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ASCII Power Review 第113回

ASUSの最新ゲーミングノートがついに発売だっ!!

ROG Strix SCAR 15/17 実機レビュー = Ryzen 5000とRTX 3080で世界最速ノートだっ!!

2021年01月27日 11時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 ASUSは1月27日にゲーミングノートPC「ROG Strix SCAR 15/17」を日本で発表した。ないといっても最大の注目点は、オーバークロック済み&液体金属グリスを塗布した最新CPU「AMD Ryzen 9 5900HX」とこちらもCESで発表となったばかりのモバイル版「NVIDIA GeForce RTX 3080」を組み合わせていることだ。

 15.6型の「ROG Strix SCAR 15」は2月上中旬発売予定、17.3型「ROG Strix SCAR 17」は2月中下旬発売予定で、価格はともに税込32万9800円だ。

 両製品はハイパフォーマンスCPU&ディスクリートGPUを搭載しているのはもちろんのこと、リフレッシュレート、応答速度が高速なTFTカラー液晶ディスプレーを採用しており、ゲーマーの高い要求に応えるマシンに仕上げられている。今回は上位モデルの17.3型モデルのレビューをお届けしよう!

ASUS「ROG Strix SCAR 17 G733QS」

15.6型、17.3型ともに8コア16スレッドCPUとレイトレーシング対応ディスクリートGPUが組み合わされている

15と17で異なるのは
ディスプレー、キーボード、タッチパッド
 

 ROG Strix SCAR 17はOSに「Windows 10 Home 64ビット」、CPUに「Ryzen 9 5900HX」(8コア16スレッド、3.3~4.6GHz)、dGPUに「NVIDIA GeForce RTX 3080」を採用。メモリー(RAM)は32GB(DDR4-3200)、ストレージは2TB SSD(1TB×2)を搭載している。

 インターフェイスはUSB 3.2 Type-C Gen2(映像出力、USB Power Delivery対応)×1、USB 3.2 Type-A Gen1×3、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)、ヘッドセット端子×1を装備。ワイヤレス機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1をサポート。ここまでは15.6型と17.3型でスペックはまったく同じだ。

 異なるのはディスプレーとキーボード、タッチパッドの3つである。

 15.6型モデルは165Hz/3ms対応のWQHD(2560×1440ドット)ディスプレー、テンキーレスの88キー英語光学メカニカルキーボード、テンキーとして利用できるNumberPad対応タッチパッドを搭載している。

 17.3型モデルは300Hz/3ms対応のフルHD(1920×1080ドット)ディスプレー、テンキー付き100キー英語光学メカニカルキーボード、一般的なタッチパッドを搭載している。ボディーサイズも重要な要素だが、自分がプレイするゲームに合わせて高解像度とリフレッシュレートのどちらを優先させるか慎重に選ぶ必要がある。

 サイズ/重量は、15.6型モデルが354.9×259.9×22.6~27.2mm/約2.3kg、17.3型モデルが395×282.1×23.4~27.5mm/約2.75kgと当然異なるが、バッテリー容量はどちらも90Whで同じ。

 バッテリー駆動時間は15.6型モデルが約10.1時間、17.3型モデルが約12.2時間と謳われている。両機種とも最大100WのUSB Power Deliveryによる充電に対応しているので、バッテリー切れに悩まされる局面は少なそうだ。

天面の「Republic of Gamers」のロゴは点灯する

本体底面。天板と同じぐらい攻めたデザイン。なお、よく見るとイースターエッグデザインが施されているので探してみよう

17.3型モデルは300Hz/3ms対応のフルHD(1920×1080ドット)ディスプレーを搭載。画面占有率は85%で、映像が浮いているかのような没入感を味わえる

17.3型モデルはテンキー付き100キー英語光学メカニカルキーボードと、一般的なタッチパッドを搭載。なおキーボードには、応答速度に優れる「オプティカルメカニカルスイッチ」が採用されている

本体前面と本体背面。本体背面にはUSB 3.2 Type-A Gen1×1、USB 3.2 Type-C Gen2(映像出力、USB Power Delivery対応)×1、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)電源端子×1が配置

