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エクスペリエンス管理(XM)の実行を促すためには一元化が必要、従業員エンゲージメント調査結果も発表

クアルトリクスの2021年戦略、包括的な「XMOS」プラットフォームへ

2021年02月24日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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エンゲージメントは上昇傾向、「帰属意識」と「ウェルビーイング」が今後のポイント

 同日発表した「従業員エンゲージメント」の調査結果については、同社のEXソリューションストラテジー ディレクターを務める市川幹人氏が解説した。同調査は日本を含む世界20か国で2020年10月~11月に実施したもので、日本からは800名、世界全体では1万1800名超のフルタイム労働者(18歳以上)が回答した。

 市川氏はまず「(従業員の)『エンゲージメント』と『満足度』とは違う」と釘を刺す。エンゲージメントは「満足している」にとどまらず、一人一人の社員が自分が持つ能力を自発的に発揮しようとしている状態だと説明する。

 コロナ禍により全世界的にリモートワーク/在宅勤務が増えたことが、エンゲージメントにどのような影響を与えたのか。結果を見ると、日本では2019年の35%から2020年の47%へと、従業員のエンゲージメントは向上した。また、世界でも53%から66%へと向上している。

従業員のエンゲージメントは日本、グローバルとも向上した

 こうした従業員エンゲージメント向上の背景について、市川氏は「エンゲージメントを左右する要因が変化した」ことを指摘する。2019年には「経営陣の意思決定に対する信頼感」がトップだったのに対し、2020年は「チームの仕事に誇りが持てる」ことがトップになった。ほかにも「会社の一員であることを実感できる」「仕事をするときの安心感がある」などが上位回答になっている。

 「これまでは(自身の)成長機会や経営陣のリーダシップが影響要因として大きかったが、(会社への)帰属意識や会社の社会貢献(CSR)に誇りを持てる、といったことがエンゲージメントに影響を与える要因になっている」(市川氏)

エンゲージメントを生む要因は、コロナ禍を経て様変わりしている

 今後の従業員エンゲージメントを考えるうえでの重要コンセプトとして、市川氏は「ウェルビーイング(well being)」も紹介した。先行きが不透明な環境下でメンタル面の問題を感じる社員が増えており、仕事に打ち込むためには「落ち着いて仕事ができる」「仕事の責任に押しつぶされそうになることがほとんどない」「仕事で信頼関係を築けている」など、心身ともに健康な状態=ウェルビーイングの実現が大切であるという考え方だ。ウェルビーイングの重要性については、58%の回答者が肯定的にとらえている。

 また、ウェルビーイングと密接な関係にあるのが「帰属意識」だという。帰属意識を高める要因(ドライバー)として挙がった「職場で敬意を持って接してもらっている」「自分のチームが行う仕事を誇りに思う」などの要素は、エンゲージメントのドライバーにも似ていると市川氏は指摘する。

 「エンゲージメント強化には、ウェルビーイングと帰属意識が重要。背後にあるものはつながっている」(市川氏)

今後のキーワードは「ウェルビーイング」や「帰属意識」だと指摘

 その一方で、企業側の「アクション」については課題も指摘した。2020年の調査では、社員からの声に対して「十分なアクションが取れている」という回答は2019年より下がった。「社員のフィードバックを得る機会は増えているのに、対応が追いついていない状況」「声を聞いているだけではだめで、それに対して手を打ち、それが社員に伝わっている必要がある」と市川氏は述べた。

従業員の声に基づく「アクション」の評価は低下した

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