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歌手May'nさんが語る、美しいイヤホン「Adonis」

2020年12月06日 12時00分更新

文● ASCII

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青のようでいて、一体何色なのだろうと思わせるカラー

── QoAの新製品「Adonis」のアンバサダーに就任、おめでとうございます。まずは、このプロジェクトへのかかわりから聞かせてください。

May'n QoAの一番新しいイヤホンが発売されるということで、デザイン決定の前段階からプロジェクトにかかわらせていただいています。音質だけでなく、「どちらの色が好みですか」「どのデザインにしますか」といった質問に答えながら、私の意見を取り入れてもらいました。(そういう経緯もあって)個人的にも、絶対に使いたい仕上がりになったと思います。

 シックだけれどおしゃれで、ワンポイントもあって、ファッション面でも、あまり見たことがないかわいさが気に入っています。もともとシンプルなデザインが好きなほうですが、シンプル過ぎてもダメで、シンプル&おしゃれみたいなものがいいと思っています。

 Adonisはシックな青の色合いをベースにしつつ、ラメが入っていたり、木目の感じもあって、大人のあそびどころを感じさせてくれる製品ですね。表面の色合いも、複雑な変化があって空を思わせるような仕上がりです。青のようでいて『一体、何色なんだろう』と思わせる特徴あるカラーだと思います。

 青は、私自身も好きな色で、プライべートのファッション、小物類などでもでついつい選んでしまう色なんです!

May'nが歌えば、May'nの曲になる

── Adonisは色合いに複雑な変化があるとのことですが、先月リリースした「15Colors」も、さまざまな彩りが楽しめるミニアルバムです。

May'n 15Colorsでは、私のこれまでの活動を振り返りつつ、ダンスミュージック、ロック、ポップなど様々な種類の楽曲をジャンルレスで歌わせていただくアルバムになりました。これまでのアルバム制作では、先にシングルでリリースした曲を入れるといったことが多く、ダンスミュージックでもロックに寄った味付けにするなど、May'nらしさをイメージさせるものが多かったんですね。

 でも、15Colorsでは“企画ミニアルバム”だからこそできる、振り切った作品を目指しました。ボーカリストとしての自分の声、そして、その可能性を思いっきり楽しみたいという想いもありました。例えば、ソウルの楽曲は好きだけど、これまではそこに振り切らず、あくまでもMay'nのテイストを残しながら収録をしていました。

 そういうことを考えず、ソウルに振り切ったら、自分のボーカルはどうなるんだろう? そういったことを重ねるうちに、自分自身でも知らないMay'nの側面に気付けた。そして、15周年を迎えたいまでも、新境地が開けるような楽曲作りができました。

── 15周年だから15曲。そして楽曲も和のテイストからダンスミュージックまで多彩です。それがMay'nという歌い手によってつながり、調和していく感じが新鮮でした。

May'n 特に“15Colors -soul tracks-”と“15Colors -nu skool-”では、曲ごとにクリエイターさんが異なり、それぞれの世界観があります。だから、ディレクション、テイク、そしてエディットまで、すべての部分をお任せしたいというこだわりがあって、それにどっぷりとつかりたいという想いがありました。

 キャリアを重ねるなか、私自身 “May'nらしさ”や“May'nはこうあるべき”といった、自分の中にある“May'n像”を前面に掲げていた時期がありました。デビューしてからちょうど10年かそれより少し前。そういうロックを中心とした盛り上がるナンバーというか、いかにもMay'らしいナンバーがあって……。

 もちろん、それ自体は悪いことではなく、いまでも大好きな曲ですが、アタックを付ける私、しゃくってビブラートを掛ける私、それが “May'nっぽい”と自分でも感じていたからこそ、そこにプライドもあったし、それを前に打ち出していました。でも、最近は何をどう歌っても“May'nが歌えば、May'nの曲になる”って考えに変わってきています。だからこそ、いろんな歌い方にチャレンジしてみたい、いろいろな歌い方ができるアーティストでいたいという気持ちになって……。だから、ここ最近は意識的にビブラートをかけるのか、取るのかといった選択肢も持つようにしています。

 「15Colors」では、そういう従来のスタイルからの脱皮というか、従来のMay'nの歌い方にこだわらず、引き出しをどんどん増やしていこうというのがテーマです。また、ボーカリストとして“もっと声で遊んでみたい”という気持ちも押し出しています。ファルセット(裏声)と地声の間ぐらいのミックスボイスを多用する曲など、いままでにない楽曲にもチャレンジできたし、「私にもこういう声が出せるんだ」「こういう歌い方もあるんだ」という発見もありました。

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