クリエイター向けシリーズの携帯用マシン、その魅力とは
5万円台で4096階調の筆圧検知に対応、イラスト制作もバッチリOKな8型タブレットPC「raytrektab RT08WT」
2021年01月26日 13時00分更新
ドスパラが販売する「raytrektab 8インチモデル RT08WT」(以下、raytrektab RT08WT)は、さまざまなジャンルのパソコンを販売する同社の製品の中でも、クリエイター向けの「raytrek」シリーズに位置付けられる8型Windowsタブレット。今すぐイラスト制作ができるように、ワコム製スタイラスペンと「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」のシリアルを同梱し、価格は5万4780円からとなっている。
今回は、主にraytrektab RT08WTの外観をチェックしていこう。
スッキリした外観と、絶妙な持ちやすさ
raytrektab RT08WTの主なスペックはCeleron N4000、8GBメモリー(DDR4)、128GB SSD、インテル UHD グラフィックス 600といった構成。
8型ディスプレーの解像度はWXGA(1280×800ドット)で、タッチパネルに対応する。OSにはWindows 10 Pro(64bit)を採用。インターフェースは、給電に対応するUSB 3.2 Gen1 Type-C端子×1、マイク入力・イヤフォン出力端子(3.5mmミニジャック)×1のほか、128GBまでに対応するmicroSDスロットを備える。また、通信規格は無線LAN(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)とBluetooth 5.0に準拠。
スペックは標準的だが、サイズがおよそ幅210.0×奥行き124.5×高さ9.6mm、重量が約434gと、非常に薄くて軽い。434gという重さは、片手で持っても苦にならないレベルで、身近なものにたとえると、すこし飲んだ500mlペットボトルや、中身を入れた状態の長財布などに近い。カバンに常に入れておき、必要になればサッと取り出して使うことができる。
デザイン的には、全面、背面、側面ともにシンプルなテイストで、あまりクセはない。背面下部のカーブさせた樹脂パーツに熱排気用のダクトを開けている点が、数多くのBTOパソコンを販売している同社らしさだろうか。
性能と携帯しやすさのバランスが◎
本機にはワコムの「Wacom feel IT technologies」に対応した専用のスタイラス「raytrektab Stylus S2」が付属し、その性能は筆圧4096階調、スキャンレート360Hz、傾き検知など、本格的なイラスト制作に十分対応できるものとなっている。
「イラスト制作に向いたタブレット」というコンセプトなら、プロセッサーの性能、ディスプレー解像度を高めて、ノートパソコンに近い処理性能をタブレットにまとめる……といった製品作りがひとつの最適解になると思う。
raytrektab RT08WTの場合は、Celeron N4000、8型ディスプレーという、ある程度割り切ったスペックにすることで、販売価格を5万円台に抑えているのが魅力のひとつになるだろう。メモリーとストレージの容量に関しても、このサイズのタブレットでの制作が想定される範囲のイラスト制作なら、動作の軽快さ、保存する容量ともに、必要十分なラインに達しているのではないだろうか。
買いやすい価格ながら、4096段階の筆圧検知に対応し、どこへでも持っていける軽さであることが、本機の最大の魅力だ。趣味や仕事で日常的にイラストを描いていたり、ラフスケッチを見せながらの打ち合わせが多いという人が使えば、その魅力を最大限に活かせるだろう。
raytrektab RT08WTの主なスペック | |
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CPU | Celeron N4000 (1.10~2.60GHz、2コア/2スレッド) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 600 |
メモリー | 8GB DDR4 |
ストレージ | 128GB SSD |
ディスプレー | 8型(1280×800ドット)、マルチタッチ対応、アンチフレア保護フィルム貼り付け済み |
インターフェース | USB 3.2 Gen1 Type-C、マイク入力・ヘッドフォン出力(3.5mmミニジャック)、microSDスロット |
通信規格 | 無線LAN (IEEE802.11ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0 |
サイズ/重量 | およそ幅210.0×奥行き124.5×高さ9.6mm/約434g |
OS | Windows 10 Pro(64bit) |