光学式ドライブ内蔵で休憩時のDVD鑑賞も、室内の持ち運びは問題なし!

大画面17.3型で作業効率アップ、在宅作業マシンにちょうどいい税別7万円台のお手頃ノートPC「mouse F7」

文●周防克弥 編集●八尋/ASCII

提供: マウスコンピューター

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仕事や息抜きの動画鑑賞などはとても快適

 続いて、mouse F7の実力をチェック。各種ベンチマークテストを行ない、性能を確認していこう。画面が広ければ作業性は上がるが、満足に動作しないのではあまり意味がない。そこでまずはCPUの性能をベンチマークテストを確認してみた。

 mouse F7に採用されているCPUは、インテルの第10世代Coreプロセッサー「Core i5-1035G1」で、4コア/8スレッドで動作する。第10世代のCore i5の中では比較的エントリークラスのCPUで、内蔵グラフィックもIris Plusではなくインテル UHD グラフィックスが搭載されているため、ゲームなどの重めのグラフィク系処理は苦手だ。

 基本動作クロックは1.0GHz、ターボブースト時には最大で3.6GHzまで上昇する。ベースクロックは低いが、その分発熱のほか、TDPも15Wと低く、バッテリー駆動でも長持ちが期待できる。構成からも性能を引き出して大きな処理を行なうようなマシンではなく、安定とコストパフォーマンスを重視しているのだろう。

 今回使っていて改めて思ったが、文章作成や事務的なテキストベースの作業、ウェブや動画閲覧といったホビー的動作なら、最近のCore iシリーズであれば十分すぎる処理能力があり、エントリークラスのCPUでもまったく不満は感じなかった。

 まずは「CINEBENCH R23」をチェック。CPUのマルチスレッドとシングルスレッドでの動作速度を確認する一般的なテストで、CPU単体での性能を確認することができる。なお、設定はデフォルトの「10 minutes(Test Throttling)」で計測している。結果は、マルチスレッドのスコアが「2899」で、シングルのほうが「976」と、かなりの健闘ぶりが見える。これは2世代くらい前のモバイル用Core i7シリーズの上位モデルに近い性能があり処理能力的にはまったく不満を感じない。

ワンクラス上にあたる、省電力向けの第10世代Core i7に迫る性能は発揮できているので、処理能力は十分といえるだろう。またシングル動作でのスコアも高めな傾向だ

 PCMark 10は、CPUの性能を中心にパソコンの総合性能をスコア化して確認ができるテストだ。単純な動作速度だけでなく、機能別に項目が分かれており、どういった作業でどれくらいの性能が出るのかが確認できる。

 PCMark10の基本的なテストでは「Essentials」「Productivity」「Digital Content Creation」の項目毎に様々な処理を行ない、総合的に最終スコアとして表示する。本機のスコアは「Essentials」で7442、「Productivity」で5077、「Digital Content Creation」で2691となった。

総合スコアは「3346」と、数値的にはもう少しほしいと思える結果だが、詳細を見ると納得できる

 Essentialsは、アプリケーションの起動やウェブブラウザーでのサイト閲覧のシミュレーション、ビデオ会議でのエンコードなど、軽めの作業を総合的にテストしているが、こちらの項目では6000から8000くらいの高いスコアが出ている。とくにアプリケーションのスタートアップ、つまり起動時間はかなりの成績だ。

 Productivityでは、テキストやスプレッドシートの処理を計測するが、こちらもかなり十分に高めなスコア。先程のEssentialsとあわせて、一般的なテキスト作成や表計算、ブラウジング等を快適に行なえるのが確認できる。実際に調べ物やこの原稿の執筆に用いていたが、作業はとても快適に行なうことができた。

 総合スコアがちょっと低めになっているのは、次のDigital Content Creationの項目が原因だろう。こちらの項目では写真や動画の編集、3Dのモデリングをシミュレートするのだが、内蔵グラフィックではちょっと荷が重い感じだ。EssentialsとProductivityの結果を見れば判断できるが、書類や表の作成などといった事務的な作業やウェブブラウジングなどの普通の作業なら快適に動作できる。

 3DMarkは、CPUよりもGPUの機能を重視して測定するベンチマークだ。内蔵グラフィックで動作しているので、ゲームや3D系の処理は得意ではないが、どれくらいの能力かを確認してみた。Fire Strikeのスコアは「1086」で、ノートパソコンの内蔵グラフィックとしてはなかなかのスコアが出ている。最新のグラフィックを売りにしているようなゲームや3D系の処理は厳しいが、2D系のMMORPG等なら普通にこなせる性能だ。

DirectX11で動作するFire Strikeでのスコアは1086。グラフィック機能を重視しないゲームなら結構普通に動作するだろう

 「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」は、比較的グラフィック処理の負荷が高めなMMORPGだ。サービス開始から10年近く経っているが、未だ高い人気を誇る。ディスクリートGPUを備えているパソコンならまったく心配ないが、内蔵グラフィックでどれくらいの動作が行なえるのかを確認してみた。

 FHDでのテストではちょっと厳しく、1280x720ドット、高画質(デスクトップPC)でもスコアは1950(設定変更を推奨)となった。しかし、画質設定を標準品質(ノートPC)に変更することで、スコアは3254(やや快適)となった。画質を多少落とした設定にすればFFXIVのプレイも可能だ。

1280x720ドット、標準品質(ノートPC)に設定、スコアは3254(やや快適)と、プレイするのに十分な結果になった

ベンチ中の様子を見ると、GPUはほぼ100%で動作、CPUの負荷も70%前後でかなりの使用率になっている。メモリーの使用率は高いが単体で動作させる分には問題はないだろう