本体右側面にKeystone IIスロット×1、本体左側面にはUSB 3.2 Type-A Gen1×2、ヘッドセット端子×1が用意

パッケージには本体以外に、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(製品マニュアル、製品保証書)、KeystoneII、Armorキャップ×2が同梱されている

ACアダプターのコード長は実測約122cm、電源ケーブルの長さは実測約180cm

ACアダプターの型番は「ADP-240EB B」。仕様は入力100-240V~3.5A、出力20V 12A、容量240W

Keystone IIを専用スロットに装着することで、本体の動作モードを変更、登録済みのアプリやシステム設定を起動したり、取りはずすことですべてのウインドーを最小化したステルスモードに移行したり、Windowsからログアウトできる

装着済みを含めてArmorキャップが3つ付属。上からRubber Grey、Translucent Black、Spangle Silver。着せ替え感覚でデザインを変更できる。なおArmorキャップ取り付け部にもイースターエッグデザインが隠されている

本体の実測重量は2731g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測717.5g

ヌルヌルの300Hzディスプレーに
打鍵感のいいオプティカルメカニカルキーボード
 

 本製品を試用して、最も印象的だったのが300Hz/3ms対応のフルHD(1920×1080ドット)ディスプレーのヌルヌル感。「AMD Ryzen 9 5900HX」と「NVIDIA GeForce RTX 3080」を組み合わせた本製品は、3Dベンチマーク「3DMark」の「Night Raid」で300~400fps以上のフレームレートを実現するが、その滑らかすぎる動きには本当に驚かされた。あまりにもスムーズな動きに目を奪われて、フルHD解像度であることがまったく気にならなかったほど。15.6型モデルの高解像度、17.3型モデルのリフレッシュレートのどちらを優先させるか悩ましいところだ。

滑らかな動きによってグラフィックの臨場感が向上。対戦ゲームが有利になるだけでなく、ゲームへの没入感も高めてくれる

ディスプレーのリフレッシュレートは「設定→システム→ディスプレイ→ディスプレイの詳細設定→ディスプレイ1のアダプターのプロパティを表示します→モニター→モニターの設定」で確認できる

 ディスプレーの色域をカラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は99.7%という値が出た。リフレッシュレート300HzでsRGBカバー率がほぼ100%であれば、色域は十分広い。

実測したsRGBカバー率は99.7%、AdobeRGBカバー率は79.0%、DCI-P3カバー率は79.6%

ディスプレーの表面処理はノングレア(非光沢)。発色はニュートラルだ

視野角は公表されていないが深い角度からでも一定の視認性が保たれる。またノングレアのおかげで照明の映り込みはほとんど気にならない

 使い勝手に関するもうひとつのポイントが「オプティカルメカニカルスイッチ搭載キーボード」。稼働部が多く、金属接点で作動する従来の機械式スイッチではなく、光を利用して入力を感知するオプティカルメカニカルスイッチを採用することで、キー操作に対する遅延を削減している。ASUSによれば反応速度が30ミリ秒から0.2ミリ秒へと150倍高速化されているとのこと。また通常のメカニカルキーボードと比べて約5倍に相当する1億回の打鍵テストをクリアーしていると謳われている。

 実際にタイピングした感触としても、しっかりとしたクリック感を与えられつつも、明らかに一般的なキーボードよりも押圧力が軽い。素早い操作を確実に捉え、連打しても疲れの少ないキーボードというのが率直な感想だ。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは1.7mm。キートップには0.15mmの窪みが設けられている

キーボードバックライトは「Aura Sync」対応。また「Aura Creator」でキーごとに色をカスタマイズできる

ファンクションキーの上に、ボリューム、マイクオンオフ、パフォーマンス変更、統合ユーティリティー「Armoury Crate」起動ボタンが配置されている

タッチパッドは全体が沈み込むダイビングボード構造を採用。サイズは実測約130×77mm

新CPUとGPUの速度はいかに!?
はたして最高速は出るのか!?
 

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