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GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3080 XTREME 10G」

GeForce RTX 3080で群を抜く性能を誇るGIGABYTEのXTREMEシリーズ

文●宮崎真一 編集●北村/ASCII

提供: GIGABYTE

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RTX 3080 FEから5%程度の性能向上
最小フレームレートもしっかり上昇している点に注目

 それでは、AORUS RTX 3080 XTREMEのパフォーマンスをチェックしていこう。今回は、比較対象にRTX 3080 FEとRTX 2080 Tiを用意。前世代からのパフォーマンスの伸びを確認するとともに、クロックアップの効果をチェックしようというわけだ。そのほかのテスト環境は表のとおり。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16C/32T、3.4~4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」
(AMD X570、ATX)
メモリー DDR4-3200 8GB×2
ビデオカード GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3080 XTREME 10G」
GeForce RTX 3080 Founders Edition
GeForce RTX 2080 Ti Founders Editioni
SSD Plextor「PX-512M9PeG」
(NVMe M.2、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(80PLUS Gold、1200W)
OS Windows 10 Pro 64bit版

 まずは、「3DMark」(Version 2.15.7088)の結果からだが、AORUS RTX 3080 XTREMEは、Fire StrikeでRTX 3080 FEを3~5%上回るスコアを発揮。RTX 2080 Ti比でも18~40%もの差を付け、格の違いを見せ付けている。DirectX 12のテストであるTime Spyでも、AORUS RTX 3080 XTREMEとRTX 3080 FEの差は3%ほどあり、クロックアップの効果がしっかりと表れている。

3DMarkのスコア

 では実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。

 なお、「+fps_max ultimate」と起動オプションを付け、フレームレートの上限を解除しているのだが、それでもゲームの仕様上、300fpsで頭打ちになってしまう。そのため、2560×1440ドット以上の解像度の結果を見ると、AORUS RTX 3080 XTREMEとRTX 3080 FEとの溝は、平均フレームレートで3~6%といったところ。

 とくにAORUS RTX 3080 XTREMEの最小フレームレートが、RTX 3080 FEから10fps前後向上している点は注目に値する。また、RTX 2080 Tiとの開きは48~49%にまで広がっており、まったく勝負になっていない。

Apex Legendsのフレームレート(1920×1080ドット)

Apex Legendsのフレームレート(2560×1440ドット)

Apex Legendsのフレームレート(3840×2160ドット)

 続いて「Call of Duty: Warzone」では、オプションから最高設定に指定してゲームをプレイ。その間のフレームレートを「OCAT」で取得したが、OCATの仕様上、最小フレームレートの代わりにデータを並べた際に99%目にあたる値となる99パーセンタイルを結果として併記している。

 ここでは、AORUS RTX 3080 XTREMEがRTX 3080 FEに明確な差を付けたのが3840×2160ドットのみという結果になった。これは、高負荷な状況になると、AORUS RTX 3080 XTREMEが、GPUクーラーの冷却性能を活かし、GPUの動作クロックが高い状態で推移したためと捉えるのが妥当だろう。

 両者の差は99パーセンタイルフレームレートで10fpsあり、クロックアップでしっかりとパフォーマンスを伸ばしている。一方、RTX 2080 Tiとの差は、平均フレームレートで28~73%とバラつきがあるが、解像度が低い状態ではCPU性能の影響も大きく差が付き難いためだろう。

Call of Duty: Warzoneのフレームレート(1920×1080ドット)

Call of Duty: Warzoneのフレームレート(2560×1440ドット)

Call of Duty: Warzoneのフレームレート(3840×2160ドット)

 さらに「Fortnite」では、オプションから最高設定に変更し、ゲームをプレイ。その間のフレームレートをFrapsで取得した。その結果だが、AORUS RTX 3080 XTREMEとRTX 3080 FEとの差は平均フレームレートで4~5%といったところ。CPU性能の効果が薄まる高解像度ほど、両者の差が開く傾向が見られる。

 また、最小フレームレートでは、3840×2160ドットでも確実に向上している点は評価できよう。また、RTX 2080 Tiに対しては、平均フレームレートで35~49%もの差を付けており、ゲームの快適性は段違いと言って差し支えない。

Fortniteのフレームレート(1920×1080ドット)

Fortniteのフレームレート(2560×1440ドット)

Fortniteのフレームレート(3840×2160ドット)

 最後に「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果だが、ここでは最高品質に指定したうえで、ベンチマークを実行している。同ベンチマークは、CPU性能も加味されやすいが、それでもAORUS RTX 3080 XTREMEはRTX 3080 FEに対して3~4%の差を付けた。

 スクウェア・エニックスの指標ではスコア7000以上が最高評価とされているが、AORUS RTX 3080 XTREMEは3840×2160ドットでもその倍以上のスコアを発揮しており、快適にプレイできることは誰の目にも明らかだろう。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークのスコア

GeForce RTX 3080搭載ビデオカードの最高峰
クロックアップやGPUクーラーの冷却性能の高さが魅力的

 以上のテスト結果から明らかなように、AORUS RTX 3080 XTREMEのパフォーマンスは非常に優秀だ。ただ、AORUS RTX 3080 XTREMEの価格は実売で税込12万5000円前後と、RTX 3080搭載モデルとしては、10万円台で購入できる製品もあることを考えると少々高めだ。

GeForce RTX 3080搭載ビデオカードのなかでもクロックはかなり高め。しかも側面に温度などのステータスをリアルタイム表示できる液晶を備えるなど、ハイエンド志向のユーザーも十分納得できる製品だ

 しかし、かなり大胆なクロックアップや、冷却性能が優れるGPUクーラー、そしてLCD EDGE VIEWに代表されるオリジナリティーを考慮すると、費用対効果は申し分なしだ。4K解像度でより快適なゲーム環境を望む人や、さらなるオーバークロックを試したい人にとって、このAORUS RTX 3080 XTREMEはかなり魅力的な選択肢ではないだろうか。

(提供:GIGABYTE)

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