手ぶらで来て手ぶらで帰れる 現地作業を代行するオンサイト運用も
オオタニ:実際に府中データセンターに来てみると、東京から近くて便利です。新宿から40分くらいですからね。当然、白河や北九州に比べて入館作業するユーザーが多いと思うのですが、現地に来るエンジニアに喜ばれるポイントってどんなところでしょうか?
鈴木:はい。これは府中に限らないのですが、IDCフロンティアのデータセンターでは、現地でさまざまな工具や機材を取りそろえているので、手ぶらで来て、手ぶらで帰ってもらえます。
菅野:モニターやキーボード、マウスなどもありますし、ケーブルは現地で販売しています。ナットや工具、棚板などラックマウントに必要な道具も用意してあります。
鈴木:先日はモニターを持ち込んできたお客さまがいて、ほかのデータセンターだとお客さまが用意しなければならないんだなと思いました(笑)。
オオタニ:来る場合は身軽で来てくださいということですね。
東郷:お客さまのケーブルやメモリをお預かりするスペースもありますし、あと府中データセンターではサーバー等を組み立てられるキッティングルームも用意しています。
鈴木:あと、駐車場も事前申請なしで無料で利用できます。都内だと意外と難しいので、けっこう喜ばれます。
オオタニ:細かすぎるけど、うれしいホスピタリティですね。ちなみに現地の食事事情はどうでしょうか?
秋田谷:周りにはオフィスビルがいくつかあって、中の食堂が使えます。あと近所の「ふくみみ」というラーメン屋が有名で、開店する11時半に並ばないと食べられないくらい人気です。
オオタニ:はい。見学時は食べられなくて残念でした(笑)。
「オンサイト運用アウトソーシング」なら入館しないでほとんどの作業が済む
オオタニ:さて、ここまでは入館する前提でしたが、IDCフロンティアは現地で作業を代行する「オンサイト運用アウトソーシング」も提供しています。だから、基本は入館しないでもほとんどの作業をやってくれるんですよね。
菅野:はい。われわれはデータセンターだけではなく、クラウドサービスを自前で運営しているので、サーバーのマウントやパーツ交換などを実際にやっています。だから、お客さまの依頼で倉庫に在庫として持っているSSDに交換するとか、サーバーを交換したり、ラック内での格納位置を変えるといった作業も可能です。こうした作業を月額サービスの範囲内でやっているところはほかはあまりないかもしれません。
東郷:リブートや目視確認はどこでもやっていると思うのですが、たとえばベンダーが入館するのでエスコートしてほしいとか、夜中にとったバックアップテープを朝に業者に渡してほしいとか、アプリケーション以外のところは、多くのことを現地スタッフがお客様に代わって対応できます。Webカメラで作業内容は確認できるので、お客さまも安心できると思います。
鈴木:最近はコロナウイルスの影響で海外のお客さまが来られないので、監査対応もリモートでやっています。通訳チームがいるので、リアルタイムに指示を受けながら、作業を進めることも可能です。
オオタニ:オンサイト運用アウトソーシングを利用しているユーザーは多いのですか?
東郷:北九州と白河データセンターは遠隔地でもあり、多くのお客さまにオンサイト運用アウトソーシングをご利用いただいています。また昨年は首都圏のデータセンターもコロナの影響で外出不可となるお客様が多く、オンサイト運用をご契約いただくケースが増えてきましたが、まだまだ入館せざるをえないお客さまが多い印象です。ですから、入館することも視野に入れて、快適な環境を提供したいと考えています。