AMD Ryzenシリーズで「長く使える」「ステップアップできる」オススメのマザーボード
3〜5年の使用を見越したPCを組むなら次世代インターフェースをフル装備の MSI「MAG B550M MORTAR WIFI」
今後の普及に備え万全、次世代インターフェースをフル装備
もうひとつポイントに挙げられるのが次世代のインターフェースをほぼカバーしている点だ。ここはローコスト向け製品では得られないものも多い。3〜5年間使うことを目標とするならばぜひとも搭載しておきたいところだ。
まずはバックパネルを見てみよう。MAG B550M MORTAR WIFIは中堅モデルだけあって、映像出力、USB、オーディオやWi-Fiなど端子の種類も数も充実している。
この中でポイントに挙げられるのがまずUSB。ちょうど「MAG」マークのある下のところがUSB 3.2 Gen2端子だ。上のポートはUSB Type-A、下はUSB Type-C。USB 3.2 Gen2は10Gbpsの高速転送を実現する。現在、外付けポータブルSSDなどでUSB Type-C型の製品も徐々に増えており、従来型のUSB Type-Aと合わせて両対応していることは重要だ。
USBに関してはオンボード側にも注目したい。マザーボード右端、ATX24ピンとSerial ATA 3.0端子に挟まれるスペースにあるのがUSB 3.2 Gen1対応のType-Cヘッダーだ。こちらの転送速度は5Gbps。最近徐々に登場しだしたフロントUSB Type-C端子対応ケースと組み合わせてケース前面からUSB Type-Cポートが利用可能になる。ここもローコスト向けマザーボードでは省かれがちなところ。多くのマザーボードが背面バックパネルでUSB Type-Cに対応しているとしても、着脱頻度の高いType-Cデバイスを利用する際、背面端子はめんどうだ。やはりケース前面で着脱できるというのは快適さが違う。
再びバックパネルに戻り、次はネットワークを見ておきたい。まず有線LAN。刻印のとおりMAG B550M MORTAR WIFIは2.5Gbpsに対応している。現在はまだ1Gbps(1GbE)が主流だが、AMD B550世代から2.5GbEがミドルレンジクラスのマザーボードにも搭載されはじめた。もちろんこれだけあっても高速とはならない。スイッチングハブやルータ、インターネット接続など経路を含めて2.5GbEに対応してはじめて快適さが得られるものだが、現時点で対応しておけば将来の普及に備えることになる。
そして無線LAN。バックパネルに2つのアンテナ端子があり、その裏にはIntel Wi-Fi 6 AX200が装着されている。Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)は従来のWi-Fi 5(IEEE802.11ac)よりも高速の次世代無線LAN規格だ。MAG B550M MORTAR WIFIは最大2400Mbps(2.4Gbps)対応。これまで、無線LANは有線LAN(1GbE)ほど高速ではないイメージをお持ちかもしれない。しかしWi-Fi 6は1Gbpsを大きく超える理論速度で、実際に利用してみても1GbEと同等かそれ以上に高速な転送速度が得られる。Wi-Fi 6対応の無線LANルータは、2.5GbEハブなどよりはよほど入手性がよくなってきているので、アップグレードを検討してもよい時期に差し掛かってきていると言えるだろう。
このように、MAG B550M MORTAR WIFIは現時点で登場している次世代インターフェースの大半をカバーしている。先にも書いたとおり、3〜5年間使うPCを組むなら、その間不足のないインターフェースをいち早く備えたマザーボードがよい。拡張カードで追加していく方法もあるが、オンボードのほうが割安だ。そしてオンボードだからこそmicroATXで十分、コンパクトさのメリットを享受できるといった具合である。
さて、ここまで次世代インターフェースを見てきたが、現在一般的な端子、レガシーな端子、そしてあると便利な機能も備わっている。まず映像出力はDisplayPortとHDMI。CPU版Ryzenはビデオカードとの組み合わせが必須だが、最近バルク販売が開始されたRyzen APU(Renoir)シリーズで利用できる。
また、PS/2ポートをひとつ搭載しているのもポイントかもしれない。PS/2キーボードやマウスの新製品はほとんど見かけなくなってきているが、その昔購入したお気に入りキーボード&マウスを次のPCでも利用したいといった場合、これを搭載していると便利だ。そしてもうひとつ、MAG B550M MORTAR WIFIがミドルレンジ以上であることの証と言えるのがFlash BIOS Button。USBフラッシュメモリにBIOS更新ファイルを入れてUSBポートに挿した後、このボタンを押せばBIOS更新が行なえるという機能だ。
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