにあるんだ

 待たせたな! ハイデイ日高が運営する中華料理チェーン「日高屋」が2月22日、日向坂46の齊藤京子さんを「チゲ味噌の天使」に任命すると発表し、日高屋ファンとおひさまの間に衝撃が走ったのは記憶に新しいところでしょう。

 

 「ラーメン大好き齊藤京子です」というキャッチフレーズを持ち、海外向けに「I'm ramen」と自己紹介したこともある齊藤京子さんですが、日高屋のチゲ味噌ラーメンを愛してやまないことは、デビュー以来さまざまなところで公言していました。

 アイドルがチェーン店のメニューを挙げるギャップからか、日向坂46をよく知らない人にも、「チゲ味噌ラーメン」という単語が与えるインパクトは大きかったようです。

 しかし、日高屋が関東圏でしか展開していないこともあり、チゲ味噌ラーメンを未体験のおひさま、きょんこいずの皆さんは、「どのようなラーメンなのだろう」「おいしいのだろうか」と疑問に思われているかもしれません。

 そこで今回は、日高屋のヘビーユーザーである筆者が、チゲ味噌ラーメンの特徴をお願いされたわけでもないのに解説したいと思います。

さあ、チゲ味噌だ!

チゲ味噌チゲ味噌チゲ味噌ラーメン〜♪

セットもやってるよ!

 チゲ味噌ラーメンは期間限定メニューで、640円。1030kcal(スープを含む)。その名の通り、チゲ風に仕立てた辛味噌ラーメン、というべき一杯です。それでは、どこが魅力的なのか、一つ一つ見ていくことにしましょう。

スープには思いも寄らない感想が出てきてしまうよ

チゲ味噌ラーメンを注文しました。とっても簡単ですよね

 まず、日高屋の公式サイトにある、チゲ味噌ラーメンの紹介テキストを見てみます(チゲ味噌ラーメン| 株式会社 ハイデイ日高)。

 「ニラ、白菜キムチ、玉ねぎと、オリジナルの味噌と辛さを効かせた味噌を使用。炒めた具材とスープと合わせることでコクのあるスープに甘さと辛さが加わり、更に溶き卵を入れたことで味がまろやかに」とあります。

アスキーグルメの記者にとっての最大の鬼門、右手でリフトアップして左手で撮る写真。ただがむしゃらにやります

 もちろん、最大の特徴はチゲ味噌のスープ、なんですが……。なんというか、コクがあるといえばあるし、ないといえばないのです。味自体は濃いものの、濃厚な深みがあるかといわれると、それほどでもない。一言でいうと、“ゆるい”。

 この感想は、食べたことがない人にとっては、肩透かしを食ったというか、思いも寄らないというか……「それじゃあ、おいしくないのか」と言われそうですね。

 ただ、このゆるさが、ポイントなんです。見ての通り、チゲ味噌ラーメンは具だくさん。多くの野菜が入っています。

 そうなると、洗練されていないスープの味わいが、野菜の甘味や食感などを邪魔しないのですよね。こんな言い方がよろしいのかどうかわかりませんが、突き詰めていない感じが、具材の味を受け入れる余裕を生んでいる。ラーメンのスープというより、鍋のつゆに近い存在といえばよいでしょうか。

“ゆるい”ということは……と考えさせられるスープ

 気になるのは辛さでしょう。なにしろ真っ赤な見た目ですし、「あまり辛くては食べられない」と不安な人もいらっしゃるはず。実際のところはどうかというと、たしかに辛口、ピリ辛なんですが、辛党もうなる激辛! というほどのレベルではない。そこがまた、チゲ味噌ラーメンのにくめないところで……。

 「辛さの中に旨味あり」などと絶賛したくなる奥行きがあるかと言われると、すこしためらいます。この辛味の加減も“ゆるい”のですが、日高屋で提供される麺や野菜とバランスが取れている点では、どうも正解に思えるのです。

それなりに辛いが、こんなに辛くしちゃっていいの? というほどでもない

 ちなみに、齊藤京子さんとハイデイ日高の高橋均社長との対談で明らかになったのですが、チゲ味噌ラーメンの味噌は、唐辛子を5種類を使い、女性でも食べやすく仕上げているとのことでした。また、赤味噌、白味噌、八丁味噌、14種類のスパイスが入ったブレンド味噌、17種類のスパイスが入った味噌ラーメンの素を使用しているそうです。

 

 

 いろいろ入っている割には、強烈に複雑な味わいというわけでもないのが、なんとも愛すべきところ。スキマがあるというか。コストパフォーマンス、麺や具材とのバランス……企業としてのしたたかな計算を感じます。ただ、シビアなプランのもとに生まれた唯一無二の一杯、というほどの緊張感はありません。

 そのスープに卵が入っているのが、また、風情がいい。味をまろやかにするという貢献はもちろんのこと、溶き卵のふわふわした食感が、麺や野菜とは違ったアクセントを生んでいる面も見逃せません。ラーメンのトッピングでありがちな煮卵では、こうはならない。

約束の卵でまろやかになります

 スープに関して“ゆるい”と評することが、褒め言葉になるのかどうかは人それぞれでしょうが、筆者としては間違っていないと考えています。というよりも、そこがチゲ味噌ラーメンを評価する最大のポイントではないでしょうか。

