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肌色の違うユーザーが納得できるポートレートが撮れるように

グーグルが力を入れるPixelスマホの価値を変えた「プロダクトインクルージョン」とは?

2020年10月09日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Google Duoアプリの「ローライトモード」は、全てのユーザーが照明環境に関わらず最良のビデオ通話体験が得られるように、プロダクトインクルージョンの包括的な視点を盛り込みながら開発された機能。世界中のGooglerたちと連携しながら異なるスキントーンにビデオの画質を最適化した

Googleアシスタントもプロダクトインクルージョンの視点から鍛え上げられている

 プロダクトインクルージョンチームの声はPixelシリーズのアプリや機能に次々と反映されてきた。

 ビデオ通話アプリ「Google Duo」が搭載する「ローライトモード」はその一例だ。ユーザーが暗い場所にいても正確な肌色を再現できるように、映像の明るさとコントラストを自動調整する機能にはプロダクトインクルージョンの視点が活きている。

 ファイル管理・共有アプリの「Files by Google」には安全なフォルダにファイルを隠して、PINによるアクセス制限が付けられる「Safe Folder」機能がある。バプティステ氏は、地域によっては1台のスマホを家族でシェアして使う場合があることがわかり、家族間で個人のプライバシーを守れるようにこの機能の開発を呼びかけたと振り返っている。

家族などのコミュニティ内で1台のAndroid端末を共有する際に、個人のプライバシーに関連する情報を保護できるように「Files by Google」アプリに「Safe Folder」機能が組み込まれた

 さらにGoogleアシスタントの会話表現については様々な地域の文化や言葉づかいを調査しながら、約2000人のインクルージョンチャンピオンとともにブラッシュアップを重ねてきた。その結果、毎日Googleアシスタントを使うユーザーが“攻撃的”と感じる表現が出現する確率を0.002パーセント以下にまで抑えた。

Googleアシスタントの会話表現を整えてきた過程

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