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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第168回

ドコモ「ahamo」の月20GB+月2980円は高い?安い? 続々登場する新プランを前に冷静に判断が必要

2020年12月27日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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通信量無制限系のプランはどれを使うかが難しい

 次に安くなった通信量無制限プランだ。これまで無制限のプランはau「データMAX」、そしてキャンペーン終了時期未定という形でドコモ「5Gギガホ」が存在したが、後者が正式なプランとなって1000円値下げ。ソフトバンクは「メリハリプラン」で月50GB+対応動画/SNSでノーカウントと実利用上は無制限に近いものが、「メリハリ無制限」で名実ともに無制限となった。なお、auについては来年1月にも値下げや新プランの発表がある可能性が高い。

 新しい無制限プランは6500円前後で、家族で契約していたり、対象の固定回線に加入しているとさらに割引がある。またこうしたプランの契約者ではテザリングでの利用を考えている人もいるだろうが、テザリングでも無制限なのはドコモ「5Gギガホ」のみ、au「データMAX」はプランごとに月30~80GB、ソフトバンク「メリハリ無制限」も月30GBという上限がある。

 無制限プランの料金はahamoなどに比べて3000~4000円のアップとなる。最近ではスマートスピーカーやテレビ、家電など、常時インターネットに繋げて利用する機器は増えている。テザリングでは、外出時にこれらの機器をネットに接続できなくなる。それであれば、この3000~4000円の差額で固定回線追加を検討したほうが便利になる可能性もある。

料金プランはブランドも含めてより複雑化へ

 現時点ではまだKDDIはahamoに対抗するようなプランは発表していないが、すでにさまざまなブランドが登場して、選択肢は複雑化した。自分はオンラインで申し込めるし、店頭でのサポートは不要だから、ahamoやSoftBank on LINEでいいという人もいるだろうが、さまざまなユーザーの実態を考えればそう簡単にはいかない。

 また、月20GBで月2980円という料金はサポートなどを排除した価格としているが、端末販売がどういう形になるかなど不明な点は多い。これまでのブランドやプランには、2万円という上限があるものの、端末代金への割引があったが、こうした割引をなくしてバランスを取る可能性もある。

ahamoでも端末は販売される予定だが、元々の料金が安いのと、オンラインでの提供のみとなるので、端末の割引はあまり無いとかんがえるのが自然だ

確実に言えるのは、ただ待っていてもトクにはならない

 12月に発表された新しいブランドやプランは、2021年2~4月に開始予定だが、まだ時間がある。またY!mobileのように今加入していたほうがトクというパターンもあるため、そこまで乗り換えや端末購入を控えたりする意味はあまりない。

 そして、どんな新プランが提供されようが、現行プランのままで何もアクションを起こさない人には値下げも特典もほぼない。そのためプラン検討などの動きは今すぐ始めたほうがいいだろう。

 特に「月20GBで月2980円」プランの場合、加入キャンペーンが渋くなる可能性があるため、端末の値引きなどを期待する場合には、現行のプランがトクになるかもしれない。基本的には前回にも紹介したように(「ドコモ「ahamo」は来年3月開始、それまで待てないので今すぐスマホを安く使う方法を探る」)、現行の割安プランに加入、新プランがスタートして評価が一巡したあたりに再検討というのが賢いパターンと思われる。

 そしてもし今スマートフォンが欲しいのなら、年末年始の商戦で安値で購入するという手もありだろう。もう少し後に始まる新プランが発表されたことで買い控えの動きもあるため、このタイミングで特価やキャンペーンも予想されるからだ。

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