目指したわけではないのに気づけばこんな麺と具へ

麺も「すばらしい、これでなければ!」というほどではないというのがホントの感想

 ラーメンの主役である麺に触れましょう。日高屋の麺は、真空ミキシング製法による喉ごしのよさをうたっており、つるっとした食感が特徴です。

 ……というと、なんだかすごそうなんですが、チェーン店のクオリティーを軽く凌駕する! とか、そういうものではないと感じます。普通といえば普通。

 ただ、これがまた、チゲ味噌スープに妙に合っていまして。もっと食べごたえのある、小麦の香り高い麺を他に知っているにもかかわらず、「チゲ味噌ラーメンのスープに合わせるなら、これかな」と思わせる相性のよさがあります。

 先ほど、チゲ味噌ラーメンのスープを「ラーメンのスープというより、鍋のつゆに近い存在」と表現しましたが、この麺も、鍋のシメに入れるような雰囲気がなくもないんですよね。そう考えると、バランスが取れているのかな、と。

この野菜の多さに釣られてしまいました

 そして、チゲ味噌ラーメンの魅力の一つは、具だくさんであること。640円でこれだけの野菜(+卵と肉)が入っていることが、食べごたえ、満足感につながる。「野菜をたくさん食べたから栄養的にセーフ」という、よくよく考えればまったく論理的ではない言い訳もできますし。国民栄養賞も取れるかもしれません。

 チャーシューではなくて、まさにチゲのように入っている豚肉も味わい深い。写真で見るとわびしいかもしれませんが、そもそもがタンメンのように具の野菜が大きいので、逆にこれぐらいの小ささのほうが、全体の中でコントラストを付けてくれます。

ラーメン全体のため何ができるだろうと考えた結果のサイズ……だと思います

 ちなみに、卓上の調味料で味を変えたい場合は、酢をオススメします。相当とがった香りにはなりますが、スーラータンメンのような、舌に爽快な刺激をもたらすテイストになる。

 ただ、入れすぎると、口の中がもうハチャメチャなことになるので注意。筆者も過去にやりすぎて、一緒に食べていた後輩に「小嶋さん何してんですか!?」とキレられたことがあります。

 さて、チゲ味噌ラーメン単体だけではなく、セットで食べたいと思うときもありましょう。オススメは餃子です。チャーハンも悪くないのですが、日高屋の餃子は、これまた捨てがたい風情がある。

僕たちはわかっているよ、一番大事なサイドメニュー

 これもまあ、実に日高屋らしいというか、ファストフード的というか……。ニラの香りが強くて、下味もわかりやすく濃くて、変な表現ですが、ちょっとチープなんですよね。「この餃子が最高です!」というテンションではないものの、たまーに、とても食べたくなるやつ。

ありふれた味わいといえばそうなんですけど、なぜだか餃子にしていたんだ

 この餃子、チゲ味噌ラーメンの完成されすぎていない味と相まって、ついつい合わせて頼みたくなる。ラーメンも、餃子も、究極の完成形ではないかもしれないけれど、その“ゆるい”感じが、日高屋のようなチェーンでのんびり食べるにはちょうどよい。

 日高屋のチゲ味噌ラーメンは、作り込みすぎていないから、完成度ではいま一歩な気もするのに、妙に愛嬌がある。スープ、麺、具、それぞれがほどほどによい感じなので、全体として親しみやすいまとまりが生まれている。

 サッカーで例えると、日向坂46の影山優佳さんが推しているリーズ・ユナイテッドのような感じでしょうか。突出したスーパーな要素はないけれど、複数の絶え間ない味の動きが、総合的な力をもたらすのです。余計にわからなくなったかもしれませんが。

いつかはチゲ味噌にたどり着けるんだ

オードリーの若林正恭さんも「若手の時よく持ってたわ」と懐かしんでいたモリモリサービス券。チゲ味噌ラーメンを1杯食べれば1枚もらえます

 齊藤京子さんの写真集「とっておきの恋人」の帯にはこうあります。「齊藤京子の魅力は、“親近感”である。すぐ近くにいるような、それでいて、そう簡単には誰かに紹介したくないような“とっておき”の存在に思えるのだ」。

 チゲ味噌ラーメンの魅力も、“親近感”でしょう。すぐ近くにいるような存在。ただ、齊藤京子さんと違うのは、そう簡単には誰かに紹介したくないような“とっておき”というほどではない。でも、そこが愛嬌なんです。ゆるいといえばゆるいけれど、個性はしっかりとある。

 そういえば齊藤京子さんは好きなラーメンのTOP3を紹介する際、チゲ味噌ラーメン以外の2つを、ラーメン二郎(行きつけの店舗は不明)、蒙古タンメン中本としていましたが、なんとなくわかります。ギリギリに研ぎ澄まされた感じというよりかは、強烈な個性で愛される佇まいが共通しているような……。

 そして、ラーメン二郎や蒙古タンメン中本などと比較すれば、チゲ味噌ラーメンはむしろ「そういうラーメンってよくある」とさえ思える。だけれども、どういうわけか日高屋にしかなくて、無性に食べたくなる。どこにでもあるようなラーメンなら、こんなに好きにはならないだろうし。640円という高すぎない価格もうれしい。

 というわけで、食べてみて「うわ! 大傑作!!」とは感じないかもしれません。しかし、「今日は日高屋にしようかな」とお店に入ったときに、ふと選びたくなる。あるとうれしい。それがチゲ味噌ラーメンです。この“ゆるい”おいしさが、捨てがたいのです。

Image from Amazon.co.jp
齊藤京子1st写真集 とっておきの恋人

モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。好きな日向坂46の楽曲は「ドレミソラシド」。

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