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最大120fps対応で、より洗練された戦国アクションが味わえる

PC版の仁王2を先行プレイ! ウルトラワイドディスプレーで没入感ある戦国体験が味わえる

2021年02月05日 12時00分更新

文● 市川 編集● ASCII

織豊時代を舞台にした壮大なストーリーに注目

 仁王2の舞台は、織田信長と豊臣秀吉が政権を握っていた「織豊時代(安土桃山時代)」前後。徳川家康を主軸にした前作「仁王」の前日譚にあたる。また、仁王シリーズの世界には妖怪や守護霊が存在しており、和風ファンタジーの要素も含まれている。妖怪退治と傭兵稼業を通して、全国統一を巡る戦乱の世を追体験できるというわけだ。

 物語は、妖怪と人間の間に生まれた武士と、「霊石」を売り歩く商人の木下藤吉郎、妖怪を狩る無明といったメインキャラクターを中心にして進行する。彼らは織田信長や今川義元、明智光秀など戦国武将たちの争いに足を踏み入れ、魑魅魍魎な戦乱の世を歩んでいく。大河ドラマ並みのストーリーに誰もが引きこまれることだろう。

過去に豊臣秀吉を演じていた俳優の竹中直人さんが、仁王2で再び秀吉を演じる

 前作と同じく、本作も豪華俳優をキャスティングしており、木下藤吉郎は俳優の竹中直人さん、無明は女優の波瑠さんが演じる。本人の容姿を再現したビジュアルはもちろんのこと、ボイスアクトも実に見事だ。注目すべき点は、大河ドラマで豊臣秀吉を演じた経験のある竹中直人さん。青年期から晩年期までの成長に伴って声音を使い分けているのが凄く、竹中直人さんの熟練された演技力に脱帽した。

女優の波瑠さんが演じる無明に注目

 波瑠さんが演じる無明にも注目してもらいたい。筆者が考える波瑠さんは、夏目雅子さんのオーラが漂う清楚な俳優といったイメージだ。本作で彼女が演じる無明は芯が強い狩人で、男社会であろうと自らの意志を貫こうとする姿が印象に残っている。戦いの世界に身を投じる無明の生き様に惚れ惚れしたものだった。これまで抱いてきた波瑠さんのイメージを大きく覆すほどの、新たな魅力が秘められている。

 豊臣秀吉という人物はどのようにして生まれたのか。それぞれ境遇が異なる3人の未来とは。ネタバレになるのでこれ以上の説明は控えるが、前作の仁王を事前にプレイしておくとより楽しめるはずだ。なぜかは実際にプレイしてのお楽しみということにしよう。数々の困難を耐え抜いて、その先に待ち受けるエンディングを拝んでほしいものだ。

最大120fpsでより滑らかに
ウルトラワイドディスプレーで死にゲー体験を!

 実をいうと、筆者はPlayStation 4版の仁王2をプレイ済みである。PlayStation 4版は60fps固定だったと思うが、今回試遊したPC版は最大120fpsに対応し、滑らかな映像で楽しめた。

PC(Steam)版の仁王2は、ウルトラワイドディスプレーに対応。横幅になったことで敵を視認しやすくなったほか、16:9のディスプレーよりも没入度が向上していると感じた

オプション画面でディスプレーの解像度とHDRの調整、フレームレートの切り替えが可能

 さらに、本作はウルトラワイドディスプレー、ならびにHDRに対応している。実際にHDR&144Hz対応のウルトラワイドディスプレーで検証してみたが、横幅になったことで視認性が向上したほか、16:9のディスプレーよりも没入度が増していると感じた。そのうえ、HDRによって色鮮やかな仁王2を体験できるのも魅力的だ。ウルトラワイドディスプレーでのプレイを検討してもよいだろう。

 今回紹介した仁王2 Complete Editionもそうだが、三浦按針(ウィリアム・アダムス)を主役にした前作のPlayStation 5版「仁王 Remastered Complete Edition」、仁王1&2をセットにした「仁王 Collection」(PS5)も同時に発売する。仁王シリーズをまとめてプレイしたい人にオススメだ。

戦国を舞台にした死にゲーの傑作である仁王シリーズ

 戦国を舞台にした死にゲーの傑作である仁王シリーズ。仁王2 Complete EditionのPC版は120fps、HDR、ウルトラワイドディスプレーに対応しており、滑らかで美麗なゲーム体験が味わえるはずだ。次世代のコンシューマーとPCで進化した仁王を再体験してみたい、一味違うアクションを堪能したい、困難に挑んでみたいという人は、仁王シリーズに触れてみてはいかがだろうか。

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